あの家に暮らす四人の女

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 2986
感想 : 464
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047398

感想・レビュー・書評

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  • お父さんも含めてそれぞれの淋しさや不安や性質の違いも洋館が包み込んでいるよう。素敵で理想の生活だなと思った。

  • 昔は裕福だった古い家に、4人の女たちが「細雪」っぽく暮らしているお話。このぬる〜い感じ、私は好きです。「細雪」のように、静かに凋落へ流れていくのだろうな、と感じられますが、背景に貼り付いていた戦時の不穏さがありません。善福丸のなま温かい見守りや、佐知の亡父の思いが微笑ましいですね。

  • 登場人物が、いい具合に適当で平和な小説。

  • 『細雪』を読み終えた後すぐに手に取ったこちら。

    帯に”残念な女たちの、現代版『細雪』”
    とあったので、タイミングがいいと思ったのだが・・・

    前半は、どうした三浦しをん!舐めとんのか。
    エッセイでならわかるけれど、虚しいギャグ的なものが空回りしていた。
    まぁ、ようやく後半の後半に来て、まあまあ良いところに着地したというか、流石です、三浦しをん、に落ち着きました。
    もうちょっと『細雪』絡めて欲しかったのは読んだばかりの生々しさがあったからか。

  • 三浦しをん節、全開ですわ(笑)
    ストーリーは平和で、会話が軽快。何度か「ぐひっ」と吹き出しましたよ。乗り物の中では読まんほうがええかもしれません。
    一見、お気楽で凡庸に見えても人にはそれぞれ苦労や悩みや苦しみがあるもんですよね、いちいち言わないだけで。色々あるけどやっぱりお気楽そうなほのぼのした人間関係に癒やされます。

    健さんに憧れる山田さんが良い(笑)

  • 女性四人が、ちょっとした問題や事件に巻き込まれながらも「かしましく」生活してゆく物語り。物語りに語り部がいるのも、良き風情。良作。
    ストーリーとは関係無いが、図書館で借りてきたこの本、たまに文中に「」や◎が手書きで書かれていて、かつての読み手が良いと思ったところに印をつけたのかしら、若しくは何かの暗号⁈と、しばし熟読するのが困難な箇所がありましたが、それもまた、良き風情。

  • ほのぼのしていて、好きてす。

  • 途中まではちょっとたるいなあと思ったけど途中から急にコミカルになって面白い。ストーカー問題なんて深刻になりそうなのが、か弱い女も四人集まりゃ強い!いいんじゃないかな、女だけの家。自然界じゃあ母系社会が普通だもん。カラスやカッパの辺りはファンタジーなんだかお笑いなんだかわけ分かんなくなったけど、好きだわ〜、このシッチャカメッチャカさ♥あと単行本の方のなんかちょっとレトロチックな表紙の絵や見返しの乙女な感じの紙や、こだわりあって楽しい♥

  • SL 2022.6.6-2022.6.7
    特に感動するポイントもないし、大きな事件もないし、ほのぼのとした日常のお話。
    それなりに楽しいんだけど、この世ならぬものが出てくる必要性を感じない。

  • 著者の語り手についての話を読んだのがきっかけで読んだ。あまり見たことのない、語り手の表現の仕方だった。
    馴染みのある形式ではなく、コミカルな面もあったのだが、物語として非常にゆったりしていて少々退屈に感じてしまった。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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