イエス伝

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048036

感想・レビュー・書評

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  • イエスの全生涯を批評家でクリスチャンの若松さんの視点を通して深堀していく。宗派や国境を超えて考察される。読み終えたとき、自分が漠然と感じていた人間イエスの姿がよりくっきりと、実体をもって、胸が痛くなる鮮烈さで迫ってきた。

  • ますますイエスの像が神秘と不可解を増してくる捉えようのなさ。

  • 「沈黙」「アメン父」などキリスト教関係の本を読み、その流れで手に取りました。
    キリスト教を知ろうとしても、結局は元々キリスト教の素地が無いし、信者になりたいわけでも無いので、歴史的な意味では理解したとしても、肝心の「信仰とは何か」という問いは感情で納得できないままです。ですが、この本では信仰の無い人でも、信仰としてのイエスキリスト像を理解できるようになっていると思います。実際にキリストが奇跡を起こしたとか、生き返ったとかそういうことがあったどうかではなく、神を受け入れること、「アメン父」でいうところの「宗教はココロの問題では無い」ことが、なんとなく理解できたような気がします。
    また、キリスト教だけでなく仏教やイスラム教について、他のキリスト教文学作品についても書かれており、いろんな本が読みたくなります。

著者プロフィール

1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。 慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞。
近著に、『ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う』(亜紀書房)、『霧の彼方 須賀敦子』(集英社)、『光であることば』(小学館)、『藍色の福音』(講談社)、『読み終わらない本』(KADOKAWA)など。

「2023年 『詩集 ことばのきせき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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