あの家に暮らす四人の女

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 2484
レビュー : 410
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047398

感想・レビュー・書評

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  • 古びた洋館に暮す4人の女性、母:鶴代、独身の刺繍作家の娘・佐知、佐知の友人・雪乃、雪乃の職場の後輩・多恵美。
    それぞれに悩みや将来へ不安を抱えながらも、和やかに呑気に暮らす様子が好ましい。
    敷地内に住んでいる「山田一郎」のキャラクターも良かった。
    ストーリー展開は意外に奇想天外で面白かった。

    なお、現代版「細雪」ということだが「細雪」は四人姉妹、登場人物の名前の一部が同じという以外は、「細雪」の雰囲気はなかった。
    (図書館)

  • 途中、カラスがいきなり語りだしたときには驚いたが、そのあと死んだ夫の霊がカッパになって・・・・
    もう驚きません。
    古い洋館に暮らしていたら、そんなことがあっても不思議ではないような気になってくる。
    そして、思わずそのゆるい空間での暮らしがうらやましく思えてくる。
    佐知とクロス屋さんの恋が成就しますように。

  • 現代版『細雪』らしい。本家『細雪』は高校生のときに読んだ。「淡々としたお話」というのが印象。この『あの家に~』も同じような印象。
    杉並区善福寺川沿いに、1組の母子と、娘の友だち、その後輩女子4人が古い洋館に住む。そんな日常。淡々と話が進むのかなと思っていたが、カラスが登場して意気がそがれる。
    魂の登場も唐突。笑いどころなのかもしれないけれど。

    P178
    知らねえよ! と佐知は叫びたかったが、なんだかんだで世間擦れせず、おっとり育った身ゆえ、咄嗟に汚い言葉を吐いたり喧嘩腰になったりということができない。

    P286
    けれど、「いつか」の未来を恐れて、夢を見るのをやめてしまったら、おとぎ話は永遠におとぎ話のままだ。

    P292
    伊勢丹で心おきなく消費するには、かなりの胆力と心身両面での充実が要求されるのである。

    P307
    きみたちは見守られている。私に。すでにこの世にはいない多くのものに。知らないだろう。それでいい。きみたちは生きているのだから。

  • 色んな言葉のチョイスが度々ツボで何度も笑った。ファンタジー要素もあるけれど、女性4人の生活と山田の同居生活、楽しそうです羨ましい!続編読みたい!梶とのことも気になる!

  • 三浦しおんさんの割とチャレンジャブルな作品。
    ファンタジーと言うほどでもなく、全く現実的なわけでもなく、好みが分かれそう。
    私は好きだけど。

    続編が読みたいな。

  • 梶さん…あーよかった!
    ちょっと中盤以降のトンデモ設定が取ってつけたようだけど、まあいいか

  • 家族とは、恋愛とは、仕事とは、男とは、女とは、などなど色々な問いかけが本作にはある。

    概しては、退屈だが、ところどころで急に熱量が上がる。

    語り手について実験を試みたことが、最後の二行に凝縮されたメッセージを真実にしている。

    三浦しをん、恐るべし、だ。

  • 共同生活を送る女四人の話。
    カラスの善福丸や河童の登場にはぎょっとしたけれど、結局ぐいぐい引き込まれる。
    人と人とのつながり(家族友人恋人などなど)や生きてくことの諸々が、ちりばめられていて、心に刺さるものがいくつもある。

  • 突然の善福丸の語りで、いきなり自分がなにを読んでいたのか分からなくなるぐらい展開についていけなかった。
    亡くなったお父さんの語りと合わせて、必要だったのか、と考えさせられる演出でした。

  • 図書館
    いつも貸出中で、やっと手にとれたにゃ

    なんだかんだ幸せな四人のお話にゃ
    始終穏やかな気持ちで読んだにゃ

    終盤の展開が、あまり好みではなかったにゃ

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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