- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045585
作品紹介・あらすじ
いまこそ立ち止まって考えよう!この本は子どもたちにも読んでもらいたい。だが、本書を本当に味わうなら、折に触れて繰り返し読んでもらいたい。大人になっても。そしてもう子どもではなくなってしまったあなたにも。四谷大塚発行「Dream Navi」好評連載が本になりました!
感想・レビュー・書評
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・ぼくはいつ大人になるの?
子どもってどういうことだろう。
自分以外のものをほとんど知らないがゆえに自分勝手な存在が子ども。
相手のことを考え、したいことを我慢できたら大人?
・頭がいいってどういうこと?
頭がいいって、何ができること?
一定の枠のない状況において、問題を解決するための的確な判断を下す能力のこと。
・好きになるってどんなこと?
わくわくするように明日からの生活が楽しくなること。
自分自身を喜んで受け入れられるような生きる形を、この世の中に見つけていくこと。
自分で価値を定めること。
・過去はどこへ行っちゃったの?
過去は何処にも行かず、今ここにある。
これが哲学的な回答のひとつってことかな。
・えらいひとと、えらくないひとがいるの?
「よくがんばったね。えらいぞ!」とほめて、
「えらいってどういうこと?」と聞き返されたら答えに困る。
えらい赤ん坊や、えらくない赤ん坊などいない。そう思う。
社会的地位が高い人を「えらい人」だと考えたことはない。
誰かを「えらい人」と言う時は、軽蔑・嫌悪の感情を込めて使ってる。
私が答えたら世間の大多数と「えらい」の意味が逆になりそうだ。
いろんな質問があったが、これが正解という答えはない。
だから自信を持って答えられない。
このような本も参考にして、一緒に考えれてみればいいんじゃないの?と思う。 -
面白かった!
ふと頭をよぎるような素朴だけど根源的な疑問を、現役哲学者達が答えてくれる本。
子どもに回答する設定なので、専門用語もなし。
わかりやすい。
回答者によって合う合わないはあるのだけど、ピタッと合うのは涙がこみ上げるほどだった。
哲学は少数の賢い人が練り上げる非実際的なものではなくて、誰にでも日常の心の拠り所にできるようなものなのだなぁ。 -
読み始めたときは、哲学者は問いに「これが答え!」ってバシっと答えてくれないんだなーと思って読んでたけど、
読み進めるにつれて「哲学ってそういうことなんだ」と実感が湧いてきた。
それを認めたら、なるほど!っていう回答があったり、これはちょっと論点をごまかしてるなーって感じる答えがあったりして面白く読めた。
答えがない問題に対して延々とゆっくり考え続けるのがテツガクシャ。
この本の使い方として、
子どもと一緒に1日1問、考えてみるのがおもしろいかな?と思った。
子どもの考えと、私の考え。
参考に哲学者たちの答えも読んでみる。
って考えると大事にしたい本だなーと思った。 -
『日本哲学の最前線』の本に登場する哲学者の親世代。J哲学を発展させた世代だ。
野矢茂樹さんの呼びかけのもと、いろんな哲学者が分かりやすい言葉で表現してくれる。何度読んでもいい本だと思った。 -
ぼくは哲学とは何なのか知りたい。どういう学問?
「死んだらどうなるの?」「神様っているの?」子どもの素朴な疑問に、プロ?哲学者が寄ってたかって答える、という体裁の一冊。哲学者の答えと、素人?の答えはどのように違うのかが知りたかった。もし違いがあるとすれば、それが「哲学」の正体なんじゃないかと思ったのだ。
で、やっぱり哲学者と素人の違いがわからない。この本に載ってても違和感のない原稿を書きそうな素人はいくらもいそうな気がするし、ぼくだってそれなりに書けると思う。だとしたら書けそうな素人やぼくは「哲学者」なんだろうか?
それともぼくの原稿は編者にボツにされるんだろうか? だとしたらどんな理由で? つまりはそれが哲学?
問答はそれなりに面白くはあったけれど、子どもが納得するとは思えない。ぼくも納得いかない。 -
なぜ生きてるんだろう
その問いをする時点で答えは自分で出している、つまり、理由はない。
答えるのではなく、問いを出さざるを得なかった状況に向き合おう。
分かりあう、よりも、尊重しあうを大事にしよう
問題の答えを共有するより、問題をきちんと共有すること
やさしさが人生の目的ではなくても、やさしくできること は、自分の生き方の証明
親は子供を作ったはずなのに、子供を授けられたと感じる。子供への贈り物全てが自分からのものだと思えないのでサンタを使うのかも。 -
久々に哲学した。
いろんな哲学者が出てくるけど子供に対する答え方になってない人もいて面白かった笑
勉強しなくちゃいけないの?という子どもの問いに対する哲学者の答えが1番印象的だった。これは大人でも当てはまる。
ドーナツが回っているとき、ドーナツの穴も一緒に回っているか考えることが出来る人は哲学者だ。 -
「勉強しなくちゃいけないの?」は、子供にぜひ読ませたい。「えらい人とえらくない人がいるの?」は、上司にぜひ読ませたい。