事例研究日本と日本軍の失敗のメカニズム: 間違いはなぜ繰り返されるのか

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044977

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  • 国家戦略の欠如→官僚
    限定された範囲では合理的判断が出来た。純粋培養、陸士→世界的な常識の欠如、狭い視野
    限定された範囲を越えた判断が必要な時誰も判断しなくなった→たて割組織、省益、省閥
    限定的範囲をまとめて判断できるリーダーがいなかった
    士気にかかわる→謀略主犯の不処罰、戦果誤認の未訂正

  • 太平洋戦争における日本敗戦を分析したもの。
    まぁ、結果が分かった上での分析でもあり、当時はこういった意見があったとしても受け入れられなかったのだろうとは思うが、後出しじゃんけん的な感が否めない。
    それにしても日本陸海軍のメンツにこだわった作戦の稚拙さが顕著。
    せっかくの失敗の研究であるが、それを現在の事象に当てはめて検証するということをしていないので、単純な陸海軍批判のような形になってしまっていてもったいない。

著者プロフィール

猪瀬直樹
一九四六年長野県生まれ。作家。八七年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。九六年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。二〇〇二年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。〇七年、東京都副知事に任命される。一二年、東京都知事に就任。一三年、辞任。一五年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全一二巻、電子版全一六巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』『昭和23年冬の暗号』など。二〇二二年から参議院議員。

「2023年 『太陽の男 石原慎太郎伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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