君を憶えてる

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 43
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046087

作品紹介・あらすじ

5年前、湖で見た「光」が、すべての始まりだった。高校2年生の夏休み-憶えのない「記憶」が僕の頭に流れこんできた。いったい、君は誰なんだ?

感想・レビュー・書評

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  • ジャンルはSFになるんでしょうか?
    覚えのない記憶が、頭に浮かんでくる。6人目は誰なのか??
    ハッピーエンドなのか、そうでないのか…。後味も悪いのか悪くないのか、ちょっと評価しにくい。

  • 結局一気に読んでしまった。夢中になって読んで、読み終わって、現実に戻ってきてぼうっとしている。
    タイムトラベル、パラレルワールド、ジュブナイル、こんなカテゴリに少しでも惹かれるものがあるのなら、手に取って損はない!

  • 以前住んでいた近くが舞台だったので想像しやすかった。
    シネコンの下のモス!
    千鶴さんが翻訳した小説が気になる。
    マジック・リアリズムとスチームパンクの奇跡の融合!
    この2点だけでもう満足だわ。
    タイムスリップもの、夏に読もう。

  • 自分の知らない記憶、憶えのない友達。現実と、自分が体験しなかったはずの記憶がある日を境に、交差していく。
    全ての始まりは、五年前のあの夏だった。

    ループとパラレルワールドが絡んだSFミステリー(若干ホラーな気もする)。

    重い心臓病を抱え「死にたくない」と願ったサラ。
    その願いは叶えられた、ループして永遠にその時間に閉じ込められる事によって。
    何度も繰り返される四年間。それは彼女が最期の時まで入院生活を送っていた辛い年月。
    もちろんヒロの命を何度も奪った事、あげく自分のループを終わらせる為にハム子までも死に追いやった事は許される事じゃない。でも終わらない、いつまでも続く四年間に彼女の心が歪んでしまうのも仕方ない事だとも思う。皆と一緒に大人になりたかった、皆と同じように生きたかった、ただそれだけなのに。
    永遠に同じ時を繰り返し、さまよい続けるサラはなんて悲しい存在なんだろう。

    終わり方もどうもすっきりしないというか、イマイチ後味が悪いというか。
    まあ逆に無理やりご都合主義のハッピーエンドにされたら興ざめだったけど。

    でも二度目のこの世界で、辛い記憶を抱えて主人公はこれからどうやって生きていくのかな。

  • 「あの時こうしていれば」とか「あの時あんなことしなければ」とか、そういうことをこれを読んだ今では、軽々しく思えなくなってしまう。いろいろ考えると怖い。怖いけれど考えてしまう。
    あの日選んだ道が、いやいや、今この瞬間に決める小さな選択が自分の世界を無限に枝分かれさせていく。私が生きるこの世界はあの日選ばなかった別の世界といつかどこかで重なり合うかもしれない、なんて考えると頭が混乱してしまいそうになる。あぁ、今、お茶を飲むかサイダーを飲むかでまた世界が別れてしまったのか。

  • どこかで読んだ事がある様な話でした。
    あまり好みではなかったです。

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