女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

著者 :
  • 中央公論新社
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  • / ISBN・EAN: 9784120049101

感想・レビュー・書評

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  • ひたすら優しい。優しさが溢れている。

    「誰かと一緒にいたくて、でも、しがらみのある友人や知人とは喋りたくない。そんな矛盾した人恋しい夜が、誰にでもあるものよ。」
    そう、本当にそう。そんな時にこんなお店があって欲しい。でも無いよなあ。

    「目一杯がんばったなら、もうそれ以上、がんばる必要なんてないのよ。」
    コップ一杯に溢れそうな心を抱えてるときに、こんなこと言われたら、涙と一緒に溢れてしまうよなあ。

    • Risa☺︎さん
      コメントありがとうございます!
      こんな素敵なお店があれば絶対に常連になります。笑
      コメントありがとうございます!
      こんな素敵なお店があれば絶対に常連になります。笑
      2021/02/16
  • 図書館通いも1年近くなると次第にどの棚にあるかわかるようになりました。お目当ての作家さんの本を探していると借りたことのあるタイトルたちが随所に現れて、特にタ行と向かいあうハ行の棚の間にいる時は苦楽を共にした仲間たちに囲まれてるような親しみを感じるようになってきました。そうなると辻本深月さんの作品もいずれ相対さないといけないなっと思いつつ、反転してハ行の棚を物色する。夜食カフェの1巻まだ返却されてないけど2巻から4巻迄は揃ってるし迷ったのですが名作なら2巻から手を出しても入り込めるに違いないと確信して借りてきました。

    疲れたOLが猫を追って不思議の国のアリスばりに辿り着いた先は異空間のようなお店でした。昼間はドレスショップなのですが夜は夜食カフェになるとか。そこは海の底のように形も色も違う魚たちが争わず各々のんびり寛いでいるとか、その正体はシャールさんが賄い料理をふるまい鋭気を養ってくれる店なのでした。
    この心地よい空間に迷い込んでくる人たちは老若男女を問わずみえるようです。ポセイドンやギリシャ彫刻のように威光を放ち妖艶にバリトンヴォイスで語りかけるオーナーのシャールさんはなんとオカマ。ドラァグクィーンってゆうらしい。
    彼女に見つめられると、動けなくなり心の奥底にあるドロドロな気持ちを吐き出したくなるようで、その後は店の常連になるケースが多いようなんです。
    ぎゃあァぁあ、これが数々のブク友の心を射抜いたドラァグクィーンの正体なのかぁぁあw 。
    1番弟子を自称するジャダも破茶滅茶で面白くってマカン・マランごと好きになってしまいました。

    • かなさん
      しじみさ~ん!こんばんは(*´▽`*)
      仲間ができて嬉しいなぁ~めっちゃ嬉しいです!!
      しじみさんは、1巻はまたあとで読む感じですね♪
      ...
      しじみさ~ん!こんばんは(*´▽`*)
      仲間ができて嬉しいなぁ~めっちゃ嬉しいです!!
      しじみさんは、1巻はまたあとで読む感じですね♪
      ぜひぜひ楽しんでくださいネ♡

      そうなの、ジャダさんもいいでしょ?柳田先生も…
      みんないいキャラしてるんです!!
      あれから、シャールさんロスを打開するために
      結構飲食店関連の作品も読んでみたけど
      やっぱ、マカン・マロンが今のところ一番好きなんです♡
      2023/10/15
    • しじみさん
      かなさーーん、おはようございます♪

      設定が凄いですよね。みんなキャラ濃って異空間に召喚された人たちで
      縁がなければ辿りつけないお店と...
      かなさーーん、おはようございます♪

      設定が凄いですよね。みんなキャラ濃って異空間に召喚された人たちで
      縁がなければ辿りつけないお店とか最高ですね。
      かなさんがシャールさんロスになる気持ちも無茶わかりました。
      これは拗れそうですし対抗できる飲食関連探すの難しいかも
      てか、浮気はダメじゃないですかぁっっw

      2023/10/16
  •  「マカン・マラン」シリーズの2作目…!!今回もめちゃくちゃよかったです。シャールさんに逢いたい気持ちが抑えきれず読む手がとまりません…もう、もはや、これは“恋”だったり…!?、イヤイヤ推しくらいに、留めておきましょう(;'∀')

     今作でも、「マカン・マロン」には、仕事や家族のことで悩みを抱え生活に疲れた登場人物たちが訪れます。シャールさんがそれぞれの身体のことを思いながら、提供するお料理はどれもおいしそうでたまらないですね!そして登場人物たちの身の上をじっと聴くと、その人に寄り添った魔法のような言葉をかけてくれます。日中はダンスファッションのお店「シャール」、夜は「シャール」のお針子さんの賄いと常連さんへの夜食を作る「マカン・マラン」に…シャールの気まぐれで開店する隠れ家のようなお店…ホント、行ってみたいですネ(^-^)

     あったかい気持ちになる、そしてちょっと笑える(柳田先生とシャールさん、ジャダさんのやり取りが面白いんです!)、そして読んでいるこっちも元気になる作品でした。

    • かなさん
      1Q84O1さん、こんばんは!

      思わず笑っちゃった(≧▽≦)
      やっぱ、“恋”ですかねぇ…
      一気におしまいまで読んでしまったので
      ...
      1Q84O1さん、こんばんは!

      思わず笑っちゃった(≧▽≦)
      やっぱ、“恋”ですかねぇ…
      一気におしまいまで読んでしまったので
      喪失感で、ぼぉ~っとしてました(^-^;
      2023/10/01
    • 1Q84O1さん
      かなさん、一気読みですか!
      シャールロスにならないように…
      新たな"恋"を見つけないとw
      かなさん、一気読みですか!
      シャールロスにならないように…
      新たな"恋"を見つけないとw
      2023/10/02
    • かなさん
      1Q84O1さん、おはようございます。
      そうなんです(;・∀・)
      ついつい、シャールさんに逢いたくて
      ずっと一緒にいたくて…読み続け…...
      1Q84O1さん、おはようございます。
      そうなんです(;・∀・)
      ついつい、シャールさんに逢いたくて
      ずっと一緒にいたくて…読み続け…
      一気読みした結果、さみしくてたまりません(ノД`)・゜・。

      立ち直るには新たな“恋”をせねば…!!と
      力んでおります(^-^;)
      2023/10/02
  • マカン・マラン2作目。
    「目一杯がんばったなら、もうそれ以上、がんばる必要なんてないのよ」と言ってくれるシャールさん。
    美味しいものを食べると元気が出ますね。
    夜食を食べに来るお客さん達もみんな繋がっていて、とても温かくて良い!

  • シャールさんふたたびです♪
    会いたかった〜‹‹\(´ω` )/››
    手術も無事成功で良かった〜♪

    今作は女の嫌らしさが満載の内容でした。
    派遣先でのお局…タワマン&ママ友の怖さ…

    シャールさんの父親の話もあり、ちょっぴり切ない一冊でした(ノ_<)

    • なおなおさん
      手術成功!?良かった〜〜( ᵒ̴̶̷̥́ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )♡
      手術成功!?良かった〜〜( ᵒ̴̶̷̥́ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )♡
      2023/08/20
    • みんみんさん
      シリーズ4冊だからまだまだシャールさん頑張りますよ〜。゚(゚´ω`゚)゚。
      常連さんも増えてみんな優しいよ♪
      シリーズ4冊だからまだまだシャールさん頑張りますよ〜。゚(゚´ω`゚)゚。
      常連さんも増えてみんな優しいよ♪
      2023/08/20
  • 優しいお料理、優しい人達、優しい言葉...。
    優しいものが沢山溢れてるんだけど、この本には同じぐらいの寂しさも溢れてる。

    「切ないわね。幸福の裏には、いつも寂寥が潜んでいるの。でも人生ってきっとそんなものよ。だから、私たちは一生懸命になれるのかもしれないし」ってシャールさんも言ってる。

    マカン・マラン行ってみたい!癒されたい!とは思うんだけど...。うーん、何か違うんだよなあ。
    心に染みる料理で、ほぐしてもらいたい...なんかこれも違うんだよ。

    ...あれ?もしかして私、お客さん側じゃなくて、シャールさん目線で読んでる??シャールさん側?
    誰かを癒してあげたいの?どういうこと...??

    ...まあ、とりあえず「みたび」を読んでみましょうかね。

    • へぶたんさん
      ええ、まさかの(^^;)
      どこから目線なんだって感じですよね。

      でも、つっこみ(違う?)コメント嬉しいです♪
      ええ、まさかの(^^;)
      どこから目線なんだって感じですよね。

      でも、つっこみ(違う?)コメント嬉しいです♪
      2023/12/30
    • あひるさん
      スルーできませんでしたすみませんw
      新しい?着眼点だなと(。-∀-)
      スルーできませんでしたすみませんw
      新しい?着眼点だなと(。-∀-)
      2023/12/30
    • へぶたんさん
      癒しカフェの本を読むと、いつも何か違和感があって...(^^;)ようやく理由が判明しそうな気が!

      ...あ、これがスルー出来なかったとこで...
      癒しカフェの本を読むと、いつも何か違和感があって...(^^;)ようやく理由が判明しそうな気が!

      ...あ、これがスルー出来なかったとこですね(笑)
      2023/12/30
  • マカン・マランに次々、悩みを抱えてやってくる。
    シャールさんの広い心、優しさ、美味しい料理にいつの間にか癒されている。
    そして私も…。
    家族は一番近い他人…。
    本当にその通りだなと思う。
    皆、寂しくて一生懸命。
    心に染みます。
    心がくじけそうなときに、読み返したい。

  • シリーズ2
    小さな中庭のある古民家風な一軒家。
    昼間は、ダンスファッション専門店。夜は、ドレスや小物を作るお針子たちの賄いを、気まぐれに振る舞う不思議な店。
    インドネシア語で"夜食"という意味を持った、夜食カフェ「マカン・マラン」
    オーナーは、ドラァグクィーンのシャールさん。
    彼は、完治が難しい病を抱えていて、今年初めに受けた手術は、成功したが、術後5年は、予断を許さないらしい。

    今回も"自分"を持てず、悩む、女子派遣社員。
    老舗旅館の次男で、長兄の急逝で、旅館の跡を継ぐように母から請われ悩む、漫画家志望。
    タワーマンションに住み、誰もが羨む裕福な奥様と見られているが、小学生の息子が「発達障害ではないか」と悩む女性。
    高2の娘が、急に進路を理転すると言い出し、それに反対し、娘に無視され悩む、シャールの中学時代の同級生で、常連の教諭の柳田。

    悩みを抱えた人達が「マカンマラン」に、ふと立ち寄り、雑然と置かれた、アンティークな家具や、マクロビオティックを基本とした、身体にも心にも優しい料理と、シャールさんが持っている、温かさにふれ、自分を取り戻して、一歩前進する。

    シャールさんのお父さんが亡くなり、証券マンとして、海外で活躍している時に、急に「オカマ」になった事を「父親に申し訳無かった。父には何一つ、親孝行ができなかった」と 嘆くシャール。
    それを聞いて、「お前は病から、ちゃんと戻ってきたじゃないか」と言った柳田の言葉が、沁みた。

  • この本の世界観がたまらなく好き。
    またこの世界に出会えたことが嬉しい。

    四章、全部自分ごとのように読んでは、シャールさんの言葉に癒されました。
    子育て世代の私には、特に「第三話 秋の夜長のトルコライス」が響きました。

    他人の子どもと自分の子ども。
    比較したところで、どうしようもないことは分かっているのです。なのに、我が子の出来ないところ、ないものばかりに目がいってしまうんですよね。
    イライラするし、焦るしで、マイナスしか生まないのに。
    これに気づいてから、普段の生活では子どもが比較されるような場所にはいかないようにしてます。
    とは言え、授業参観や発表会となると、行きたくなるのが親心。
    特に授業参観は人様の子どもと自分の子どもが机を並べて勉強しているわけで。
    私一人で見に行ってしまうと、どうしても子どもの足りないところにばかり目がいってしまって、イライラするので、夫にも来てもらうようになりました。(授業参観に夫婦で来るのは珍しいのですが)
    夫は息子のプラス面を見つけるのが上手いので、私のマイナス面と合わさると中和されてます。笑
    あと、視点が2つになったところで、子どものことを俯瞰してみることができ、一人で抱え込まなくなりました。

    第三章に登場する未央さん。
    少し前の私と近いものがあるんですよね。

    子どもの気になるところを一人で悩んで、一人で解決しようとして、自分の意見を子どもに押し付けて。
    子どもがいうこと聞かないと、イライラして。
    幸せになるために頑張っているのに、頑張れば頑張るほど幸せから遠のいていく。
    周りが見えなくなってるんですよね。

    そんなとき、シャールさんが未央さんに投げかけた言葉が心底から沁みました。

    ”目一杯がんばったなら、もうそれ以上、がんばる必要なんてないのよ”(抜粋)

    少し前の自分にも言いたいけれど、これから自分が一人で空回りするほど頑張っている時にも思い出したい言葉です。

    感想書くのに第三章を読んでいたら、泣けてきました。
    好きすぎる……。マカン・マラン……。

  • マカン・マランのゆるりとした空気に浸りたくて、再び訪れた

    文中にマカン・マランを表して、 "まるで深い海の底のようだ" という記述がある
    '"形も色も違う魚たちが、思い思いに揺蕩っている。少しでも弱いものを皆でつつきまわそうとする殺伐さがどこにもない "と
    何と的確に言い得ていることだろう

    だからこそいろんな悩みを抱え、肩をいからせ闘っている人が、この部屋に入り、シャールさんを前にすると、堰を切ったように堪えていた涙をこぼす

    自分を殺し、引きつった愛想笑いを浮かべ相槌を打つことで、職場での居場所を保っていた派遣社員の真奈
    自分は兄の代わり、できの悪い劣化コピーでしかないとうつむき肩を震わせる漫画家志望の裕紀
    発育障害の疑いがある一人息子のために一生懸命に頑張るあまり
    息子を追い詰めてしまう未央

    本当にみんな一生懸命生きている! 生きていくってこんなにしんどくて、つらいのかと思うくらい一生懸命
    読んでいる私まで胸が苦しく、泣きたくなるほど

    でも、シャールさんは、そんな人たちの肩に手を置き、静かに言ってくれる
    ☆ 充分ー。それだけで充分よ

    ☆ もうがんばらなくていいんじゃないかしら。目一杯がんばった
    なら、もうがんばらなくていいのよ

    ☆ 生きていくのって、寂しいのよ。だって、世の中は、儘ならな
    いことだらけじゃない。どんなに思い合ってても、分からない
    ことはたくさんあるし。

    ☆ 幸福の裏には、いつも寂寥が潜んでいるの。でも、人生って
    きっとそんなものなのよ。だから、私たちは一生懸命になれる
    のかもしれないし

    ☆ 思い詰める必要はないのよ。一旦力を抜かなきゃ、新しい力は
    湧かないものよ。たまにはサボりなさい

    シャールさんの存在って、暗い入江に立つ灯台のようだと思った
    迷いそうな時、さりげなく道を示してくれる
    そして、しんどいのは私だけじゃないんだ。ゆっくり進めばいいんだと勇気を与えてくれる

    心にしみじみと沁み込んでいくような読後感が心地よい

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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