- Amazon.co.jp ・本 (619ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045684
作品紹介・あらすじ
進め!小さく弱く、勇敢な者たちよ。囚われの身となったゴールデン・レトリーバーを奪還するべく、大小7匹の動物チームが、東京大横断の旅に出た-イラスト多数・折込地図付き。
感想・レビュー・書評
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この先どうなるのだろうとはらはらしながら読んで、最後に幸せな気分になった。ビス丸の成長ぶりが泣かせる。
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人じゃないから人生じゃないって屁理屈の一つも出そうになりけれど、彼らほど人生の機微を知らしめてくれるチャレンジャーはここしばらくお会いしてない。
ご都合主義的な大団円を迎えるための大冒険。そうわかってはいても手に汗握る数々の困難を切り抜けてゆく彼らに拍手。
東京名所巡りもあり、笑いを誘う場面をあリで新聞連載を楽しみにしていた人は多いんじゃないでしょうか。残念ながら私は新聞小説は読まないけれど。挿絵も小まめに挿入してあり内容も動物たちの冒険譚、人生訓などで壮大な絵本という見方もできるでしょう。
登場するキャラのひとりひとり(一匹一匹もしくは一羽一羽)書き込みが深く最後まで楽しめました。
まさかと自分でも思ったけれど、落涙。 -
たいへんにおもしろかった!
600頁超の長編物語だったので、寝る前に少しずつ読んでいたのだが、毎晩本を開くのが楽しみになってきて、長編がいささかも苦にならなかった。
読後感がいかにも爽やかで、ほっこりした気分になった。
オススメです。 -
知恵と勇気と友情の集大成。読んでいてとても面白かった。この勇敢な動物たちに比べて自分は…と落ち込みたくもなるけどそれ以上に感銘受けた。途中のアクシデントがどれも余計な感じでなく、そこから学んだ経験が生かされてる展開もよい。ビス丸からレオへの変化する着地点は見事。
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進め!小さく弱く、勇敢な者たちよ。
囚われの身となったゴールデン・レトリーバーを奪還するべく、大小7匹の動物チームが、東京大横断の旅に出た! -
大小二頭の犬、三匹のネズミ、大小二羽の鳥ら七匹の仲間は救出部隊。一匹一匹が主役であり成長をみせる体験・発見のそれぞれの大冒険には更に絡むキャストがどんどん加わり楽しい賑わい。そして最終かつ最大の"友情という束縛と責任"を果たすかわいい・可愛い勇者たちには思わず拍手!。小さいが個々の生命は、現代社会の中に大事なモノを問う物語でもあり、再続編を是非とも読みたい♪
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ゴールデンレトリバーのタミーが、悪質なペット業者に連れ去られた。このこを救うために、鳥やネズミやそして犬二匹が東京を横断し、必死の救出劇を繰り広げる!
って書くとめちゃくちゃスペクタルなファンタジーのようですが、ちがいます。動物の視点を忠実に想像し、そして動物の幸せとはなにか、を描いた作品です。
救出するところもいいんだけど、その大冒険を経た動物たちがどう生きたのか、というところが特によい。
ビスマルクの選択には、ちょっと涙がほろりとしました。 -
ゴールデン・レトリーバーのタミーが、悪辣な動物売買業者により囚われの身に。救出のため、大小7匹の仲間が東京大横断の旅に出る…! 『読売新聞』連載を加筆し単行本化。
前作はねずみたちがメインの冒険譚だったけど、本作は様々な動物が協力し合って仲間を助けだすという大ファンタジーだった。作者の動物たちに注ぐ眼差しは相変わらず暖かく優しい。小説ではなく詩が本業の松浦寿輝だが、これだけの大作を起承転結鮮やかに紡ぎだす能力にただただ脱帽。
(B) -
"BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“今週の新刊”で登場。
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/31html
「私が一番ハッとさせられたのは、タータが怖がる言葉があるんです。それは、『工事』。人間たちは工事によって、そしていろいろな環境破壊によって、動物たちの生きる術や命のつなぎ方そのものを否定してきた。小さな眼差しが、人間でいるっていうことは、どういうことなのか。と、問いかけてきます」(代官山蔦谷書店ブックコンシェルジュ 間室道子さん)
原宿ブックカフェ公式サイト
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
http://nestle.jp/entertain/bookcafe/ -
この話は新聞朝刊に2011.9.1〜2012.10.28に連載されていてたものです。ところが年末に購読契約が変わり図書館で途切れ途切れ読んでいたのですが、やっと読み終えて、すっきりしました。
川の光も良かったですが、この2も本当に面白かったです。また松浦さんキッドの話やビス丸あらためレオの話や新しいチッチとタータの話とか書いてくれないかな?