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- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120048036
感想・レビュー・書評
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イエスの全生涯を批評家でクリスチャンの若松さんの視点を通して深堀していく。宗派や国境を超えて考察される。読み終えたとき、自分が漠然と感じていた人間イエスの姿がよりくっきりと、実体をもって、胸が痛くなる鮮烈さで迫ってきた。
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ますますイエスの像が神秘と不可解を増してくる捉えようのなさ。
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「沈黙」「アメン父」などキリスト教関係の本を読み、その流れで手に取りました。
キリスト教を知ろうとしても、結局は元々キリスト教の素地が無いし、信者になりたいわけでも無いので、歴史的な意味では理解したとしても、肝心の「信仰とは何か」という問いは感情で納得できないままです。ですが、この本では信仰の無い人でも、信仰としてのイエスキリスト像を理解できるようになっていると思います。実際にキリストが奇跡を起こしたとか、生き返ったとかそういうことがあったどうかではなく、神を受け入れること、「アメン父」でいうところの「宗教はココロの問題では無い」ことが、なんとなく理解できたような気がします。
また、キリスト教だけでなく仏教やイスラム教について、他のキリスト教文学作品についても書かれており、いろんな本が読みたくなります。