いのちのエール 初女おかあさんから娘たちへ

  • 中央公論新社 (2015年10月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784120047732

感想・レビュー・書評

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  • なんだか
    導かれて手に取った本。

    田口ランディさんが森のイスキアの佐藤初女さんから受け取ったものを、わかりやすく本にしてくださった。

    初対面から15年。
    その間にランディさんは両親、兄、義父母との永遠の別れがあり、

    自分が、自分が、
    と頭で考えることから、
    ただ目の前にあるものをしっかり見て、
    大切に行動することへ、
    少しずつシフトしていく。

    初女さんが言葉ではなく、
    行動で示している信仰の意味を
    心で理解していく。

    その道程を包み隠さず、
    文章にしてくれている。

    中でも、ぬか漬けについての話は、わかりやすかった。きゅうりはきゅうり、
    にんじんはにんじんとしてあるだけ。ぬか床でそれぞれが相互に反応しあって、味を深め合っていく。人もそんな風に、
    お互いをあるがままに受け入れながら
    展開していけたら。

    目の前の事を丁寧に、
    めんどうくさい、と言わずに、
    呼ばれた方へ。

    最後のお二人の写真がとても素敵で、
    なんとも穏やかで
    あたたかみのある笑顔。
    ここに辿り着くまでのランディさんの葛藤は、私にも通ずるところが多く、
    日々を、ひとつひとつを
    しっかり見つめていくことから、
    変わっていけるのではないか?
    と大きな気づきを得た。

    今の私に必要な一冊だった。
    出会ってくれてありがとう。

  • 一番心に残ったのは、心が人生をつくっている、ということ。思ったことが現実になる。
    このことを認識できると、一年の抱負を立てる意味も理解できるし、とにかく自分の心に聞いて、どんなふうに生きていきたいか考えること、感じることが人生で何より大事なのかなと思える。
    光の方に進みたい、とのぞむことから始まるんだ。

    p117
    人生って、どのような波長にじぶんを向けていくかで、大きく変わってしまう。人の心はラジオのようにいろんな周波数に合わせられる。じぶんで選べる。幼い初女さんは鐘の音の美しさを感じ、鐘の音のチェンネルにじぶんを合わせ、テレジアと出会った。
    小さき花のテレジアが初女さんの心にあの鐘の音を蘇らせ、ついにそれが森のイスキアとして、現実化した。
    心は、人生をつくっている。
    思ったことは現実になっていくんだ。

    p91
    「じぶんが与えられたこと、じぶんにできることを、日々、一生懸命にやっていると、ものごとが、いちばんよいかたちに、しぜんと展開していくんです。だから、なるべく、わたしが、という気持ちを捨てて、天におまかせしようと思うんです」
    「わたしには、信仰がないので、よくわかりません……」
    (略)
    「信仰というのは、する、ものではなく、呼ばれるものですから」
    「呼ばれる?」
    「はい。わたしがする、というものではないんでしょうねえ。(略)…」

    このくだりもいいなと思った。とにかく自分にできることを精一杯やること。
    そうすればよい形に展開していくのだと。
    自分の力でどうにかするのではなく、天におまかせして生きる。これも楽に生きるコツだと思う。

    (p178)
    出汁昆布が入った鍋を観察しており、ちょうどいいあんばいになった瞬間に冷静に呟いたという。
    「いまよ! 昆布をあげて」
    昆布の出汁は煮過ぎてはどろどろするし臭みも出る。
    いちばんおいしい瞬間。それを、いただくのが、いのちを捧げてくれている昆布に対する、感謝。初女さんのなかで、いきものはすべて、分け隔てない。差がない。

    ここは、灰谷健次郎さんの『きみはダックス先生が嫌いか』で、だしをとるシーンを思い出してしまった。そっくり。やっぱり大事なことはひとつなんだと思う。

    (p117)
    「めんどうくさい、ということばが、わたしはいやなんです。めんどうくさいということばを聞くと、なんだか、悲しくなってしまうのね」。

    わたしもめんどうくさいという言葉はあまり好きじゃない。
    そう言っている間に体を動かしちゃえ! と思うようにしている。

  • 日本農業新聞のコラムで、田口さんのことや、この本のことを知り、読みました。

    まえがきを読んで、すごく読みやすいなぁと思うのと同時に、大切にゆっくり読みたいなぁと思っていましたが、ついつい読みふけってしまいました( ^ω^ )

  • 小説じゃないのに、小説みたいな、やさしくて、味わい深い内容の本でした。読み始めてすぐに、自然と、これは大切に読みたい、と思った。やっぱり、田口ランディさんの文章はいい。その田口さんが、本書の主役の佐藤初女さんのことを神様みたいに崇めていて、いったいどんなひとなんやろうと思う。文章読む限り、生きるための土台を何より大切にしていて、それのために一生懸命生きているひと。圧倒的な人間性でした。いま流行りの、浮ついた自己啓発よりも、こっちのほうがよっぽど心に迫ってくる。地に足が着いている。

  • 初女さんが神すぎて
    田口さんが代弁者なのかなぁと
    田口さんのフィルターを通すとより周りに受け入れられやすくなるのかも

    二人の素敵な関係の軌跡

    簡易な評価はしたくなくて
    していません

  • 祈っても願ってもとにかくそれは言葉。
    行動がついてきて初めて何か実感できるものが
    生まれていくということ。

    まずは、調理するところから、丁寧に切るとか、味を付けるとか、一つ一つが通じますように。

    言葉を超えてね。
    とは、する ということか。
    実践。

    丁寧に向き合う。
    私に欠けてるものの一つが、これだと気づいた。
    何かに急かされ、気づくと焦っている。
    もっと目の前のモノやコトに、丁寧に…と思った。

  • 本のタイトルが、私にはしっくりしない。
    2015年版で、現在とのズレも感じる。
    しかし、心の中で納得したり反論しながら、頭の整理が少しはできたし、読後感も良いほうだと思った。

  • 佐藤初女さんの名前を聞いたことはあるけれど、どんな方かは知りませんでした。

    お米を炊くのにも、野菜の皮を剥くのにも細やかな心遣い。そんな細やかな心遣い、私にはとてもできないけれど、「面倒くさい」だなって思っても、「ぐっとふんばって、いまやれることはきちんと、できるかぎり、やっておこくという方向に、気持ちを向ける」ようになりたいと思いました。

  • とてもよかった。急いで読むことができない本。ゆっくり読みました。読んだあと、自分についていろんな気づきがあります。
    また繰り返し読みたいな。
    図書館で借りたので、帯が付いていなくて残念。

  • 一言ひとことが、心にしみる、とてもステキな本です。ぬか床のお話は、宇宙の真理だと思った。やわらかく響いて、忘れられない。友人にプレゼントして回りたい本です。

  • CL 2016.5.15-2016.5.17

  • 許せないと思った人も5年経てば忘れる。
    心広く豊かな人になりたい。

  • 森のイスキア・佐藤初女さんとの15年にわたる交流の中で、田口ランディさんが体験した「気づき」と「変化」とは−−。「自分」という檻から解放されていく魂の軌跡。感涙のエッセイ。2014年11月に行われた佐藤初女さんと田口ランディさんの対談「深き森の語らい」も収録。

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著者プロフィール

作家。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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