怒り(上)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 307
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120045868

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物とその場面が多くて、複雑な場面設定になかなか読み進められなかったけど、

    それぞれの生活が頭に入るようになって、
    やっと読破。

    まだ上しか読めてないので、早く先が読みたいです。
    (図書館で上しかなかった・汗)

  • 身近な人が凶悪な殺人犯に似ていたら、疑うのでしょうか?
    信じるのでしょうか?
    全編を通して、犯人の動向がリアルで、どんどん読み進んでしまいました。
    凶悪犯が沖縄の離島に逃げたり、日雇いの仕事を転々としたり、そして米兵のレイプ騒動など、新聞で読んだようなありそうなエピソードが満載です。
    振り返ると、メインであるはずの八王子の殺人事件の謎が謎で終わったが、それよりも、身近な人を信じるかどうかに焦点をあてたというのが斬新かなと思いました。
    あえて言うならば、同性愛のカップルの話は少しチープな印象でした。

  • この世田谷一家殺人事件を彷彿とさせるひどい殺人犯の山神。
    この男が漁村に現れた無口な青年田代(のちに軽い知的障害のある愛子と一緒に住むことになる)なのか、
    同性愛者の優馬と暮らし始めた寡黙な男、直人なのか、
    沖縄の無人島に潜むようにいた(のちにペンションでバイトし始める)田中なのか…
    3人が3人ともすべて怪しい。
    時系列はあわないけどにみんな山神と同一人物なのかと思ったよ。
    とにかくいったい誰が犯人で最後は捕まるのかが気になって一気に読む。

  • ちょっと後味の悪い内容だった。ずっしり重い・・・。話としては先が気になりどんどん読み進められたけど。

  • 物語がいくつかのパーツに別れて進んで行きます。通常は読み進めると、どういう展開になるかと考え、予想が出来たりするんですが、今後の展開が全く読めません。さて、これから下巻。。今まで読み溜めた物語がどういう風に収束していくのか楽しみです。。

  • ぐんぐん

  • 久しぶりに吉田修一。さすが話の展開は面白い、しかし上巻ではいまだ話の見通しがつかない。殺人犯と思わせる3人のあやしい男の物語が日本各地で同時進行していく、いや同時進行なのかどうかも現時点では分からない、この先3つの物語はどこで錯綜していくのだろうか。この読者を引き込んでいく手法はさすがだ、下巻に続く。

  • 人を信じられなくて取り返しのつかない羽目に陥る人と、人を信じたばっかりに取り返しのつかない羽目に陥る人と。どっちに転んでも幸せにはなれないなんて、人って哀しい生き物だよ。優馬のドラマは「何だ、そのお涙頂戴的メロドラマは」と思ったけど。

  • 始めて吉田作品を読んだ時はイマイチと思ったのに悪人からはすっかりファンです。
    怒りも面白くて続きが気になり一気読み。
    1つの殺人事件があって、容疑者風な人物が3人出てきて、彼らにまつわるストーリーが交互に出てきて、上巻はその謎に惹きこまれました。
    そして下巻へと続くのです(笑)

  • 東京・八王子市でとある夫婦が殺害された。


    その翌日には犯人は山神一也と特定され、
    指名手配の写真が全国にいきわたる。
    山神は1年も逃走し、警察は彼の行方を追っている。



    また、千葉の漁師町の父娘、
    沖縄の波留間島に引っ越してきた母娘、東京に住むゲイ、
    それぞれのところに、素性の知れない男がふらっと現れる。
    過去を語らない彼は何者なのか。指名手配された男に似ているが殺人犯なのか。



    最初は場面がころころと切り替わって、
    それぞれがどう絡んでくるのかが分らなくて、
    読み進めるのに時間がかかったのですが、上巻の後半にかかると、
    続きが気になって仕方ありませんでした。



    どの男が犯人なのか、どの男も犯人なのか、それとも誰も違うのか。
    どきどきしました。

    物語の中で、山神の外見や素行、性格などの人物像が、
    少しずつ浮かび上がってきて、そのたびに「この人か?」
    「いやこの人も怪しい」「もうみんな怪しい!」と思いながら読んでました。

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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