マナーの正体

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 261
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047992

感想・レビュー・書評

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  • 母から勧められ読了。タイトルからてっきり「謎マナーの真実」的な本かと思いきや、著者連名を見てエッセイアンソロと知るという…。

    タイトルこそマナーの真実、とあるが堅苦しく「こうするのがマナー!こうあるべき!」という指南ではなく個人のちょっとしたルールだとか、動物の生態から見る「こうすると日々が楽しく平和になるかも?」という提言を含んだエッセイが並ぶ。前半は特にこれってマナーの話か…?と思うような話も続くが面白いから良し。なんならそれらしい話になる後半の章よりも好き。一篇も2ページなので短く読みやすい。

    個人的に「自分の好みではないかも…」と作品を読まず嫌いしていた綿矢りささんのエッセイが面白かった事に驚く。新しい出会いがあるのもアンソロの良い所である。
    他にも数学者・エッセイストの藤原正彦さん(新田次郎氏の息子さんと知りこれまた驚く)、ノンフィクション作家の高野秀行さん、動物行動学者・エッセイストの竹内久美子さんのエッセイが面白くて好み

  • *旨い味噌汁の作り方から古びたお守りの始末まで、意外と知らない「たしなみ」を13人の作家、歌手らとともに考える新たなマナー考 *

    「考えるマナー」がとても面白かったので、期待して読みましたが…好きな作家さんが少なかったこともありますが、「考えるマナー」よりも格段にユーモア要素が少なく、ごくごく普通の内容でした。安定の藤原正彦氏、酒井順子氏以外はさらっと読んで終了。

  • 前作? にあたる考えるマナーも面白かったので楽しみにしてました。
    そんなマナー考えたことないよ的なものがわんさかです。しかもどれも真面目にマナーなの。うんうんってうなずきわかるわかると。
    角田さんの焼肉のマナー面白かった。燃え盛る炎の中で肉を焼きながらウジウジした気持ちはご法度です。
    2016年一発目の本として軽くて読みやすかった◎

  • 13人が変わりばんこで、それぞれのマナーについて語る。
    さだまさしが書いた分は、なんだか読んで嫌な気になるのではずして欲しかった。
    頼んじゃったから載せないわけにはいかなかったんだろうけど・・・

  • 朝日新聞に載っていた、荻野アンナさんが寂聴さんについて語ってるインタビュー記事が気になって、荻野アンナさんってどんな文章を書く方なんだろう?と手にとってみたのがこの本。
    お目当ての荻野さんの文章は、サバサバしてて面白かったし、綿矢りささんの文章は短くてもちゃんとオチがあって笑えたし、生物学者とか数学者、医師の方の視点も独特で新鮮だったし、高野秀行さんの文章を読むと、今長い間図書館で予約待ちの『語学の天才まで1億光年』を読むのがますます楽しみになってきた。
    色んな人の文章や日常が一気に楽しめる、お得な本だった!

  • マナーがテーマになっているが、お堅い内容の本ではないです。
    1テーマ2ページに纏められているので読みやすい。
     
    さだまさし 旅のマナーより
    公共心よりも、誤った『個人の自由』が巾を利かすようになった。
    『されて嫌なことはしない』、それが『自由』の約束、基本なんだけどなあ。
    みんなが貧しかった頃の方が互いに助け合えたんだなあ。
    豊かさとはなんだろう。
    あの頃は良かったみたいなニュアンスの言葉は個人的には好きではないが、近年の日本では個人の自由が暴走していると私も思う。

    個人的には福岡伸一さんの白熱講義のマナーが一番刺さった。
    若者に読んでもらいたいな。

  • ミニコメント
    意外と知らない「たしなみ」を13人の作家・歌手らとともに考える新たなマナー考。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/585966

  • 読みやすく、バランスのよいエッセイ集。面白い文を書く人って、いいな。

  • 思索

  • 「マナー」というくくりで、いろいろな人のエッセイが紹介されている。中にはマナー関係ないじゃんという物も多いが・・。

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著者プロフィール

小説家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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