- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120046735
作品紹介・あらすじ
おふくろ米寿、おれ六十四。今日も明日も、介護の日々。そして、認知症の妄想は、加速していく…。
感想・レビュー・書評
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叔母からの推薦本。
まずは母に。面白くて、いつもよりペース早く読んだので目がしばしばだとか。
先日、日経新聞のコラムで民芸店を閉じられたお話を興味深く読んだところだったので、なんだか時間の経過とともに身近に感じました。
絵本「みどりバアバ 」も読んでみます~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ペコロスと共通して、母の介護をする息子。
これはやっぱり、母と娘とは違う何かがあるんだなぁ。
そもそもキッスとか、認知症になっても娘には要求しないだろうし…。
介護は本当に大変そう。
特に下のお世話は切り離せない。
生きるためには食べなければならず、食べれば出さねばならず。
いつかは自分が辿る道と思ってもなかなか厳しい。そんな介護生活を息子愛で頑張っているねじめさんはすごい。 -
認知症の母を持つ長男として、その母との関係がリアルに、そして認知症を持った母の妄想的言動もリアルに、作家(詩人?)ならではの筆致で綴られている。学術書とは違う家族からの目線で学ばされることが多い。息子が母を診るというのは、「ペコロス」でもそうだったが、何とも言えない可笑しみを感じつつ、そして読後感は物悲しくなる。
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ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/410170652.html
認知の母のことばが詩になっている。認知症詩人の誕生だ。
自宅で倒れ、骨折入院した母親の認知症が進む。
妻に「大マザコン」とからかわれながら、入院中も退院してからも、毎日つきそい看護に励むねじめ正一。
認知症の母みどりさんは、きままわがままにさまざまな言葉をねじめにぶつける。
「やっぱり正一はパソコンだろ。…正一がパソコンでよかったよ。私はパソコンに閉じ込められちゃって外に出られないんだよ。…パソコンはパソコン電車になって走り出すんだ。走り出したら、パソコン電車は駅に止まらないんだよ。…パソコン電車は走っている途中でくるくる回り出すんだよ。パソコン電車はいやだね。パソコン電車はいやだね。パソコン電車はいやだね。…」
これって、そのまんまねじめ正一の詩といわれても違和感がない。 -
二つに一つという分け方が出来るものではないけれど、認知を患い介護が必要になった親を重荷に感じるのか、ねじめさんのようにかわいいと思い接する事が出来るのか。その時が来ないと答えは出ないけど、その時は日々をなぞりながらこの本の事を確実に思い出しそう。しかし友人達のあのお母さんもこのお母さんも、ねじめ母に重なる部分が多くて尚更リアルだったなぁ。
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ユーモラスに自らの介護を描いた作品という紹介だったけれど、私にはユーモラスなものとして読むことは難しかった。
しんどい。
恐ろしい。
けれどそれは私が介護を経験していないからで、経験者にしてみたらこのくらい切迫した中での笑いでなければ、綺麗事にしか思えないのかも知れない。
共有することで和らぐものもあるから、介護経験者の近親者に薦めようかと思ったのだけど、まだ躊躇っている。
この作品の中にも書かれているが、介護には喜ばしいゴールはほとんどない、だから自分の介護が正しいのか悩むことも多く、他の介護者と比べて自分はもっと尽くせるはずなのにそうしていないと自分を責めることもよくあるのではないだろうか。
この作品ではねじめ氏は決して自分の「尽くしぶり」を鼻にかけたりはしていないのだけど、そう受け取られたら悲しいので、薦められないままだ。
もっと屈託なく話題にすべきかも知れないと思いつつ…。 -
お母さん、強者。
当事者は大変だが、どこかユーモラスな印象がある。 -
ダメダメな介護だけど、詩人だから言葉がkeenでそこが面白かった。
まあ生きて認知症も辛いわな。
早死にも寂しいけど… -
2015/05/07
パソコン電車、半ケツ、セシマショウゾー、 -
認知の母、介護は大変。聞いてあげるしかない。介護も楽しみながら。