環八イレギュラーズ

著者 :
  • 中央公論新社
3.69
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本棚登録 : 68
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046520

作品紹介・あらすじ

コミュニケーション障害かつオタクな高校2年生の喚子の身体に「何か」が侵入してきた。それは脱獄囚を追って他の宇宙から来た「刑事」だと名乗り、30分以内に同級生の弟に触れないと喚子の人格が消えると通告。なんとか触れると、「何か」は同級生の弟へ、彼の人格は喚子の中へ転移してしまう。元の身体を取り戻すため、喚子ら2年B組イレギュラーズは刑事の捜査を手伝うことになるが…!?ちょっと不思議、たっぷり友情、とことんエンタメ登場。

感想・レビュー・書評

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  • ハチャメチャではあるのだが、新本格派的な論理へのこだわりもあり、終盤の活劇は有川浩を彷彿とさせる。

    書き下ろしの処女長編を大手出版社から出してしまう(かつかなり質が高い)、この作者は何者?

  • チョット複雑なSF

  • 独特の語り口、そしてメインとなり展開を引っ張る位置のキャラ複数が、ごく一般的とはいえない頭脳の持ち主のため、途中から読み手である自分は流れに身を任せるのみだった。
    その点から言えば、まさにエンターテイメント! 勢いが素晴らしい。
    あとがきにあるように、知的障害者はひとりひとりが全然違うということが肯定的に捉えられる、リアルだけれど悲壮感のないストーリー。
    但しイケメンに限る、と付け加えられるかもしれないけれど(汗

  • 2015/2/20(金曜日)

  • あるブログでこの物語を「木地雅映子の書いたSF」と評しているのを見たらもう手に取らないではいられなかった。
    でも、高校生たちの会話部分を読んでいるうちに思い浮かんだのは佐々木丸美『崖の館』だった。

  • まず根本的に、わたしはSFが苦手だ。だから単位の話とか、必殺技みたいな現象とか、おそらく理解できていない。読み飛ばしたつもりはないけど、たぶんわかってない。
    だから自分への辻褄合わせとか必要なく、ふつうに(?)面白かった。友情、努力、勝利。これぞエンタメ。

  • 「ダ・ヴィンチ」編集者自薦のコーナーで紹介されていたので手に取ってみた。
    読み終わっての感想は、いい要素満載にも関わらず「惜しい」作品だなぁ、と。
    ・作者の身近に自閉症の方がいるが故の、切実でリアリティのある「自閉症」描写
    ・学園もの、SFものという、王道で読みやすい世界観
    ・お約束かもしれないが、よく立ったキャラ
    ・小説、マンガ好きには触れてくる、所々ちりばめられたサブカルネタ
    いろいろな良い要素が詰め込まれているにも関わらず、「これは!」という作品になりきれていない。特に感じたのは、詰め込みすぎ。登場人物、イベントを全て描こうとする意図が強すぎるのでないかなぁ。そのために、語り手は三人称となるのに独り言を入れてみたり、登場人物の頭の回転が読者置いてきぼりの速さだったり、といった部分で破綻してしまっているのでは。もったいないのだけれど、もうちょっと全体を絞り込んでくれればスッと登場人物に入り込めて読みやすい作品になったのではないだろうか。
    万人にお勧めできる作品ではないが、ラストにつながる終盤の逆転、盛り上がりも楽しく、読後感はよい。細かい引っかかりを無視して読破できるタイプの読者であれば、これがデビュー作である作者佐伯氏の、今後の大化け期待含みで、読んでみて損したと思うことはないのでは。荒削りではあるが、楽しい作品だった。

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