窓辺の風 - 宮城谷昌光 文学と半生

著者 :
  • 中央公論新社
2.75
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 14
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047824

作品紹介・あらすじ

作家生活25周年を記念する唯一無二の自叙伝。秘蔵写真多数収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 京都鷹峯の光悦寺。山門が道路より低く石段を下りてゆくことになる。広くない石段の左右に萩が続いていて、参詣者のからだにあたる。萩は花をつけていなかったが、風情があり、寺に雅趣を感じた。氏の想念に去来するのが柴田錬三郎の小説の光景。よほど好きなのだと自嘲される。文章に綾を織り込む直截的な方法は対象を明示する。文章の美しさとはそういうものと思っていた二十代の頃は、司馬遼太郎氏の小説をわずかに読み、すぐに棄てられたという。直木賞作家ではあるが、基本には美しさを信奉する川端がある。自分自身が宮城谷の美しさに強く心惹かれるのは、あぁだからなのかと妙に得心した。巻末の未発表作品はむき出しの美しさを伝えてくれる。商業的には難しいのかもしれないが、自分ひとりの心を打つのにはあまりあるものばかりであった。ファンにはたまらない一冊。

  • 中国歴史小説の大家が初めて明かす生い立ちと文学修行。すべてが文学へと昇華していく半生を語った読売新聞好評連載「時代の証言者」に、書き下ろしエッセイ「おまけの記」を付す。

全3件中 1 - 3件を表示

窓辺の風 - 宮城谷昌光 文学と半生のその他の作品

宮城谷昌光の作品

ツイートする