蓮の数式

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  • 中央公論新社 (2016年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784120048111

感想・レビュー・書評

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  • 算数障害物(ディスカリキュリア)と無国籍
    二つの原因が絡み合って、27年間果てのない苦しみに縛られてきた透

    結婚して13年 、子を産めなかったと理由だけで、夫と義母から一度も人間として認めてもらえなかった千穂

    あることがきっかけでふたりは出会い、愛を知らない男と愛を忘れてしまった女の逃避行がはじまる

    なぜ命に価値があるのか
    なぜ生は善いことで、死は悪いことなのか
    命の大切さなんて当たり前のことのように言うけど、それを知らないものにとっては当たり前じゃない

    人を殺しながら生き続けた、逃げ続けた暮らしに幸せはおとずれるのか
    蓮のつぼみが朝日の光の下、笑うように、嬉しそうに花弁を開くのだろうか


    初読みの遠田さん
    苦しい、辛い、重い話が多い作家さんみたいだけど好きかも…

    • 1Q84O1さん
      ultramanさん
      ウジちゃんに遠田さん、なかなかヤバい世界に…w
      ファイトーーー!
      ultramanさん
      ウジちゃんに遠田さん、なかなかヤバい世界に…w
      ファイトーーー!
      2023/12/16
    • ultraman719さん
      さっき、ブックオフで、4冊買って来ました!
      後は、突き進むのみです〜笑
      折れるかな(^◇^;)
      さっき、ブックオフで、4冊買って来ました!
      後は、突き進むのみです〜笑
      折れるかな(^◇^;)
      2023/12/17
    • 1Q84O1さん
      やるーぅ!w
      あとは健闘を祈ります<(`・ω・´)
      やるーぅ!w
      あとは健闘を祈ります<(`・ω・´)
      2023/12/18
  • 面白かった。
    けど重い、暗い。
    遠田潤子さん、4冊目だけど全部そう。

    重いし、性描写が強いのが苦手。
    ダークすぎて人にお勧めできない。
    そこが無ければなぁ。

    作品は面白いんだけど、
    もう当分、お腹いっぱいです。
    爽やかなの読みたい。

  • 10年間不妊治療をしている主人公・安西千穂。高圧的な夫、口うるさい義母、精神的に追いつめられた千穂と高山透との運命の出逢い。透が送ってきた人生があまりに痛ましい。お互いを補い合える二人が出逢ったのはまさに運命。哀しい結末、ラスト、事件から二年後、恵梨の近況と心情が描かれているが、それより千穂の心情を知りたかった。

  • こんなヒドイ夫や姑との生活によくも耐えたものだ。
    大体、夫婦のことにそれ以外の人が口出しすること自体おかしいと思う。姑が一緒でなければ、もっと早くにこのおかしな生活に気づけたのかも。
    逃げ出すことは正解だと思うけれど、その手段はちょっとね〜。それほど追い詰められていたということか。
    自分のことを受け入れてくれる人がいるということが心の支えになるのかもしれない。

  • 遠田さんの作品は初めて。どこまでも重いという噂通り、救いがほとんどない。殺人を犯した犯罪者の逃避行という点では「悪人(吉田修氏)」と通じるところもある。いろんな社会問題を織り交ぜていて、筆力はあると思うので、これから少しずつ読んでいきたいな。

  • 婚家で虐げられ孤立する女、周囲誰にも心を開かない男。
    2人は出会い、逃避行が始まる。
    終始重い。息苦しい。
    でも、読むのを止められない。
    憑かれた様に読み進む。
    読む前に心配した、〝盛り込みすぎ?〟と言う思いも杞憂に終わる。全てきちんと回収されていた。

  • どうしてこうも足りない、欠けている人
    ばかりを描くのだろう。

    進んだってどん詰まり

    明るい未来がないとわかってたって
    進まなければいけない時はある。

    登場人物のどの人に共感するかで
    見方も変わってくると思う。

    私は新藤賢治の娘、恵梨が好きになれなかった。
    透や千穂は一見して許すべきことをしているが他人がそこまで何かを言えるかというと違う気がする。
    彼女が向き合わなければいけなかったのは父賢治や母美津子であったはずなのに………
    何故彼女の正しさに巻き込まれなければいけなかったのかと行き過ぎながら思ってしまった。

    千穂が死ぬ覚悟で産んだはずの子供の描写は数語

    特別養子をし、縁を切った。

    この数語に秘められた思いは
    他人は押して図るべしという。
    どこまでも読者を突き放す遠田潤子に
    心を押しつぶされたままだ。

  • 結婚して10年不妊治療をしながら義母と同居の千穂

    事あるごとに不妊を理由に嫌味を言われる

    結婚記念の食事の帰りに夫が帰りに人を車で轢く

    そして男とコンビニで出会いそろばん塾を開いている千穂はそろばんを教えることにする

    男は透といい計算ができず数字が苦手だった

    夫と喧嘩をして義母と争いになり義母を階段から落ちてしまう

    透の元にいった千穂2人は一緒に逃げる

    そして透が偽名である事そして殺人事件に関わっていた

    2人を中心にいろんな人の見えていなかった過去などが見えてくる

    見えていて思っていたわかっていたと思っていて違う一面があった人々

  • 遠田潤子さん、ハマった。
    底なしの暗さ、人間が悪に落ちていくさまを掘り下げた描写、大好き。

  • とても重く苦しい。度を越えたモラハラ夫と姑に執拗に不妊を責め立てられる千穂と母からの愛情を知らずに生きてきた麗。二人の逃避行が始まる。たくさんの不幸と、壊れた人間のさまざまな狂気がそこかしこに溢れていた。

  • すごく重い作品だったが読み終わりたくない作品でした。それ程に主人公の麗に感情移入してしまう読後もスッキリしませんが読んでよかったと思う作品でした。

  • 悪くはない。
    でも、うーん、そんなに??
    簡単にひとはひとになり変われるのか?
    ひとを殺せるのか?

  • 35歳の千穂は不妊治療を始めて10年。夫と義母から嫌味に耐え続けてきた。
    ある日、夫の運転する車が若い男性である透と事故を起こす。事故の処理を夫から押し付けられた千穂は、透の不可解な行動を見てディスカリキュリア(算数障害)なのではないかと気づく。 過去に、そろばん塾に通っていたディスカリキュリアの少女を助けられなかった経験があり、男を助けようと、個人的に算数、そろばんを教える。明るくなった千穂を見て、夫は嫉妬から異常な行動に出て千穂を追い詰める。これまで抑えてきた感情を一気に出してしまった千穂は義母を階段から突き落とし殺してしまう。そして家を出て、透と共に逃げる旅に出る。

    話を読み続けたが、なんだかスムーズに入り込めず。
    最後まで消化不良のまま終わった。

    この作家さん2冊目だけど、どうにも感情移入できない。
    残念。

  • 長い不妊治療と子なしをいたぶる姑、愛のない行為、抑圧された結婚生活。
    ディスカリキュア数字障害と無国籍、いじめと無関心。
    親切という名のお節介を通り越した善意の押し付け。
    親から必要とされていない寂しさをどこで解消するのか。
    肉体の距離感と精神のつながり。
    産めば満足?
    物凄く濃ゆい問題のカオスが最後は澄み渡った感じ。
    人間って難しいね。揺れ動く。人の気持ちは分からない。でも信じたい。守りたい。蓮の花をベースにする事でドロドロの内容が浄化されるイメージが持てているのか。

  • この売女め!…今時そんなこと言わへん言わへんなどと突っ込みどころ満載ながら不思議な魅力を醸し出すノスタルジックハードボイルド。
    そのままのノリで言えばどん底の不幸を背景にした愛と憎悪のコングロマリット、定番のDVやネグレクトだけでなく新手のディスカリキュアの合わせ技も忘れていない怒涛のエンタテインメントは新世界辺りのサービス定食なみの盛りの良さ。
    その心遣いは嬉しいのだが最近ちょっと食いきれへんのも事実、あれもこれもじゃなくて主人公にどっぷり入り込み陶酔できるような孤高の一品を期待したい遠田ファンでありました

  • このストーリーはなかなかキツい。世の中には普通では分からない病気がある。そういう知識がないと、その人を救おうと一生懸命になればなるほど話は複雑化する。却って追い詰めてしまい皆んなが不幸になるかもしれない。

  • 蓮の数式
    遠田潤子さん。

    なんなんだー。
    と思いながら、
    どんどん読み進んでしまった。
    いろいろな事柄が、
    最後には、収まって終わった。
    登場人物の気持ちには、
    なれなかったけど。
    面白かった。

    #遠田潤子

    #ミニチュアダックスフンド#犬#犬バカ部#犬好き#犬部

  • デビュー作から注目していたものの、あまりの昏い破壊力に、自分の気力が負けそうで、気になりながらしばらく手に取っていなかった遠田潤子さん。
    が、近作で爽やかさをまとうようになったと知り、読んでいなかった過去作品を遡って読むことにした。

    撃沈…
    なんという絶望、悪意、閉塞感。
    善意の人の好意すら受け止めることのできない、大きな欠落を抱えた、傷つきすぎた心。
    それでも、泥の中から美しすぎる蓮の花が咲くように、そんな心にも、咲く花があるのだろうか。

    くらくらしながらも、ぐいぐい読まされてしまう力は、やっぱりすごい。
    読後しばらく、リハビリが必要になった。

  • 救いとか、求めちゃダメなんです。そういうのは無い覚悟で読まないと。ドン底で、もがく人間が好きなあなたのための本。

  • 今回は泣きませんでしたよ!
    なんかこう…また救われねえ…って暗い展開で…、周囲の人間に悪意の掃き溜めみたいに扱われていた男と地獄のような夫婦生活を送っていた女…。
    遠田先生の筆致が相変わらずこまやかに陰鬱でさ…。
    今回は無償の愛や人間のあたたかみ成分は少なめ。つらい。

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著者プロフィール

遠田潤子
1966年大阪府生まれ。2009年「月桃夜」で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。16年『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベスト10」第1位、2017年『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第1位、『冬雷』が第1回未来屋小説大賞を受賞。著書に『銀花の蔵』『人でなしの櫻』など。

「2022年 『イオカステの揺籃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠田潤子の作品

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