- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045752
感想・レビュー・書評
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読み切れなかった。。。
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木陰にあるハンモックの上でゆられているような。まどろみの中で、大丈夫だから地に足をつけてみたら、と囁かれているような。
そういう心地になる一冊。 -
津村さんの描く日常、会話が好き。
悪い意味では読んだ傍から忘れてしまうんだけど…
頭がすっきりするというか、噛みしめている読書の感じが。
内容の感想ではないな… -
ポースケとはノルウェーのイースターのこと。北欧、古本屋さん、商店街のアーケード、奈良のカフェ、津村紀久子というキーワードでもう面白くないわけがないです。津村さんの作品は多分全部読んでると思うのですが、実は「ポストスライムの舟」だけ最後まで読み終わっていないのです。この本は続編なのですが、未読でも楽しめます。店主のヨシカがイベントを企画して従業員やお客さんがそれに関わって、それぞれのさりげない日常が描かれていきます。脱力系なのに読むと不思議と元気とやる気が出てきます。オカンアートすれすれの作品とか相変わらず面白いキーワードが出てきて、母と娘の関係も共感しながら読みました。レアな海外ドラマがでてきたり、本当に相変わらず面白いです。
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2014.3.19
ヨシカさんのお店を中心に、いろんな人の日常。
偶然、前に読んだ本の続きだったので、懐かしい人に再会できた。 -
登場人物ほぼ全てに感情移入できたという珍しい小説だった。
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津村さんの小説は、ポトスライムの方は挫折してしまったのだけど、この小説は「ポースケ」という表紙と「奈良のカフェ」という舞台に誘われて、がんばって読んだ。
文章自体は、個人的には読みづらさを感じるのだけど、ひとつひとつのお話はよかったなぁ。登場人物が多すぎて、誰が誰やかは記憶にとめておくことができやんかったけど。。
いちばんすきな話は「コップと意志力」。ぼんちゃんとの。現実にありそうな話やし、最後にホンワカしてよかった。こういうかたちで同棲にいたるんやなぁ。。わかるっ!みたいな。
津村さんには、タイトル付けのセンスも感じる。
次回もまた、心に余裕があるときに、津村さん本を読んでみたい。 -
『ポトスライムの舟』の五年後。
ナガセの友人、カフェを経営するヨシカを中心として、カフェの従業員やお客をめぐる短編連作。
もっとぎりぎりな不安な感じや必死な感じがした前作よりも五年経って、みんな少し落ち着いた雰囲気になっていることにほっとする。立場や境遇はそれ程変化してはないが、どこか将来に対する不安は減っていて「ポースケ」という祭りの響きがちょっと間抜けなのか、全体的にのどかな感じがする。著者の津村さんが年齢を重ね、作家業の見通しもついて落ち着いたという心境の変化からなのかもしれない。
大きく変化はしないし、生活自体は楽にはならないけれど、それまで頑張ってきた仕事を続けられて、少し余裕もできて、ちょっとずつ落ち着いていく。こういう風に年齢を重ねられればいいなあ、と思う。 -
ナガセがちらっと登場してくるのが、
スピンオフならではで、楽しい。
ポトスライム~の時は小学校に上がる前
だった、恵奈がもう5年生とは。
ポトスライム時には単に、ナガセの何となく
鼻息の荒い友人という雑感しか抱かなかった
ヨシカの、店を始めた背景にぐっときた。
皆がそれぞれに抜き差しならない事情が
あり、でも今回はそれぞれに救いというか
そういうものがきちんとある終わり方で
じんわりした。