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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784120045875
作品紹介・あらすじ
愛子は田代から秘密を打ち明けられ、疑いを持った優馬の前から直人が消え、泉は田中が暮らす無人島である発見をする-。衝撃のラストまでページをめくる手が止まらない。『悪人』から7年、吉田修一の新たなる代表作!
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
人間関係の信頼と疑念をテーマにした物語が展開され、容疑者探しを通じて登場人物たちの複雑な心理が描かれています。大切な人を信じることの難しさや、自分自身を信じることの重要性を考えさせられるストーリーは、...
感想・レビュー・書評
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残酷な事件の容疑者を探す推理小説ではなく、容疑者探しを軸としたそれぞれの人間模様を「信じる」をテーマとした物語でした。
大切な人を信じる気持ちが揺らいだ時、その人の全てを知りたいと思うことは、自分が自分自身を信じていない証ではないかと考えさせられました。
私は人を疑い生きていくより、人を信じて生きていたいです。
人を信じるも信じないも自分次第なのであれば、まずは自分を信じてみようと思いました。
SUPER BEAVER「ひなた」の歌詞と重なった一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.8
八王子夫婦殺害事件の容疑者の捜査が続く中、自分が知り合った人物が容疑者ではないかと疑心暗鬼になる人々を描く。
なかなか容疑者に結びつかない展開に少しイライラしましたが、最後は吉田さんらしく期待を裏切らないエンディングでした。 -
吉田修一さん、3冊目の読了。
「怒り」というタイトルから、ものすごい怨念や恨みで殺人を犯す話なのかなぁと思って読み続けていたら、最後になって、この話がどういうことを訴えたいのか?凄く考えさせられました。
この本は、幅広い世代の人に読んでもらいたい一冊だと思います。なんて表現していいかわからない、内容の深い話です。 -
寝食忘れてというのはいささか大げさだが、睡眠時間を削って上下巻一気に読み切った。
続きが気になって気になって。
でも、これはないよ。こんな終わり方って・・・。
あんまりですよ、吉田さん。
世田谷の住宅街で起きた夫婦殺害事件。
現場には血で描かれた“怒”の文字。
犯人はそのまま逃走し、1年が過ぎた。
並行して3つの舞台が描かれる。
房総、東京、そして沖縄。
そこに登場する3人の男たちと、彼らと関わる人々。
前歴不詳の男たちをどこまで信じられるのか。
一体この3人の中に犯人はいるのか。
この3つの舞台は全く交わることがない。
それぞれの地にそれぞれの人間模様があって、登場人物も多いし目線もころころ変わる。
それでも混乱させることなく物語にグッと引き込む吉田修一の文章力は見事だった。
作者のインタビューを読むと、怒りとは大切な人を信じられない自分に対する怒りなんだと言う。
それは分かる。この小説のテーマが怒りよりもむしろ信じられるのか信じられないのかだと言うのは間違いない。
それでもやはり、犯人の怒りが何だったのかすくい取ってほしかった。そうでもしないとやりきれないじゃないか。
テーマとしては悪くない。
新聞小説としても躍動感を求めるならこれ位センセーショナルに書かないと受け入れられないのかもしれない。
でももうちょっと他の書き方がなかったのだろうか。
なんだかもったいない。
「悪人」が好きな人なら、お勧め。
かなりエンタメ度が高いので満足できると思う。
今回の評価はちょっと辛口です・・・。-
お久しぶりです。
これ、確かに、
犯人の怒りの根源が何処にあったのか、全然わからないですよね。
読み終わっても、理解不能。
ん、ん?...お久しぶりです。
これ、確かに、
犯人の怒りの根源が何処にあったのか、全然わからないですよね。
読み終わっても、理解不能。
ん、ん?
何が「怒」なんて書かせたの?って気分。
最後には、まあ、いっか、と無理矢理読み終えちゃいましたけど・・・。
2014/02/25 -
koshoujiさん、コメントありがとうございます♪
そうなんですよね・・・。
“怒”って相当強い言葉ですよね。
それなのに全然突...koshoujiさん、コメントありがとうございます♪
そうなんですよね・・・。
“怒”って相当強い言葉ですよね。
それなのに全然突っ込んでない(^_^;)
吉田さんに期待している分残念でした。
どちらかと言うと「路」寄りの作品が好きなせいでしょうか。2014/02/26 -
2014/02/26
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犯人山神一也は、整形し、逃亡を続けている
捜査は難航し、2回目の公開捜査番組が放映され、整形した犯人の顔写真が公開されたことにより、房総の田辺、東京の直人、沖縄の田中、それぞれの周辺でも、人々の心に陰が生まれ、微妙な波風が立ち始める
愛子にとっての田辺、優馬にとっての直人、それぞれがなくてはならない存在になりつつある
しかし、一方で彼らの過去を信じきれない自分もいる
自問自答を繰り返す
信じられるか、信じられないか。それはとても主観的なもの
自分に相手を信じる自信があるかないか。要するに、自分に自信があるか、ないか
読んでいるこちらまで胸が苦しくなった
意外な形で結末を迎え、犯人は亡くなってしまったことで
殺人現場の「怒」の意味するところは、結局明かされないままなのが、消化不良みたいでスッキリしなかった
各人の揺れ動く心理描写がよかっただけに、残念だ
北見刑事の愛した美佳の過去も明らかにならなかったが、美佳の過去が明らかになることが重要なのではなく、ここでもまた、どんな過去があるにせよ美佳を信じきれるかどうかが重要だったのだろう
タイトルの「怒り」は、愛するものを信じきれなかった自分への
怒りなのかもしれない
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信じる者は救われる?
信じたのに、いや、信じたからこその結果なのか。
逃亡中の殺人犯をはじめ、身分を明かせずに生きる宿命を背負った人たちと、その回りにいる人たちとのかかわりを中心に物語は進む。
他人(場合によっては身内でも)を信じる事の難しさをあらゆる角度から表現した意欲作と感じた。
ただ、出てくる人たちはみんな生きるのが不器用過ぎる。まあ、だからリアルなのか、とも思ったり、思わなかったり。
信じればいい。信じられなかったから悪いって事じゃないんだよね。どうすれば良かったかなんて、後から考えれば全て結果論だから結局、自分が納得出来るかどうかって事なのだろう。
エンターテイメントな要素もないわけではないが、どちらかと言えば哲学的。
説明臭さが一切なく、物語で読者に伝えられるのが素晴らしい。 -
(下)巻、読みおわったけど やはりやられてしまった(笑) 八王子での残忍な夫婦殺しの犯人探しは、あちこちの地域で起きている話が並行して進むけど相互の関係は無い!どころか割合いに早く犯人は明らかになる。実は作品の核心はそれからの各物語にあり、けっこう切なくて泣かしてくれる。"人を信じる"と言うことに読み手が思いを致す仕掛けになっておりました。長崎出の作者なので舞台が親しみ易いのもちょっと嬉しい。
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ひとつの殺人事件を知ったことで、信じたい人を信じられなくなる。とても切なく心が苦しくなる話だった。
山神が怒りを覚えるまでにどんな人生を辿ったのだろう。この物語も気になる。 -
信じる、信じない。
信じたい、でも信じられない。
他人を信じられなくなり、大切なものを失うことになる人間。
最後まで信じ切ることで、失いかけたものを手放さずに済んだ人々。
「怒り」は、犯罪を起こす要因にもなるし、他人を守る衝動を突き動かすことにもなる。
八王子夫婦殺害事件の犯人逮捕に向かって警察が迫り来る直前、思わぬ形で新たな事件が引き起こされる。
それは彼にとって、必然だったのか、それとも偶然だったのか。
三つのストーリーは最後まで交差することはないのだけれど、それぞれの人の持つ感情の揺れ具合は似ている。
ただし、どこまで人を信じ切れるか、その思いの強弱が、切ない終わりを迎えるか、幸せな結末を迎えるかの分岐点になる。
吉田修一の作品の中では、「悪人」に近い内容のものだと思うが、最後まで面白く読めた。 -
人は、自身の期待や理想と比べ、随分と弱い。誰も信じる人がいない人生は寂しい。信じてくれる人がいない人生は悲しい。信じる人を疑うことはつらい。信じてくれていた人から疑われることは苦しい。疑いはそれだけで関係性を変える。それでも人は信じる人を疑う時がある。命や大切なものを守るため、疑わねばならない時もある。疑うことは、もっと信じたいという思いでもある。恥じることはないはずなのだけれど。
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映画化されているが観ていない状態で
キャストだけ頭に浮かべ、読み進めた。
上下分かれているが先が気になり、
あっというまに読み終える。
自分の大切な人が殺人犯に似ている。
信じたい、、
しかし確固たる自信がない。結果疑う。
自分自身素性が分からない相手と
あまり知り合うこともないような狭い世界で
生きており、作中登場人物のような葛藤を
したことはこれまでにない。
しかし自分であっても疑ってしまうのだろうな、
自分の自信のなさが出てしまうのだろうな
と考えさせられた。
並びに、信じていた人の自分の全く知らない
生々しい一面を見てしまうと
この怒りは抑えられるのだろうかとも
思わされた。
一度疑い出すと、今までの様々なことを
深読みし、自分の中で勝手に創り出し
負のスパイラルに陥る。
しかし、安易に信じて傷つきたくもない。
信じることの難しさを考えさせられる。
吉田さんの別の作品もまた読んでみたい。
また、映画も観て見たい。 -
ハッピーエンドは1組だけ。もう少し違う結末になって欲しかった。終盤はハラハラしてまあ面白いんだけど、なんか中途半端で途中で終わってしまった感じ。ところで"怒"ってなんだったの?
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人を信じた人間の成れの果てと、人を信じれなかった人間の成れの果てを見た気がする。
解決できていないことはどんなに逃げてもやってくる。怖いし、離脱したいと思うけどそれを片付けないことにはどこまでも追ってくる。勇気をだして解決策を見つけることも大事だと思う。失敗したとしてもやり直しがきくのが人生。 -
世を騒がせた実際の殺人事件に
着目した話ということだから、
八王子の殺人事件の犯人は容易に分かる。
ただ、犯人山神の背景が下巻を読んでも分からず。
彼の怒りが、
どこに向かって誰に向かって放たれているのか。
その怒りは、この物語で語られる全ての人物が、
私たちが抱えている怒りなのか。
人を裏切ることは安易だが、信じきることは難しく、
自分さえをも信じきることは雲を掴むごとく難しく。
だけれど、人々は抗うように、踠き苦しみ、
目の前の誰かを愛そう信じようとするのか。
房総の海へと駆け出す2人、
雄大な富士山、
青空と白い雲。
未来へと。 -
それぞれの結末を向かえる3つ、いや4つのエピソード
人を信じることの難しさ、その意味を考えさせられます
重い話なのに、読み進めずにはいられなくなる
裏切られたとき、それが怒りへと転化するかしないか、その差はどこにあるのか? -
こんな繋げ方、絡ませ方、予想外。最後まで一気だった。面白すぎた。
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今日からジメっとしてきたなw
ってな事で吉田修一の『怒り 下巻』
上巻での3人の殺人犯の容疑者のその後…。
読み進めるうちに段々と犯人を追い詰める錯覚が起こる感じw
3つの容疑者の点が線に繋がって行くのかと思いきや!
3つの怒りの感情と言うのか、怒りにも色々な怒りが有るなぁと勝手に感じた。
悔しい怒り
悲しい怒り
後悔の怒り
意志を貫き通す怒り
信じきれなかった怒り
信じて貰えなかった怒り
ソースなイカリ
長介ないかりや(笑)
終盤からのドバッーとした、それぞれの感情の洪水が何とも切ない怒りに…。
ええ本じゃった。
2015年36冊目 -
一気よみ!
著者プロフィール
吉田修一の作品
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