当確師

  • 中央公論新社 (2015年12月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784120047954

感想・レビュー・書評

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  • 「ハゲタカ」シリーズで知られる真山さんの選挙小説。日本では存在が分からない選挙コンサルタントを主役にした物語。架空の都市を舞台に絶対的な市長の3選を阻止すべく当確師の「達磨聖」が立ち上がる。選挙に対する見方が少し変わる小説でもある。特に選挙当確は告示日前に決まっている、というのは発見であった。物語としてはエンタメ度は薄く、実際の選挙を読んでいるよう。「裏切り」という見出しもあるが、そこまでは感じなった。登場人物の誰しもが自分の信じる道を進む、その過程で道が違えることもある、というのが正しいのかと思う。

  • #読了。
    勝率(当選率)99%を誇る選挙コンサルタントの聖達磨。彼のもとに、政令指定都市の市長選挙において、現職の市長を破って欲しいとの依頼が。圧倒的な支持率を誇る市長に対峙する為、候補者選定から行う聖であったが。。。
    選挙コンサルタントというテーマは面白かった。ただ、真山さんだけにもっと綿密に取材をして、選挙コンサルタントという職業をもっと深く掘り下げた内容を期待してしまった分、少々物足りなさも。さらっと読むにはお手ごろの本。続編に期待。

  • 強烈な登場人物ばかり、何より作者の文章が癖があって読みづらかった。でも話は明快、文字量も少なく終わる今風の小説♪人気の市長の施策に流されるように実は民主主義が失われつつあった某市。立候補する女性は、市民に自分で考えることを問う。企業の組織票とかの支持は市長だろうし、こんな簡単に選挙が思い通りにいくとは思えないが、市長の妻とても魅力的。市長選挙ならではの規模での票の動きとかリアル感があるとおもしろかったし、次作で国政選挙編とかあれば変化が出てよかったのに。

  • 勝たせる選挙コンサルタントの活躍する物語は、実に面白い。 当確師なる響きも辣腕振りを感じます。 真山作品らしく、登場人物が一癖も二癖もあり、それぞれの関係性も見事で、どんどん、引き込まれました。

    現役市長の強さと裏の部分を描きつつ、対抗馬のキャラクターの対比。対決は最後まで演出しないやり方。そして、最終的には、当選確実請負人の聖達磨が仕掛けた対立候補者が勝つやり方。胸がすっとする反面、もし、反対側の立場だったら、彼の存在はうっとうしいことこの上ないというのも想像ができる。

    真山作品の新しいジャンルだけに、今後もシリーズ化してくれたら、と期待したくなりました。

  • 渡辺容子著『当選請負人千堂タマキ』のレビューでも記したが、選挙小説というジャンルがあるなら、それは、終局に近づくにつれ即ち当選の瞬間に向かって、勝つか負けるか?その結果は?と、読み手の興味心が高揚していく。
    その点、この作品は題名が示す通り当選が既成事実になっているからか、読み手の心にそれが訪れなかったのが、少し残念。
    しかし、コンパクトシティ構想とか、首都移転とか、今喫緊に考えるべきテーマを取り上げているのは、『ハゲタカ』の著者ならでは。

  • 「当確師」そういう職業がらあるのかは知らないが、とても面白かった。選挙戦を闘う上で、大口票はやはり大事で、それらをいかに抑えるか。現在でも創価学会や他の宗教票の大きさが分かる。現市長を陥落させるというのは、中々難しい事だとは思うが、政治は必ずいつかは交代する日が来る。それを早めるのか、タイミングを伺うのか?面白く読めました。

  • やはり安心して楽しめる真山さん作品
    勢いと自信がある主人公に惹かれます。

  • 着眼点はいいと思うけど、今誰が主語なのか分かりずらい。キャラが脳内で動かない。

  • 旦那の対立候補の為に当確師を依頼するという非現実的な点は置いておいて(笑)いつもと違った分野は最後まで楽しめました。

    最後はやっぱりこの人がら動いた事で雪崩が起きたんだぁ。終わりはあっさりしてました。

  • ドラマチックにまとめられて、おもしろい話だった。告示前の根回しで当確が決まるとなると、選挙とは何なんだろうか?必要ないな〜とか思ってしまった。

  • 読後少し時間をおいてみたが、当確師の活躍度が思い出されない。選挙に戦略は必要だが、立候補者の人柄や信念が一番かなと思った。

  • 流石!胸がすく思いでクライマックスまで読んだ!
    日本の選挙が,このくらい善意と情熱に溢れたものだったら…なぁ

  • 当確師
    2015年12月20日初版発行。
    真山仁氏による著作。
    1962年 大阪府生まれ
    1987年 同志社大学法学部政治学科卒
    同年4月 中部読売新聞(のち読売新聞中部支社)入社
    1989年11月 同社退職
    1991年 フリーライターに
    2004年 『ハゲタカ』(ダイヤモンド社)でデビュー

    Wikipediaに記載によると小学生くらいの頃から小説家を
    目指すと決めたようだ。
    真剣に未来を考え逆算してきた著者はすごい。
    桃山学院高校時代に小説を応募している。

    本作は選挙の舞台裏を小説化したもの。
    フィクションなので逆転劇を描いている。
    ただ現実的には現役首長は相当に強い。
    負けるというパターンの方が珍しい。
    最近で言うと鹿児島県知事選挙の三反園訓氏の落選を思い出した。
    保守分裂ということだったが・・・
    それ以外ではまあ、まず現職を打ち負かす事は相当に難しい。
    東京都知事選挙で小池百合子氏の経歴や人物に問題ありと
    告発する書籍「女帝小池百合子」石井妙子著 も今年出ていた。
    しかしあっさり小池百合子の当確なのだ。
    そういった現実の世界を踏まえた上で本書を読むと面白い。

    主人公の聖には一つの哲学があり、選挙でこの国を浄化するというもの。
    ただ選挙も大切だが、アメリカ大統領選挙などを見ているととても
    浄化されているとは思えない。
    何でもありのデマばかりだった大阪都構想の住民投票もそうだった。
    ねじれ国会などが起きるとたちまち何も決まらなくなる。
    浄化そのものは必要だ。しかし選挙だけでは十分ではない。
    帯にあったデモでは民主主義は守れない!とあるがこちらはしっくりくる。

    もう一つこの作品に出てくる対抗馬達のような魅力的な人選も
    できないほどに地方の人材不足は著しい。
    時が経つにつれ、本書のフィクション感はより強まっていくだろう。

  • 2020年12月末に香川照之主演でテレ朝系2時間ドラマで放映されたドラマの原作。後から原作を読むと、ドラマはうまく脚色されていたと感心する。でも、原作はやはり文章として読むと別の良さがある。聖さんは他の話でも読んでみたいものだ。選挙は告示前に決まるか。実際にある程度はそうなんだろうと思うわ

  • 真山仁の選挙版ハゲタカ

    選挙コンサルタントをしている主人公が難易度の高い選挙に挑んでいく話。

    主人公自身は選挙を通して日本を変えたいと本気で考えており、その熱い思いがとある選挙戦を通じて表出したという形になっている。

    選挙の用語や戦略などを分かりやすく説明しており、とても読みやすかった。
    続編に期待してしまう。

  • わざなし
    反旗を煽るパワーは大きい

  • 選挙コンサルタントという職業に光を当てた作品だが、面白くもなんともない。

  • ハゲタカの著者という事で読んでみた。読んでみると一気に引き込まれてしまった。テンポも良く、話のリアリティもあり、どこかの都市の事かと思わせる内容。

  • 駆け引きが色々あるのかと思った。

  • 20181005


    リアル過ぎて、終わり頃までなかなか進まない展開に読む気を削れそうになりながらも、終わり頃になって目まぐるしい展開があった。

    選挙もので感動を描くのは難しいのだろう。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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