ミリオンセラーガール

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044953

作品紹介・あらすじ

彼氏にはフラれ、アパレルショップはクビになった沙智。心機一転、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ転職するが、配属されたのは、書店営業を行う販売促進部だった。しかも、初版1万部にも満たない無名作家の小説を『ミリオンセラーにせよ』との特命まで課せられた!営業、編集、取次、そして書店員をも巻き込んで、沙智は次第に火をつけていくが…。

感想・レビュー・書評

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  • 恋人に振られた翌日、働いていたアパレルショップからリストラされ、雑誌編集者希望で転職をしたが、配属されたのは書店営業の販売促進部だった。
    無名の作家を大ヒット作品にさせるために色々な職種の人達と協力し主人公も成長しながら、大ヒット作品にしていく物語だった。

    書店営業の苦悩・自分の担当している本をできるだけ多く販売してもらうように どのように工夫しているか、また書店の苦悩や現状などがかいてあり、とても勉強になった。

    以前読んだ、製紙会社の仕入れ担当や出版社の営業などについて書かれた「銀座の紙飛行機」にリンクしていそうなところがあり、想像しやすかった。

  • 図書館の蔵書リストで見付けて借りた本。想像と全然違う内容やったけど、非常に面白かった。
    著者の別タイトルもぜひ読もう。

    冒頭は、ヒロインの沙智が
    「いくらなんでもこの子、常識がなさすぎひんか!?」
    と、不安ですらあってんけど、1冊の中で成長するわするわ、紙永社長の先見の銘に心の底から脱帽する。笑

    ミーハー路線から出版社に就職してやりたくなかった仕事をする、と、いう展開では「校閲ガール」、書店員の話では「書店ガール」があるけれど(ちゅうかどれも似たタイトルやな・・・)、今回のとびぬけっぷりは、一番かも・・・。

    しかし、書店営業の話は初めて読んだよ。
    ほんで、「そうなのか・・・」と、思うところが多々あった。

    本屋のシステムはわかっていないけれど、ネット書店で買うよりもリアル書店で注文して買おう、とは思っていた。
    せやけど、返品が可だとか、注文しても納入されるかどうかはわからない、とかいう裏事情を見ると、リアル書店の成り立ちが一番自然なのかもしれん、とも思えてきたよ・・・。

    本を売り買いするっていうシステムは、それこそ何千年もやってるやろうに、以前はどうしてたんやろうね・・・。
    本の出版でミリオンを狙おうとするから話がややこしくなるんやろうか。

    (タイトル全否定?)

    でもなあ。儲けがないと出版もできひんもんな。
    出版してもらわれへんかったら、本も読まれへんやん・・・。

    紙媒体の本がなくなるなんて恐ろしいことは絶対困るー! そう思うなら、図書館で借りてばかりおらずに買わないとあかんよね・・・。わかってるねん・・・。わかってるんやけども・・・。

    (電子書籍は買うちゃってるなー・・・)

    それにしても、付箋が足りないくらい横文字で
    「どういうこと?」
    と、いう言葉がようけでてきた。後半は文字通り付箋が足りなかったのでチェックできず。
    著者は一体何者なのだ・・・?

    本好きの行動に関してはともかく、作家と編集者の関係だとか、出版社の営業サイドの姿勢だとか、どの立場の人の言動も
    「そりゃ、そうなるよねー・・・」
    と、納得させられてしまうものばかり。あっちを立てばこっちが立たず・・・。

    面白い、と思える作品は人それぞれだけに、少数でも面白い、と、思える作品を生み出せる作家は大事にしてほしい。
    でもそれにはお金がかかるんだよね・・・。
    少部数だけ刷るほうがコストがかかるのとか、わかる。わかるよ。

    でもせめて、返本とか廃棄するまえに、割引で販売とか無理なんかな。
    たまに、大手書店の「バーゲンブックフェア」とかやってはるけど、本以外のほとんどのものがバーゲンするんやから、本だってバーゲンすればいいやんね・・・。

    って、もともと粗利率が低いのにそれをさらに値下げするとかありえへんねやろうなー・・・。
    うん、だから多少汚本になってても我慢するよ・・・。(上から?)

    古本業界もあるけれど、こちらは出版社とは違う世界での話やんね。
    その古本業界も最近は怪しいとかなんとかで・・・。


    買い切り制にしたら、バーゲンもそこらで開催されるんやろうなあ。
    モノクロくんが提案した「パートナーズシステム」の、具体策はちょっとよくわかんなかったけど(大丈夫か)、これは実際に行われてることなの? 

    書店に限らず販売なんて、その土地によって売れるものが変わってくるのに、
    「これを売れ」
    と、決めつけられるのは厳しいかもなあ。ましてや、洋服のように流行がわかりやすいわけではないので、そうなったらやっぱり「〇〇賞うんたら」を、メジャーに推すほうが無難・・・。

    でも、そういったタイトルバリューのあるものは大手優先で回されるので、小さい書店はどんどん売り上げが落ちる・・・、と、いう悪循環か・・・。

    買い手渋りもあるんかもしれへんけど、書店が成り立たなくなる理由は買い手だけの問題じゃないのね! と、思った。
    そこは、なんとかしてほしい、出版社・・・。

    書店員のほとんどは本好きやけど、出版社勤務の方はそこまで本好きではないのかも?
    いやわからんけど。
    いや好きやろう、本・・・。

    そんな具合に、「本を売る」と、いう裏側を見せてくれた大変面白い話でしたー!
    ひつこいけど、沙智ちゃんが社会人として成長していくのも面白かったし(すごい急成長やったけどね)、一癖も二癖もある上司や先輩と距離感を縮めていくのも面白かった。

    これは映画にしたら面白そう。・・・ってすでに映像化されてたりして。笑

    宍戸さんの「仕事に対する姿勢」も、さすがバブル、で、すっごいよかった。
    バブル期に働いていた友だちは似たようなコメントをするので、いいよな~。
    私はもちろん、「安全をめざすつまらない世代」ど真ん中なんですけれども(笑)、会社に属しているから、個人では持てないようなリスクをとって大きなことができる、っていうのは、
    ハッ
    と、思った。

    現在私が勤めている先はいわゆる個人経営の中小企業なので、ついいろんなことを見聞きしてしまうけれど、池袋で某企業に勤めていたときは、元国営ということもあって
    「何やってもエエやろ」
    みたいなところがあった。(あかんけどな)

    あのぐらいガーンといけるほうがええんかもしれへん・・・。いや、限度はあるけど・・・。

    ちょうどこの日、仕事を失敗したこともあって、大事にやろうとして失敗するぐらいなら、でしゃばって失敗するほうがマシなのか・・・、と、思ったのよ。
    やりすぎての失敗はいさめようもあるけど、足りない失敗は
    「あいつ、使えないな」
    で、片づけられそうで・・・。

    まあまあどっちにしろ、事務畑なので「結果」と、いうのはなかなか目に見えないけれど、もう少し「結果」にこだわった仕事をしようと思った。
    ひつこいけど、池袋に勤務してたころは、「結果」だけを重視してたんだよねえ・・・。結果の帳尻を合わせてきてるからエエやろ、みたいな・・・。



    何か面白い本はないかな、と、思って書店に行く人が少数派だとは、知らんかったわ!
    〇〇賞受賞、とか、そういう箔(?)がつくと、普段読まない人も手にとりはるもんねー。普段買う人は放っておいても買うもんね。
    裾野を広げたければ、普段本を読まない人へどう読んでもらうかが、大事やし、それこそ商売やね・・・。

    いうても、作家は「普段読まない人にも読んでもらう本」を、書け、と、言われて書けるかっちゅうたら、そんなこともないやろうし・・・。

    あー、それにしても、書店員になりたいっちゅうのも夢やけど、出版会社に勤めたかったというのも夢やなあ。
    今、選択肢があれば出版業界へ就職するために大学受験するぞ(笑)。部署はどこでもよいです。

    あと、作中で著者が触れていた本でちょいちょい気になるタイトルはあったけど・・・。舞城王太郎氏は読めるかなあ・・・。過去に読んだけど全く琴線に触れなかった記憶が・・・。(;^ω^)

    このころのノベルズ系の作家氏って難しいのよね~(私にとっては)。

    それにしても、そもそもの「火付け役」である玉村氏が瓜生くんの本を売りたかった理由が・・・(笑)。
    あきらか、ナナメですやんね。ここまで露骨にネタバレしちゃった!? と、最終章を読んでちょっとわらけた。
    べつにええけども(笑)、予想外やったので、
    「おお」
    と、思ってしまった。

    蒲田さんがあれだけ熱をこめてBLを語ってたもんね。著者がBLに触れないわけがないか。(*´▽`*)


    ■■■■

    ■コンプライアンス
    企業などが、法令や規則をよく守ること。法令遵守。

    ■リージョナル・チェーン
    全国的に店舗展開しているナショナル・チェーンに対し、特定の地域だけに店舗展開するチェーン・ストアをいう。 地域が絞ってあるだけに、店舗密度も知名度も高くなる。 さらに、その地域の消費特性に合わせた品揃えができるなど、きめ細かなマーケティング活動の展開が可能となる。

    ■アンガージュマン
    フランス実存主義の用語。 状況に自らかかわることにより、歴史を意味づける自由な主体として生きること。 サルトル・カミュなどでは、さらに政治的・社会的参加、態度決定の意味をもつ。

    ■知悉(ちしつ)
    知り尽くすこと。詳しく知ること。

    ■叢書(そうしょ)
    種々の書物を集めまとめたもの。種々の書物を、一定の形式によって順次刊行してゆくもの。シリーズ。

    ■インセンティブ
    ビジネスシーンなどにおいて「見返り」や「報償」「報償金」の意味で使われる語のこと。


    (2017.05.31)

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    彼氏にはフラれ、アパレルショップはクビになった沙智。心機一転、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ転職するが、配属されたのは、書店営業を行う販売促進部だった。しかも、初版1万部にも満たない無名作家の小説を『ミリオンセラーにせよ』との特命まで課せられた!営業、編集、取次、そして書店員をも巻き込んで、沙智は次第に火をつけていくが…。

  • 最後の瓜生さんの言葉じゃないけど、
    1つの本を売る為には、出版社はもちろん、
    書店員さんも、そして表に出ないいろんな方々が献身的に働いてるおかげなんだな~

    専門的な事はわからないけど、みんなで協力し合って、1つのものを成功させるって話はいいですね。
    失敗もあって、またそれが一致団結できたしね。

  • ドラマ化しそう!校閲ガールみたいで楽しい

  • アパレル業界から出版社の営業にあれやこれやと転職した主人公が、出版業界で成長していく物語。

    本のこと、書店のことをなにも知らない主人公に最初は歯がゆかったが、主人公の目線で読者の自分も業界の裏側を除けて面白かった。

    本の裏で何刷りされてるか確認するの自分もやるなーとか共感しながら読めたから、本好きは楽しめる!

    いつもは面白いとわかってる本、作家さんしか買わないから、書店での出会いを探しに行ってみたくなった。


    でも、自称倹約家として、図書館にある本をわざわざ買うなら、他の作品も書いて欲しいから応援するよ!って本か、何度も読み返したくなるから手元に置きたい本しか買わないって決めてるから、前情報なしで本屋さんでとりあえず本を買う、というのはすごく豊かで素敵だなぁと思った。

  • 恋人にはフラれ店も畳まれた元アパレル店長の沙智が心機一転ファッション誌の編集者を目指し転職するも販売促進部に配属される。無名作家の小説の売り出しが純粋で他作家作品から受けたような書店業界の歪みは感じず、書店に邪魔者扱いされながらも書店営業として次第に仕事にのめり込む沙智を素直に応援出来て嬉しかった。

  • 面白かったです。
    こういうサクセスストーリー好きですね。
    ラストもいいけど主人公の恋愛事情が・・
    少し淋しいですね。

  • きました、「◯◯ガール」系小説。基本、この手のタイトルのついた小説って、なんだか王道ストーリーで読みやすいし、嫌いになれないですね!笑

    初めての里見蘭さん。レビューを書かれている方も数名おっしゃっていますが、まるで実写化されているかのように、情景が目に浮かぶ描写でした。
    内容としては、去年末にドラマ化された「校◯ガール」と大筋は同じかんじ。だからなのか、これも実写化されそうだなーなんて思いながら読んでいました。

    普段はあまり表立って知られない、販売促進部に焦点を当てた作品。私は今就活中で、特に出版業界を志望しているからこそ、当たり前のように知っていたけれど、実務をストーリー仕立てで楽しめたのはすごくいいと思えました。作中で「誰のために本を売るのか」を主人公が問う箇所がありましたが、私も出版業界を志す人間として、かなり考えさせられてしまいました。作品中でもありましたが、倉庫にたくさんの本があって、中でも断裁されて廃棄処分されてしまう本もあるというのが現状。作者の「読者に届いて、本ははじめて本になるんですね」にはとても共感できました。

    年間約8万点もの新作が世に出回るという、他業界にはないくらい新作の多い出版業界。少しでも多くの読者に本が届けられることで、1冊でも多くの本を本にしてあげられたらいいなと改めて思いました。

  • 出版社の営業物語。ドラマのノベライズ? と思うほどにビジュアルが浮かぶ本。お仕事ドラマが流行りの昨今、きっとドラマ化されると思う。

  • 出版社の女性新入社員が主人公の小説。本、本屋好きなら楽しめるんじゃないかな。文に勢いがあるのでサクサク読めた。

  • アパレル業界をリストラされた沙智は、出版社に再就職をする。
    ファッション誌の編集部での勤務を望んだものの、配属されたのは販売促進部だった。

    お仕事小説、大好きです。
    出版社の本屋営業は知らない仕事でしたが、面白く読みました。
    予想通りの展開ではあったけれど、沙智の成長、頑張りに好感が持てました。
    また、彼女を取り巻く登場人物達も、個性的で魅力的、それぞれが目に浮かぶようでした。

    これから本屋さんで棚を見る時には、いろいろな事を想像してしまいそう。新しい世界を知れて、良い出会いとなった本でした。

  • 出版社、書店業界で生きる人の奮闘ぶりが伝わった。互いに不満を抱えているけど、それぞれの現場の事情や考え方でうまくいかない。もっとこの業界全体が盛り上がるように、よりよいシステムが出来ればいいのにと思う。

  • 彼氏にはフラれ、アパレルショップはクビになった沙智。
    心機一転、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ転職するが、配属されたのは、書店営業を行う販売促進部だった。
    しかも、初版1万部にも満たない無名作家の小説を『ミリオンセラーにせよ』との特命まで課せられた!
    営業、編集、取次、そして書店員をも巻き込んで、沙智は次第に火をつけていくが…。

  • ★3.5

  • 突然のリストラにあった主人公は、ファッション誌の編集者を目指し出版社に入社。ところが配属されたのは販売促進部で・・・!?
    本を通して成長していく主人公や販売促進部のチームワークが見所です!!

  • 最初は自尊心ばかり強くてなんの努力もせずにうまくいかないことは全て周りのせいにする主人公の姿に共感出来なくて読むのやめようかと思いました
    でも出版業界や書店の仕事や裏話は興味深かったです

  • 書店と書店営業の関係などがわかり、書棚をみてまわりたくなりました。

    なかなか面白かったです。
    頑張っていく女の子話いいですね。

  • 面白かったー!書店とか営業とかの大変さと楽しさがわかったし、本屋さんの名前やら番組名やらいろいろ文字ってあったからくすりと笑えたよ!

  • 男にフラれた上にリストラされた女性が出版社に就職して…。面白くはあるんですけどあまりにも定番過ぎて、安っぽい韓流ドラマを見せられているような気分になりました(韓流ドラマ、見たことないけど)。

  • この本を読むと本屋の棚が気になってくる一冊。
    本が読者に届くまでにまつわるネタ満載で楽しく読めた。

  • 「本屋」好きなら読むべし!!本好き「も読むべし!!」

  • 出版社の書店営業や書籍物流を題材としたお仕事小説…。

    新人書店営業ウーマンが、
    ミリオンセラーを作るまでの、ドタバタ劇でありまして、
    お話や登場人物は、盛った感や出来過ぎ感はありますが、
    出版社と取次と書店の関係や、営業や物流の仕組みなど、
    本を作ってから読者の下に届くまで…、届かないまでの、
    トレビアも満載で、面白かったです…。

    本が売れなぃ、読まれなぃといわれる時代に、
    リアルとネット、紙と電子など取り巻く状況も複雑化し、
    それでも、年間の書籍出版点数は、7~8万点で維持され、
    その90%が、書店に並ぶことなく廃棄されていく現状は、
    読書好きには寂しぃ状況ではありますが…、そんな中で、
    1冊でも多くの書籍を読者の下に届けよぅと頑張る姿は、
    やっぱり、応援したくなりますね…。

  • お仕事ものとしては面白かった。書店と取次と版元の関係がなんとなくわかった。人物描写がいちいち気に障ったのだけど、この作家さんの特徴なのか?あと、わかりやすくしたんだろうけど実際の固有名詞をちょっと変えるのも数が多すぎて読みにくい。

  • 表紙の絵がかわいい♪
    つい、手に取ると中身は本作りに関することらしい
    本を読むのが好きだけど、業界ものも好物
    読むしかない!と読み始める

    序章から入りやすく、おもしろく読みました
    出版業界の大変さ厳しさが新人・沙智を通して伝わります

    本屋さんに注文して手元に届くのがネットより時間がかかる謎も解決
    勉強になりました

  • めっっっっちゃ面白かった。本がどういう風に私たちの手へ届いているのかがわかったし、純粋に小説としても凄く面白かった。元々本は大好きで、本を大事にしないことを嫌っていたけど、この本を読んでもっと大切にしたいと思うようになりました。

  • 書店営業を行う販売促進部に配属された主人公。
    本も読まなければ出版のことも知らない彼女に前半はかなりイライラさせられますが、そんな彼女と、業界用語の一つ一つから出版の仕組みまで一緒に勉強していくことができます。
    いろいろ順調に進むようになって、これで安心?と思ったところで大問題が発生しますが、それを乗り越えるところがまた面白い。
    書店や出版関係を舞台にしたお仕事小説は、本好きにはたまりませんね。

    作者の本は日本ファンタジーノベル大賞・優秀賞を受賞した『彼女の知らない彼女』以来でしたが、こっちの方が好みです。

  • 書店あるある多数だが主人公はありえない展開

  • アパレル販売員をクビになった主人公が再就職したのは、なんと出版社!ファッション誌志望が販促部に配属され最初はやる気もなく本への愛情もなく…だったけれど、書店員や他社の営業との出会いによって成長していく。出来過ぎストーリーだけれど、ミスや苦労もそれなりに書かれているかなぁ。2013/278

  • 面白かったんだけど、ちょっと出来すぎかなぁ。
    大好きな出版社、書店の話なので楽しめたんだけどちょっと軽いノリなのが残念。
    主人公はとても頑張っているのだけど、どうも全体として軽く共感出来なかった。

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著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマのノベライズを数多く執筆。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。『彼女の知らない彼女』(新潮社)で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

「2017年 『小説L DK 柊聖’S ROOM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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