怒り(上)

著者 :
  • 中央公論新社
3.75
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120045868

感想・レビュー・書評

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  • 市橋達也事件が題材。レビューは下巻にて。

  • 2014.12

  • 淡々と、何が起こるかわからない。でも、何かが潜んでいる。結末は、はっきりした形あるものが見られるのか…上巻を読んだ限りではまだ不明。
    吉田修一って感じです。なんか、いいよね。
    下巻にも期待です。

  • コメントは下巻にまとめて

  • 何年か前に整形、逃走した殺人犯がいた。
    それをほうふつとさせる話し。
    世の中には訳ありの人って意外といるものなんかなー。
    あの人かも、この人かも、気になる展開で、下へ続く。

  • ひとつの殺人事件の容疑者が、周囲の人々から「容疑」をかけられ「犯人」に絞られるまでの経過を描いた作品。

    知り合った人がどういう人物であるか判断するのは、経過した時間が大切なのか、過去を知ることが大切なのか。嘘か真実かもわからないのに何を信じるのか。
    考えるごとにわからなくなり、わからなくなるごとに先が気になる。

  • 突然起こった殺人事件。
    その犯人は殺害現場を全裸で徘徊し、数時間すごし過した後姿を消す。

    事件から一年以上経って、東京のゲイの男性の元に、沖縄に夜逃げしてきた少女の元に、失踪してソープに売られた後父親の元に帰ってきた女性の元に、それぞれ身元不明な男性が現れる。

    彼らは同一人物で事件の犯人なのか、それとも他人なのか。
    物凄くハラハラしながら読みました。

    まだ人物が登場したばかりなので、下巻を楽しみにしたいと思います。

  • 嫌なやつっているんだよね。
    出会いたくねぇ

  • さすが芥川賞作家、文章が繊細でうまい。にもかかわらず、ミステリー風のストーリーにもグイグイ惹き付けられる。

  • 下巻の方で上・下通した感想を書く予定です。

  • 新聞の連載が単行本で出版された。連載中も面白そうと思っていたが、読み続けられず、単行本になったら、きっと読もうと思っていた。上下刊というのは、身構えるが、先が気になり、どんどん読める。

    実際に起こった殺人犯が逃亡した事件をモチーフにしていると思われる。

    日本のそれぞれの土地にその犯人かとおもわれる人物が現れる。

    その周辺の人たちとのかかわりが丁寧に描かれている。

  • 港町の田代、ゲイの優馬の家にいついた直人、波留間島の田中。彼らは八王子の夫婦殺害事件の犯人・山神なのか・・・。
    優馬の母親が亡くなった時に、直人が優馬にきちんと泣く機会を与えた一言がとても心に響いた。
    辰哉の「本気っていうのを伝えるのが一番難しいんだよ、きっと。本気って目に見えないから・・・」のセリフが印象に残った。

  • こぶ平のお勧め。
    今までのこぶ平のお勧めの中では、一番面白かった。

    実際にあった事件を参考にして、
    その事件がもたらしたであろう普通の人々への波紋を、
    ミステリー含みで描いており、
    まずは、この構造が面白かった。
    もちろん、それだけではなく、
    話にぐいぐい引き込まれていくのは、
    心理描写や人物描写とミステリーのバランスが良かったのだろう。

    まあ、それがゆえに、登場人物に感情移入してしまい、
    結末がちょっとせつなかったが。

    (下巻へ続く)

  • 殺人事件が起こり、3人の怪しい人物が絡んだ話が進行していく。下巻が楽しみ。

  • 八王子で一家が殺される。その犯人を追う刑事、そして正体のはっきりしない男が3人。下巻ではその男たちを「信じる」「信じれない」の間で揺らぐ人々の心が描かれている。怪しげな男たちの話は時系列もはっきりとしなかったが、スルスルと真実が分かっていく。しかし、真実が分かることより、3人の男たちに関わった人たちの「信じる」「信じれない」という気持ちの方が読後に重く心に残った。

  • 残忍な殺人事件。
    それとともに同時に語られる3つの話(家族)。
    これらの話は最終的にどうつながっていくのだろう。。
    なにがなにやらよくわからない状態で上巻が終了しました。

  • [2014.09.18]

  • 実際に起こった「整形して日本全国を逃げ回った殺人犯」を彷彿とさせる犯人らしき人物が、色々な所に出没する。
    残虐な殺人事件を起こした犯人は果たして誰なのか?
    怪しい人が多過ぎて、早く続きが読みたくなる。

    連載小説だったためか、短いスパンでハラハラする事が起こる。

  • 期待しながら、読み始め一気読み。実はそれぞれの登場人物と会っている男たちは同一人物⁈という事は逃亡犯⁈時間が交錯している設定なのかなぁ…さぁ下巻読もう!

  • 犯人が整形して逃亡…という実際の事件をモチーフにした小説。上巻では、バラバラとまとまりなくも見えるストーリーが展開していくのですが、それでも先を読まずにはいられません。それぞれの登場人物が抱える屈託と、表と裏のギャップ。気軽に自分と重ね合わせられる人ばかりではなく、でもどこかにいそうであり、そしてそのギャップに悩み、埋めたくて、でも周囲にも合わせながら生きている感覚は、あまりにも身近であったりもするのです。

  • 「怒」の文字が残る残虐な事件。今、自分が出会った人が、もしかしたら逃走した犯人かも……。そんな出会いが知らない間に、日本のあちこちで静かに浸透している。その様子が無理なくリアルで、吉田さんうまいなと感じた。

  • 14/08/28読了

    身元の定かでない3人のうち、誰が犯人なのか。続きが気になる

  • 2014.8.29

  • ページをめくる指が止まりません。
    字が大きいので意外にサクサクよめますが
    上下にする意味あったんかい?

  • 【要旨】殺人現場には、血文字「怒」が残されていた。事件から1年後の夏。犯人・山神一也は整形して今も逃亡を続けている。
    房総の漁港で暮らす洋平・愛子親子の前に田代が現われ、大手企業に勤めるゲイの優馬は新宿のサウナで直人と出会い、母と沖縄の離島へ引っ越した女子高生・泉は田中と知り合う。
    それぞれに前歴不詳の3人の男…。犯人・山神一也はどこにいるのか?

    上下巻一気に読んでしまった。
    おもしろかった。不思議なことに、読み終わった後は犯人だった彼よりも、それ以外の2つの話の方が心に残った。
    残念だったのは、肝心の犯人の人物像、過去、殺人に至った過程、「怒」の文字の意味など、あまり深く書かれていなかったところ。
    そっちがテーマじゃなかったからか?

  • やはり上手いです。どんどん引き込まれます。

  • 下巻を読んでいないので何とも言えない。

    しかし、文章は読みやすく、魅力的な登場人物が多い。
    下巻に期待して★4つ。

  • 悪人に似てる

  • ある殺人事件とそれとは一見関係がなさそうな3つのストーリーが淡々と展開される。読者の意表をつく下巻の展開に期待。

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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