清十郎の目

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048425

作品紹介・あらすじ

山形のとある地方都市で、一介の労働者として生きていく上で、最低限の生活を営んでいた青年・清十郎。成長するにつれ、成金や差別など不平等な社会に疑問を抱くようになり、ある日突然、持ち場を脱走してしまう。逃亡後の生活で、革命思想を持つ仏僧・剛寿や、寒村から身売りされた娼婦・桔梗との出会いに感化された清十郎は、日々困窮していく民を救うため、世直しを唱える剛寿のもと、町の支配勢力に立ち向かうことを決意するが-。昭和初期の人々の現実を圧倒的な筆致で活写した、著者渾身の長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 吉村龍一さんの本、8冊目です。「清十郎の目」、2016.11発行。食べるもののない時代、食うや食わずの世界を描いた悲しい物語だと思います。読了して、この作品は「未定稿」ではないかと思いました。ただ悲しく切ないだけで終わってしまいました。

  • 昭和初期、軍靴の音が日本中を覆い始めていた。貧困にあえぐ東北農村部で、この世の矛盾を目の当たりにした清十郎は、同志とともに立ち上がることを決意するが……。

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著者プロフィール

吉村龍一(よしむら りゅういち)1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科隊員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年、「焔火」にて、第6回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。単行本として刊行された。2013年、第2作目『光る牙』を刊行、同作は第16回大藪春彦賞候補作となる。そのほかの著書に『旅のおわりは』(集英社文庫)がある。

「2017年 『隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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