- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045783
作品紹介・あらすじ
列車のデザイナー/築地で知られたマグロ仲買人/ヴァイオリンを1秒で買う目利き/凄腕の麻薬Gメン/手作りプラネタリウムでギネス認定。いざ、プロフェッショナル27人の職場へ。大人のための社会科見学ドキュメント。
感想・レビュー・書評
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図書館では「伝記」というくくりらしい。
いろんな職業があって,マニアック。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済は文化の下僕である、義が大事で利はその次。
芸術とは伝わってなんぼ。
相手の立場に立って考えてイメージすることができる表現者だけが結果的に残っていける。 -
図書館。
対談集。ゲストが多彩。もう少し深いところまで
聞きたいけれど雑誌連載では難しいか。。 -
色々な一芸に秀でた人のお話が聴けて大変面白くためになりました。やはりオタクの要素の方は男性が多いのだと再確認しました。
インタビューした年が古いのがちょっとの難でした。 -
楽しく読ませてもらいました。
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ななつ星をデザインした列車デザイナーから落語家、書家、鍵師、ジオラマ作家等々
さまざまなプロとの対談集。
銭湯の絵師やトイレ建築家、麻薬Gメンの方の話が特に興味深かった。
なんにせよやはり大事なのは「好きこそものの上手なれ」。
生涯をかけて熱意を注ぎ込める仕事を見付けられたってだけでも素晴らしい。
風呂用富士山ポスター欲しくなったな。
【図書館・初読・1/29読了】 -
記録用
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女優の室井滋さんが、さまざまな仕事現場へ行って職人にインタビューする[女性公論」の連載記事の書籍化。
知っているようで知らない、その道のプロの方々の仕事ぶりが紹介されます。
登場するのは、列車のデザイナー、築地のマグロ仲買人、麻薬Gメンといった27人のプロフェッショナル。
かつて「はたらくおじさん」という子供向けTV番組があったことを思い出しますが、これは大人を対象にした職場見学リポート。
その中で、手作りプラネタリウムでギネス認定された大平貴之氏のことは、本も読んで知っていました。
専門家たちの話で驚いたのは、「富士山の噴火は、てっぺんではなく山腹で発生する可能性が高い」ということと、『ヘンゼルとグレーテル』も『白雪姫』も、1812年にグリム兄弟が初版を出した時には実母だったということ。後者は、「昔ばなしの哲人」として登場したドイツ文学者の小澤俊夫氏のコメントです。
誰もが情熱とプライドをもって仕事にあたっている様子が伝わってきます。世の中には知られざる名人、職人が数えきれないほどいるんだなあと気づかされる本です。 -
インタビュー物は基本的に面白い。本書も室井氏の絶妙の質問と、ゲストのこれまた絶妙な回答が見事。
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列車のデザイナー/築地マグロ仲買人/ヴァイオリンを1秒で買う目利き/凄腕の麻薬Gメン/動物の遺体からその体の特徴を調べる研究者…、様々な仕事をしている人と、室井茂の対談集です。
世の中にはこんな仕事があるんだ、と勉強になったし面白かったです。
対談を読みながら感じたことは、どの職業のプロも、その仕事の元になる興味・発見は子供の頃に見つけていたということ。
動物の遺体を解剖して、その体の仕組みを調べている研究者は、初めて動物の体に興味を持ったのは、子供の頃だと書かれていました。
家で飼ってた金魚が死んで、金魚の体ってどうなってるの、とお母さんに聞いたところ、はさみを渡されて
「これで切って調べてみなさい」
と言われたのだとか。
他にも、小学生の頃からプラネタリウムが大好きで、個人で研究を続けて企業が作るものと同等のプラネタリウムを作り上げた人の話も印象的でした。
小学生の頃は周りから「変な奴」と言われていたけど、本人は気にしていなかったと。
とにかく、星の世界に魅せられていたと書いていました。
ここまですごいプロになれなくても、娘が何か楽しいと思うものを見つけてあげたいなと思いながら読んでいました。
面白かった、お勧めです。