カフェ、はじめます

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 434
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047619

作品紹介・あらすじ

イケてない40代シングル女子が、かわいい古民家にひと目惚れ。おむすびカフェ開業を目指して一念発起!大家の風変わりな老女と娘、不動産業者との駆け引き、頼りない行政書士や助っ人の旧友をも巻き込みドタバタ騒動。

感想・レビュー・書評

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  • 買い物に出かけ、たまたま知り合ったお年寄りのお家が、子供の頃の友達の家に似て可愛かったから、壊されたくなかったからといって、自分で借り受けて素人がカフェを開くだなんて…無謀過ぎるやん!とツッコミを入れつつ、年齢を重ねるに連れ冒険てできなくなるから、これくらい大胆なことができることが羨ましくも思えた。

    いさみさんに幸あれ!

  • スーパーで顔見知りだった睦子おばあちゃんの家。
    昔の思い出の家に似ているからと、
    売却取り壊しだけはなんとしても阻止したい、いさみ。

    その気持ちはよくわかります。
    バブルの頃、街の景色がみるみる変化する淋しさを
    目の当たりにしましたからね。
    なんか応援したくなりました。

    思い付きでカフェをやりたいと言ってしまい、何の知識もないまま奔走するが…

    カフェ、おばあちゃん、おむすび、お好み度満載。

    カフェが繁盛して、
    おばあちゃんが元気を取り戻して、めでたしめでたし。

    な~んて期待しちゃったんですけどね。

    でも、おむすび2個と自家製糠漬けとお番茶で900円。
    いくら建物の味わいがプラスされてるといっても少々お高い気が…。

  • 初めて読んだ作家さん。エッセイの方が多いのかな。
    イケてない40代シングル女子が、かわいい古民家にひと目惚れ。その古民家を守るために、あてもないのに借りたいと言い出し・・借りるまでの話が長かった(汗)

  • サクッと安心して読めそうなタイトルを図書館で見つけた。エッセイストさん?初読作家さん。印象どおりサクッと読めた。主人公の40代独身女性いさみが数回スーパーで面識のある老女睦子と知り合い、その老女の自宅を借りてカフェを開店するまでの日々が描かれている。睦子とのやり取りよりも開店するまでの賃貸契約や保健所への届出や建築計画など実質的な内容が案外多くて、睦子さんはどうしてるんだろう?と思いなから読んでいたがほんとの最後に再登場した睦子の老いっぷりが切なかった。主人公が睦子を思い返すことはあったが再会したいと思う描写は無く、カフェ開店の話で終わってしまった印象。

  • ちょっと思ってた話と違ってました。

  • この店に行ってみたい

  • この年代で新しいことを始めるって、すごいエネルギーですよね。もうちょい年下の私でさえ二の足を踏むし。

    カフェやりたいひと、やっぱりおおいんだなぁ。
    飲食店興味あるけど、始めるにも続けるにもエネルギー要るし。本当にリスペクトです。

    最後はちょっと切ないですね。
    なんだかサラリとすぐ読めてしまったのだけど最後すこしもの寂しくて。お店、もう少し長く続きますようにと思いました。

  • ほっこりしそうなんだけど、何か足りない。

    主人公が惚れ込んだ家の可愛らしさも
    イマイチ伝わってこないし、
    登場人物の関わりも深そうで浅い。
    冴えない主人公の雰囲気がカフェ自体にも作品自体にも滲み出ている感じ。

    睦子さんがカフェを訪れられたことが救い。

  • 20代の終わりに友達の相次ぐ結婚や、志が高い友達が研究職に就く中、無難な人生を送ってきた主人公。
    それがカフェを開くことで、開業に向かって必要な手続き、借家の活用の仕方、メニュー策定などこれまでの事なかれ主義とは打って変わった行動力を発揮し、性格も陰から陽に変化していく様子が読み取れる。

    「職場でのポスト争い、リストラ、子育てと両立といった同世代からよく聞く困難に何一つ直面せず」
    という表現があるが、このワンフレーズで主人公の40年間が体現されていると感じた。同じ状況下にいる読者がいたとしたらこんなに的を得て自分を表せるだろうか。
    著者も同じような経験があるのかな。

  • 思ってたのと違う…
    続編書くつもりだったのかな?

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著者プロフィール

岸本 葉子
1961年鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業。エッセイスト。会社勤務を経て、中国北京に留学。著書に『エッセイの書き方』『捨てきらなくてもいいじゃない?』『50代からしたくなるコト、なくていいモノ』『楽しみ上手は老い上手』『50代、足していいもの、引いていいもの』(以上中公文庫)、『ふつうでない時をふつうに生きる』『モヤモヤするけどスッキリ暮らす』『60代、少しゆるめがいいみたい』(以上中央公論新社)、『ひとり老後、賢く楽しむ』『ひとり上手のがんばらない家事』(以上だいわ文庫)、『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(佼成出版社)、『60歳、ひとりを楽しむ準備』(講談社+α新書)、『90歳、老いてますます日々新た』(樋口恵子氏との共著、柏書房)、俳句に関する著書に『私の俳句入門』(角川ソフィア文庫)、『岸本葉子の「俳句の学び方」』(NHK出版)、初の句集『つちふる』(KADOKAWA)など多数。

「2024年 『毎日の暮らしが深くなる季語と俳句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸本葉子の作品

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