笑う少年

著者 :
  • 中央公論新社
3.35
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本棚登録 : 92
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047459

作品紹介・あらすじ

シングルマザーで弁護士事務所の調査員・風町サエは、安売りピザで大儲けし、今や芸能界を牛耳る小田崎貢司から依頼を受ける。自殺したアルバイト店員の両親が求める賠償金を減額したいというのだ。一方、ある人から小田崎の弱点を探るよう頼まれ-。謎に満ちた男の前半生に潜む真実とは!

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭─── 
    掴みかかろうとする男の脛に爪先蹴りを入れる。プロの格闘家でも骨は鍛えられないし、まして相手は二十歳ぐらいの素人。グエッとかなんとか喚いて床に崩れる。その向こうから鍋を持った男が襲いかかり、身を避して相手のこめかみに右肘打ちを当てる。男はカウンターに倒れ込み、箸や調味料入れが床に散らばる。もう一人、カウンターから飛び出した男はさすがに躊躇して店主と私の顔を見くらべる。店主が「やってしまえ」というように顎をしゃくり、男が反応して、私につめ寄る。
    ─────────

    さてさて、次なるレビューは、高校時代からのファンでもある樋口有介さんの新刊「笑う少年」と。

    法律事務所に勤務し、裏稼業で闇の世界を暴いていく女性「風町サエ」が主人公の第二弾。
    結局、これは今後もシリーズ化していくつもりなのでしょうね、樋口さんは。

    AKBをパロディ化したようなアイドルグループの一人の少女が自殺した。
    本当に自殺だったのか?
    彼女の親族から訴訟を起こされ、事務所に現れたのは、このグループの総元締めである秋元康ならぬ小田崎貢司。
    彼の依頼を受けた所長の命により、風町サエは動く。
    少女の身辺捜査とともに、小田崎の過去も調べるようになり、そこで発覚する驚きの事実。
    本当の悪者はいったい誰なのだ?

    とまあ、こんな感じで物語は進みます。
    前よりは違和感が少なくなったけれど、それでも女性一人称のハードボイルド文体は、さすがにちょっとつらい……。20年以上前のデビュー時からのファンである樋口さんの作品で、ストーリー的にもそこそこ面白かったので、星五つにしましたが。

    タイトルも「笑う少年」とは。
    デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」や柚木草平シリーズの「彼女はたぶん魔法を使う」や「初恋よ、さよならのキスをしよう」などと比べると、今一つ冴えない気がするのは私だけでしょうか?

    やはり樋口さんには、男性一人称の味のあるハードボイルド作品を書いてもらいたいと願う私なのであります。

  • 風町サエシリーズ第2弾
    非合法な手段も平気で用いる、シングルマザーの弁護士調査員・風町サエ。今回の依頼主は、安売りピザ店を成功させ、芸能界へも進出した小田崎。彼はピザ屋で働く女子高生を、お客の人気投票によりアイドルとして芸能界に送り込み、のし上がってきた。しかし、調査を続けていくと・・・
    凛花の登場により、前作のラストの疑問が解明されると思いきや分からずじまい。脇を固めるキャラクターは相変わらずよかった。しかし、ちょっと都合が良すぎた感も。続編に期待。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    シングルマザーで弁護士事務所の調査員・風町サエは、安売りピザで大儲けし、今や芸能界を牛耳る小田崎貢司から依頼を受ける。自殺したアルバイト店員の両親が求める賠償金を減額したいというのだ。一方、ある人から小田崎の弱点を探るよう頼まれ―。謎に満ちた男の前半生に潜む真実とは!

    これ、シリーズですか?風町サエって初めてだと思うけど、でも息子君とか父親の設定とか、中途半端な気がするのだがこれからシリーズ化するつもりなのかしら?
    1億円で売っちゃえばよかったのに。と意地悪なわたしはおもうのでした。

  • 1月-7。3.5点。
    風町サエ第二弾。
    ピザ屋発のアイドルが、自殺。遺族が損害賠償をピザ屋の
    やり手経営者に要求。サエが弱みを調査し、取り下げさせようとするが、
    別ルートで経営者の調査も。
    軽妙な文章は相変わらず。面白い。
    終盤に意外な展開が。

  • 風町サエシリーズ、第二段。
    話の展開や事件関係者のパーソナリティなどは、由緒正しい私立探偵のハードボイルドものでありながら、ユーモアある会話や、エッジの効いた人生観はたいへん著者らしい。
    ファンとしては、期待に応えてもらったようでありがたい。
    主人公は男性の方が好きは好きだが、だからこそ唯一の主役女性シリーズも、続編が待ち遠しい。
    4

  • 笑う少年とは?

  • シリーズものだった。でも楽しめる。全体的に軽さがな~ 2018.5.2

  • 最高に面白かった
    痛快過ぎ!?
    もう言うことない

  • 「猿の悲しみ」に続くシリーズ第2弾。
    聖也いい子だなあ。お漬物までつけちゃう。

  • 題名の内容はどこにあるのか。表紙のイラストと内容の関係がわからない。

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著者プロフィール

一九五〇年、群馬県前橋市生まれ。八八年に『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。次作『風少女』が直木賞候補となる。主な著書に『彼女はたぶん魔法を使う』にはじまる〈柚木草平シリーズ〉、『猿の悲しみ』『遠い国からきた少年』の〈風町サエシリーズ〉、時代小説『船宿たき川捕物暦』のほか、『ピース』『金魚鉢の夏』『風景を見る犬』『あなたの隣にいる孤独』『平凡な革命家の食卓』などがある。

「2018年 『亀と観覧車』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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