- 中央公論新社 (2015年9月25日発売)
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感想 : 222件
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Amazon.co.jp ・本 (300ページ) / ISBN・EAN: 9784120047657
感想・レビュー・書評
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主人公の篤子に共感できるところがたくさんあって、とても楽しく読めた。何より、勉強になりました!
この本を読んで、「今も、これから先も、自分がどんな生活をしていきたいのか」や「老後の資金」について、考えたいと思った。
垣谷さんの書く文章が読みやすかったので、また他の作品も読んでみたい。 -
前半は、どんどん資金がなくなり「どうなるの?大丈夫…?」と心配でたまらなかったけれど、
お義母さんが生活に登場するところから急展開で面白くなる…!
何歳になっても、冒険しながら、色んなことを諦めないで過ごせると幸せだな。 -
映画の宣伝でタイトルだけは知っていましたが、今回初めて読んでみました。
娘の派手婚、舅の豪華な葬儀、姑の高級ケアマンションと怒涛の出費ラッシュなのに、夫婦ともに仕事をクビになってしまう。不安しかないスタートで、ハラハラしながら読み始めました。
なんとか好転していきそうな流れに、ホッとしました。お姑さんが良いキャラをしていて、物語を明るくしてくれたように思います。
まだ先の話と思わずに、真面目に資産形成していこうと思わせてくれます。イレギュラーにも対応できるように。。 -
垣内美雨さんの作品は『女たちの避難所』に続いて2作目。今回は『老後の資金がありません』という深刻なタイトルながら、とてもコミカルな要素を随所に散りばめ、登場人物の切実で逼迫した状況を、しっかりと現実味のある内容に仕上げてあり、ついつい一気読みしてしまった。
物語は後藤篤子という日々家計のやりくりに奮闘している主婦目線で進む。パート社員で働く篤子の家族構成は、夫と娘一人息子一人で、娘の結婚費用や、舅の葬儀費用に、姑への仕送りや同居問題、その先に待つ諸問題等、主にライフイベントに関わる金銭問題が次から次へと勃発する。篤子が同世代で、堅実で小心者で、どこまでも子ども思いな性格から、強烈に同情心が沸いてしまった。
いつ誰の身に起きてもおかしくない無い問題だけに、読み進めながらも何処かで警告音が響いている感じがあり、他人事とは思えない。特に、冠婚葬祭については経験値が低いわりに莫大なお金が掛かるのだ。中でも、お墓や葬儀といった負の要因から生じる費用は、経験者が雄弁に語ることもない為、身に降りかかるまでなかなか積極的に関わろうとしないのが一般的だろう。
そういう意味でも本作はとても貴重だ。
お金がテーマで、ましてや老後の資金が無いという切実な状況にも関わらず、夫婦そろって馘になっても悲壮感はあまり感じられず、それどころか面白おかしくお金の大切さを訴えかけてくる作品に仕上がっている。やっぱり垣内美雨さんは凄い。
現代では将来のお金のことで不安を抱えている人が殆どだと思う。かと言って無視していられるものでもないだろう。本作は、そこに向き合う一助になると共に、悲観的にならず前を向いて生きていく勇気を与えてくれる作品だった。
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タハハ!のんびりした日曜日に読むにピッタリな内容でした。
知恵を絞り工夫やりくりして貯えて少しでも老後の暮らしの足しになるようにと苦労している53歳になる後藤 篤子、4歳上の夫は何かにつけてカッコ付けたがるが肝心な時には横を向く。なにかと心配のタネだった娘も嫁ぐ事になり出来の良い息子も安心な就職先が決まった。
これでどうやらやっとユトリある暮らしに移行出来そうな気配だったのに、貯えが急激に減る出来事が続き、その上に肝心の夫婦二人ともにリストラの憂き目に遭う!
悶々とする篤子を襲う不幸不運暗雲は果たして晴れる日が来るのでしょうか? もちろん大丈夫なエンディングが待っていたけれど、年金詐欺の片棒を担ぐ件だけは首肯出来なかったね。垣谷さんお得意の面白い人情噺です。 -
近い将来自分も...と思うと読んでいるうちに不安になってくるのになぜか笑えました。天海祐希さんが主演で映画化されるらしく主人公の篤子さんが天海祐希さんとかぶって余計に楽しく読めました。仲良しのサツキさん役は、柴田理恵さん。おもしろそう。映画は、9月公開予定がコロナで延期になってしまったそうですが、是非観てみたいです。
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大好きな垣谷美雨さん、タイトルに驚かされることが多いんですが、
今回は『老後の資金が足りません』
あぁ、他人事じゃありません…。
主人公・篤子。
五十歳を過ぎ老後の生活が気になりはじめ、何かと気苦労が絶えない。
長女の莫大な結婚費用、義父の葬式費用、義妹夫婦との相続・介護問題、そのうえリストラ。
次から次へと起こる問題にも、どこか切実さのない夫。
仕送り9万円のバトルでは、
思うように反論できない篤子がもどかしくてイラッ。
義妹に見栄をはり、逃げる夫にムカッ。
「出せないものは出せないんです。無理だって言っちゃえー!」
いざ篤子と同じ立場に立ったとしたら、自分も似たり寄ったりな気がしますが、
あくまで今は読者。強気です。
義母が同居してからの「それは無茶です、お義母さま!」と言いたくなるような展開、
嫌いじゃないです。(年金詐欺は別として)
義母に振り回されるうちに、だんだん逞しくなっていく篤子が愉快。
定年後から平均寿命まで生きられたとして、
老後に必要だとされる費用は、なんと六千万円!
だそうです。は・は・は…
厄介ごとの嵐でどうなることかと思いましたが、
不思議なくらい読後感は良かったです。 -
節約・貯金についての本が読みたくて図書館で手に取ってみた。思っていたよりも面白く、途中にふふっとなるような場面がいくつもあり、ワクワクさせられた。家族は良いなと改めて思った。
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全く身につまされる。主人公の篤子は、数年後の自分の姿ではないかと思う。
無駄遣いをしてきたつもりはないけれど、人生後半になって大きな出費が嵩み、今まであれやこれや実は無駄遣いしたのでは?見栄を張ってきたのでは?と後悔が押し寄せ、にわかに老後が不安になる。
でも、篤子は前向きでウジウジしないところが痛快だ。あてにならない夫にも一瞬怒りを覚えても、優しい。私だったら、こんな夫はゴメンだが。2018.12.19 -
後藤篤子、夫である章。
老後の資金は1200万円。
そんな中、夫婦そろってリストラにあう。
長女さやかの超ド派手婚への援助に500万円。
その上、義父の葬儀費用に300万円。
老後資金は400万円に…
ついつい、自分の老後のことに重ねあわせてしまい…
とにかく、恐ろしい! -
最初の方は登場人物がどうにも嫌なヤツのように描かれていて、ラストまでこんな感じなのかなと思っていましたが、途中から急にそうでもないぞ、となって最後はハッピーエンドになるという展開で、テーマの割にはえらくお気楽な終わり方だなと思いました。
けど、テンポのいい展開で一気に読めました。
私としては、テーマとは少し外れてしまうのですが、人は見かけだけでは判断できないし、自分の思い込みで他人を評価するとえらく間違った方向に行ってしまうよ、というのが本作の教訓なのかなと感じました。-
いいね!たくさんありがとうございます。
50代を過ぎ老後の資金は気になります(^^;;
この作品の映画をやっていた時、観に行こうかなぁと思...いいね!たくさんありがとうございます。
50代を過ぎ老後の資金は気になります(^^;;
この作品の映画をやっていた時、観に行こうかなぁと思ったけど、結局観てないんですよね。
柿谷美雨さんの作品読んだ事ないんですが、気になる作家です。
近いうちに読んでみたいと思います!2025/10/28 -
non609gonさん
コメントありがとうございます。
私もおそらく同年代かと思いますが、確かに老後の資金は気になりますね。
垣谷美雨さんの...non609gonさん
コメントありがとうございます。
私もおそらく同年代かと思いますが、確かに老後の資金は気になりますね。
垣谷美雨さんの作品について言えば、最初はちょっとイラッとするキャラが多いですが、途中からだんだんとキャラの考え方が変わってきて、最後には丸く収まる、というパターンが多いようです。
少なくとも私としてはおすすめできる作家さんではないかなと思いますので、一度読んでみられてはいかがでしょうか。2025/10/28
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あっという間に読んでしまいました!
年齢が近いこともあり、共感のポイントがたくさん。
ただ話の後半から、違う本読んでるのかと勘違いするほど展開が大胆で速かったです。でもそれが面白くて、読むのを中断できずこんな夜遅くに感想を書くことに…(いや書かずとも)。
この本を読んだことで、ちょっと前向きに、気楽に、将来を考えられる助けになりそう。 -
50代の主人公
娘の高額結婚費用!舅の葬式費用!
貯めていた貯金が散財されていく。
そこに夫婦のリストラ。
姑への仕送り問題。小姑問題!
娘の離婚後の生活問題(これは想像だけだけど)
友人関係などなど。
お金や見栄などの問題満載!
旦那はどこか他人事のように。。。どこもおんなじか。
身につまされる~~。
途中、姑が変貌してぶっとんだ。
年金詐欺話まででてきて、あらら。
50代!そろそろいろんなことを考える年代だよね。
さくさくっと読めるし、最後はいい感じで全部おさまるので読みやすい本でした。 -
物語は50代の後藤篤子が、高額な娘の結婚式費用負担に悩んでいるところから始まります。
義父の葬式費用、夫の妹夫婦や義母との関係、習い事で出会ったサツキたちとのやりとり、そして、夫婦揃っての失業・・・
50代の篤子には、次々と財政的な危機がおとずれるのですが、作中でも友人から指摘があるように、篤子自身も実はプライドが高い人間のため、いまひとつ篤子を応援するきもちになれませんでした。
ほどほどの生活をしてきた篤子の人生を考えてみれば、小さなプライドを捨てられない篤子のことも理解はできます。
けれど、共感はできない…
主人公に寄り添えない…
ここが実は、読んでいる上で最大のハードルであり、もやもやポイントです。
もちかかる問題は参考になりますし、文章はすごく読みやすいです。
読み終えるにはいくつものもやもやポイントを越えなくてはいけませんし、残念ながら読後感もスッキリしませんが、もし読みえられたならきっと、「よし、プライドを高く持ちすぎたまま、年をとることは今すぐやめよう!」ということだけは、心から思えるでしょう。 -
主人公の篤子は50代の主婦。子どもたちの学費を払い終えた時点で1200万あった預金が、娘のド派手な結婚式で500万、舅の葬儀と墓で400万を使い、さらに贅沢な施設で暮らしている姑に毎月9万円の仕送りで、みるみるうちに減っていく。とどめは夫婦揃ってリストラされてしまった。何だか暗く落ち込みそうな話なのに、不思議とサラッと読めて前向きになれる。自分の生活も見直しながら来たるべき老後にそなえよう。
それにしても、"小さな贅沢を楽しむ加減がよくわからず、高すぎるコートを思いきって買った後に二の腕がきついことに気がついてひどく後悔したり、その一方で好物の鰻を食べるのを何年も我慢したりしている"これってわかるわかる! -
すっごく面白く読んだよ。
けど・・・、このところ垣谷美雨ブームなのだけれど、どの主人公も性格似過ぎな気がします。
ラストに向かって、ハッピーエンドにまっしぐらな感じも、そんなにうまく行かないでしょ・・・と思ってしまう。それも含めて垣谷美雨なんだろうけど。
サクサク読めるし、テーマも面白いし、好きだけどさ~ -
映画が面白そうでずっと読みたかった作品
ボリュームもちょうど良く一気に読み切れてしまった
お金がないないと読んでるこっちも焦ってしまって焦燥感に駆られた
葬儀には参列したことがないので葬儀代は参考になったし、上手い節約方法は探せばあるのだなと思った
みんなそれぞれお金の悩みがあって豊かに見えても実は借金を抱えているとか現実にもあると思う
老後の資金、ちゃんと貯めようと思った -
50代妻+経理の契約社員+一男一女の母の後藤篤子の不安は老後資金。それでもなんとかなるぎりぎりラインだと思っていたのに、夫も自分もリストラ、長女は派手婚、義父の派手葬式ですっからかん。等身大の振舞が出来ないのは、家族のせいだと思っていたが、実は一番の原因は自分自身の見栄っ張りだったことに気づいた篤子が、身の丈の暮らしを手に入れようとする奮戦記。
こんなに赤裸々に50代の等身大の日常を描いてくれた本、今までなかったな。
著者プロフィール
垣谷美雨の作品
