一路(下)

著者 :
  • 中央公論新社
4.11
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本棚登録 : 770
感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044724

作品紹介・あらすじ

江戸参勤は実に行軍である。雪の和田峠越え、御殿様の急な病、行列のなかで進む御家乗っ取りの企み。着到遅れの危機せまるなか、一行は江戸まで歩みきることができるのか。江戸までの中山道で繰り広げられる悲喜こもごも。

感想・レビュー・書評

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  • 思うところかあり過ぎて、次の本になかなかいけなかった!

  • そちの名が、中山道の一路であろうものか。命を懸くる道を歩め。一路は人生一路の謂いである。

  • 10年前に読んだ安藤優一郎著『大名行列の秘密』を回想した。お殿様ってホント大変なんだ。とにかく本意を述懐しちゃいけない。たとえば飯がまずいだの少ないだのと言えば、たちまち料理人がお咎めを受ける。左京大夫様よろしく、いかなる場合も顔色変えず「大儀である」「祝着じゃ」と労い喜ぶに限る。しかし一路よ、かくもできた主に仕えるとはなんと果報なことか。まして一路に従う面々さえ、そろって頼もしい。貴君の人徳と言えばそうなのだろうが、それでも堅物が過ぎよう。お殿様の数ある訓えを心に刻んで成長を遂げ、薫殿とお幸せに。

  • 下巻も安定の面白さ。

  • 最後は何となく終わっちゃった感がありましたが、色々事件がありながら、一路が頑張る様子やみんなの武士魂みたいなものが心地よかったです。
    それぞれが、一生懸命にお役目を果たそうとしている姿が清々しく思えました。
    お母さんの言葉が重かったですね。

  • 上巻と比べると笑いの要素が無くなり間延びした感じはあったが楽しめた。

  • 文章体が古いとこが読みにくくてハマりにくいけど、一旦物語に引き込まれたら、色んな交錯する想いが伝わってきて気づいたら涙してしまうシーンがいくつか。参勤交代すごい。

  • 下巻。続きが気になって1時すぎてたけど読んでしまった…。

    殿様方の殿様っぷりがすごい、面白い。すげぇぇ!!
    馬がとても良い。乙姫さまの表現も素敵です。武家の姫がとても綺麗に表現されています。
    蒔坂左京大夫様、素晴らしき殿様です。

    2014/10/20

  • なんか最後はあっけなく終わってしまった。

  • いや〜、面白かった。下巻に入っても笑いが絶えなかったです。特に葱のくだりは最高ですね。
    この参覲交代の背後の大きな流れも明らかになります。最後まで飽きさせない作品です。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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