彼女に関する十二章

著者 :
  • 中央公論新社
3.63
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本棚登録 : 484
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120048449

作品紹介・あらすじ

どうしたって違うこれまでとこれから…更年期世代の感慨を上質のユーモアに包んで描く。

感想・レビュー・書評

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  • みんな文学部卒みたいな理屈だらけで、面倒くさいと思ってしまった。
    あまり共感できず。

  • 平凡な主婦の話。
    会話が多くて読みやすかった。
    もうちょっと大人になってからまた読もうかな。

  • *「50歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり」
    息子は巣立ち、夫と二人の暮らしに戻った主婦の聖子が、
    ふとしたことで読み始めた60年前の「女性論」。一見古めかしい昭和の文士の随筆と、聖子の日々の出来事は不思議と響き合って……更年期世代の感慨と、思いがけない新たな出会い。上質のユーモアが心地よい、ミドルエイジ応援小説*

    とにかく聖子さんがとってもチャーミング!
    そこに、中島京子氏独特の言い回しがぴったりマッチして、なんとも言えない可笑しさと哀しさが同居する素敵な作品になっています。「事と次第によっては私!」なんて、噴き出しちゃったわ。
    色々な感情や思いがあっても、心ではちええと口を尖らせていても、豆御飯を炊いてにっこり微笑むことのできる50代になりたいな。

  • 主人公はいい女だったんだ
    50歳のおばさんかと思っていたら・・・
    なかなかどうして、いいじゃん

  • 淡々と話が進み、盛り上がりどころがいまいち掴みにくかった。50代以上の女性なら主人公に共感できていいのかなと思った。

  • 改めて再読するといいなあ。この本の視点人物の女性は、この作者さんの作品では珍しく頓珍漢じゃない方なので、割と鋭い考察が読めて面白い。主役の彼女の人生に結局何か大きな変化があったか、というと息子が結婚したくらいなのかもしれないけど、それでも豊かな人生だと思うし、あらゆる人の人生がこういう瞬間にあふれているのかもしれない。平凡の中の幸せ。

  • 更年期世代、ミドルエイジ応援小説、って何ですかぁ〜? と思いながらも見事にハマった。

    夫の仕事の参考資料である 六十年前のベストセラー作品、伊藤整『女性に関する十二章』を読み始める聖子。彼女の日々の出来事は不思議とその作品とリンクしながら進む。
    「50歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり」
    息子は巣立ち、夫と二人の暮らしに戻った聖子。
    どうしたって違う、これまでとこれから。

    文学好きにはたまらない薀蓄もチラホラ。個人的には中原中也の詩にやられた。

    夫婦の距離感、会話がリアルでほのぼのとしていていい。
    息子の彼女のチカちゃんが思い描いていた女の子と違っていた時の聖子の反応も、なんだかいい。それをちゃんと認めるところも。
    調整さんもいい味出しているけれど、小次郎も結構気になるキャラだ。

    「女性論」というよりは「哲学」かな。
    日々の悩みがうまい具合に『女性に関する十二章』とリンクする。その悩みは、聖子の、というより私そのもののものであったり、隣近所の誰かのものであったり。
    うんうん 頷きながら読む自分がいた。

    伊藤整『女性に関する十二章』も読んでみたくなった。六十年前のベストセラー…時代は変われど、論じていることは変わらない。


    最終章「この世は生きるに値するか」に至るための十一章まででもあるのかなぁ とも思う。
    半ばまで、少し金井美恵子を読んでいる感じでもあった。金井美恵子よりも毒はなく、聖子がなんだかんだで良い人なんだろうなぁ、と。
    自然と人を引き寄せてしまう人。
    始まりがお赤飯なら、終わりは青豆ご飯、という発想もいい。


    あがっても あがらなくても。
    まだまだ人生は続くのだよね。そして、案外、ここからの人生も楽しそうだな。
    クドクド考えながら、あれこれ思い巡らしながら、周りの人たちも、自分の人生も、続く続く。
    脳内独白バンザ〜イ!

    来るべき その日に向かって。。。

  • 主婦の聖子が、パート先で知り合った元ホームレスの「調整人」や、息子の彼女、そして夫との関わりの中で様々に感じた事を描いている。伊藤整の「女性に関する十二章」をモチーフにしている。聖子が考える女性像や
    男性像がとても興味深くて面白かった。

  • 2017/10/26
    主人公の性格が明るくて、こだわりがなくてすごく可愛げがある。私はこんな人になりたいという憧れ
    旦那さんも気さくで脳天気で、人に押し付けるところがない。
    こんな理想の夫婦いるのかな
    こんな2人なら 衝突もないし、穏やかな人生と生活が送れると思うな

  • 50歳の聖子さんの脳内独白をセキララに綴ったエッセイのような物語。
    年齢が近いせいか殆どの内容に共感した。
    更年期によるモヤモヤ感や虚しさ、思いがけず快適な老眼鏡(ってことは私もそろそろ?!)、シャンプーを変えても決まらなくなった髪型等々、分かる分かると頷くことばかり。

    淡い恋心にドキドキしたり、息子の彼女がもさっとした眼鏡女子だったことにショックを受けたり、暢気で楽天家の旦那様にヤキモキしたり、と何かと慌ただしい聖子さんは可愛くて微笑ましい。

    自分の子供時代を知る人がどんどん少なくなってきてるって寂しいね…。
    出産は赤ちゃんに生まれてくるチャンスをあげること、という考え方には目から鱗だった。

    これが等身大の50歳女性の日常。
    今日と明日は違う一日で予測不可能だから面白い。
    人生まだまだこれから楽しめるはず、と元気が貰える物語だった。
    続編希望!

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著者プロフィール

中島京子(なかじま きょうこ)
1964年東京都生まれの作家。『FUTON』でデビュー。著書に『小さいおうち』(直木賞)、『かたづの!』(河合隼雄物語賞・柴田錬三郎賞)、『長いお別れ』(中央公論文芸賞)等。2019年5月15日、新刊『夢見る帝国図書館』を刊行。

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