事例研究 日本と日本軍の失敗のメカニズム―間違いはなぜ繰り返されるのか

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044977

感想・レビュー・書評

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    日本の失敗

  • 確かに負けるべくして負けた戦争。まきこまれた国民はたまったものではないな。ひどく負けた原因は以下と思われる。
    ・中立国のアメリカを敵に回した
    ・陸軍、海軍の縄張り意識と意地の張り合い
    ・政府の軍へのガバナンスの欠如
    ・戦争の終わり方を知らない政府
    ・ベストケースしか想定していない
    ・作戦に対する責任感の欠如と懲罰の欠落
    ・情報の活用力不足

    やはり太平洋戦争とその後の日本を教育しないのが、国力低下や中韓になめられる結果となったのだなぁ。

    そして今の官僚縦割り組織と責任の取らなささは今も変わっておらず、マナでいないんだなぁとも改めて思った。3.11を通しても変わらない日本。

  • 国家戦略の欠如→官僚
    限定された範囲では合理的判断が出来た。純粋培養、陸士→世界的な常識の欠如、狭い視野
    限定された範囲を越えた判断が必要な時誰も判断しなくなった→たて割組織、省益、省閥
    限定的範囲をまとめて判断できるリーダーがいなかった
    士気にかかわる→謀略主犯の不処罰、戦果誤認の未訂正

  • 太平洋戦争における日本敗戦を分析したもの。
    まぁ、結果が分かった上での分析でもあり、当時はこういった意見があったとしても受け入れられなかったのだろうとは思うが、後出しじゃんけん的な感が否めない。
    それにしても日本陸海軍のメンツにこだわった作戦の稚拙さが顕著。
    せっかくの失敗の研究であるが、それを現在の事象に当てはめて検証するということをしていないので、単純な陸海軍批判のような形になってしまっていてもったいない。

  • いやぁ、憂鬱になりますね。『失敗の本質』シリーズは学術研究の香りが残っているのだが、本書は日本軍が組織的に失敗したことを赤裸々にし、3.11以後の原発事故に付随する電力会社と政府の対応が貴重な失敗経験をまるで参照できておらず、被害を拡大させたと説く。あるいは、論理的思考に欠け、意思決定できないのは、もしや日本の国民性なのではないかという結論に、達しざるをえない。派閥と官僚主義というのは政治の世界の専売勅許ではないわけで、グローバル化した世界で戦う上で、どうやったら俯瞰的な視点を有するリーダーをもつことができるのか、真剣に考えるときがさすがに来ていると思う。

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著者プロフィール

作家。1946年長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞。2002年6月小泉純一郎首相の下で道路公団民営化委員に就任。07年6月石原慎太郎東京都知事の下で副知事に就任。12年に東京都知事に就任、13年12月辞任。現在、日本文明研究所所長、大阪府市特別顧問。主著に『昭和16年夏の敗戦』『天皇の影法師』(以上、中公文庫)『道路の権力』『道路の決着』(以上、文春文庫)、『猪瀬直樹著作集 日本の近代』(全12巻、小学館)がある。近著に『東京の敵』(角川新書)『民警』(扶桑社)。

「2017年 『黒船の世紀 <外圧>と<世論>の日米開戦秘史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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