日本企業ーCEOの覚悟

著者 : 安藤宏基
  • 中央公論新社 (2016年11月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049125

日本企業ーCEOの覚悟の感想・レビュー・書評

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  • 読了。
    業界No.1でありながらリスクを恐れないアグレッシブネス。マーケティング視点でも、とにかく攻めている。一方でTOP自ら、顧客対応の一つ一つにまで目を配るセンシティビティ。やはり凄い企業だと思う。ただ、

    "本書を通じて、いろいろな私自身の覚悟を語ったが、言いたかったのはただ一つ、「私は責任を取ります」ということである。具体的に申し上げると、「2020年に時価総額一兆円企業になる」という誓約が実現できなければ、CEO退任を辞さぬ覚悟でいる。付け加えて、差し出がましいが、「日本企業の経営者にも、そうした覚悟を持って欲しい」と思っている。"

    それってただの家督相続では・・・。

  • 日清食品ホールディングスの2代目CEOとして同社のこれからを導いていくうえでの覚悟を書いた一冊。

    時価総額1兆円に向けての世界戦略や株主と向き合うコーポレートガバナンス、食品を取り扱う企業としての安全の責任や広告戦略とインスタントフードの業界で第一線を走る同社を率いるCEOとして、これまでどのような姿勢で事業を行ってきたのかとこれからの思いを本書から感じることができました。

    氏のジャンクフードと一線を画すカップヌードルにおける並々ならぬ思いや謎肉祭やカップヌードルリッチの誕生秘話などは非常に興味深く読ませていただきました。
    長期的な人材の育成や氏の提唱するメーカー・ダイレクトマーケティングやこれからのWEBマーケティングの考えなどは読んでいて印象に残りました。

    私たちの生活に密接に関わるインスタントラーメンを祖業として約50年ものあいだトップを走ってきた同社がこれからグローバルカンパニーとして国内はもちろんのこと、世界を相手に戦っていく氏の覚悟を本書を読んで感じることができました。
    時代の変化に柔軟に対応する同社が今後どんな規格外の戦略を世に放つのか楽しみになる一冊でした。

  • 同じ食品業界として、大変興味深く読ませて頂きました!企業のトップとして思ってることを、公言することにより自らを追い込んでいく。タイトルの通り「覚悟」がないと出来ないと思います。今の世の中に足りてないのは『イイダシップ(言いだしっぺとなり、リーダシップを発揮する)』だと思っているので、まさにイイダシップの具体像としてとても参考になりました。いっちょうやりますか。

    ・株価連動型の「カブテリア」なる社食がある。株価が上がるとご褒美メニューとして豪勢なモノが、株価が下がるとわびしいメニューが(栄養バランスは配慮してるが)出る。時価総額一兆円企業を目指す同社が、社員に株価を意識させる手段として展開。
    ・45周年に、社員に45株を無料で支給。当時1株5600円なので、約25万円相当。時価総額一兆円を目指すには株価を上げる必要がある、自社株を持たせることで、株価への意識が上がる。
    ・グローバルカンパニーとして、世界展開する基軸となる商品が必用。日本生まれのカップヌードルなので「醤油」でいきたいところだが、世界の味覚の嗜好を調べると「シーフード」だった。素直にシーフードを基軸に据えて行くことで決めた。
    ・グローバルな市場でカップヌードルが売れはじめる指標。①GDPが8千USドル以上②20代の人口構成比が17%以上③ターゲットの若者の平均月収がカップヌードル売価の1千倍以上④マックが全国規模で展開され、ビッグマックの価格がカップヌードルの3.3~4倍以上になった時。
    ・世界ラーメン協会WINA。安全安心に関する技術については、協会全体で分かち合う。どこかの企業が安全問題を起こせばラーメン業界が共倒れするリスクが高い。そうならないよう、安全面については、ともに高め合う取組を推奨している。
    ・あらゆるメンタルハザードを取り除いていく。減塩。化学調味料の不使用。人口合成香料の不使用。安価で美味しいをクリアするためには、便利で値ごろのある人工合成を使うことが前提にあるがここに安住していてはならない。世の中の流れ、お客様の要望には真摯に答える。コストをあげずに、これを達成するのが経営努力
    ・人間は自分の体内工場の経営者と考えるとわかりやすい。
    ・AI・IOT時代、ビッグデーターに基づいた高度な分析、コストを極限まで下げるロボテイクス。これは現実のものとなる。少品種大量生産のビジネスモデルから、ONEtoONEの多品種少量生産モデルに移行していく。メーカーと消費者がダイレクトにもののやり取りをする時代が来る。その時代に備えなければならない。
    ・カップヌードルパスタスタイルでは、フライングゲットを自社HPで実施。発売1週間前に、数量限定で購入できる取組。限定数量は即完売。且つ、先行でわざわざ購入する人なので、情報拡散力が凄まじい。
    ・アジャイル開発をやっていく。アイディアを精査につぐ精査の上で世に問うのではなく、アイディアを早いだんかいで世に問い、世の反応をみて、アップデートをかけていく。
    ・いまだバカやろう!CM中止。半ば確信犯での勇み足。CMは受動的に見てしまうもの。相当数の方からの批判があった場合には、素直に非を認める必要もある。
    ・広告宣伝物のリスク回避のために、第三者の監査組織を作った。
    ・10分どんべえ。「会社が一生懸命考えたコンセプトをお詫びするバカがいるか!」と内心思っていたが、お客さまの反応を見て考えを改めざるおえない。メーカーが10分どんべえが美味し!と一方的な伝え方をしていたらここまでの反響は無かったはず。WEB上で、ユーザーと一緒に遊べる、スピーディーに反応を返せるようにならなければダメ。大原則は消費者えらい!ユーモアの一振りを武器にする。エンドユーザーと直接の接点が得られるWEBという媒体の活かし方を考える良い機会になった。
    ・スルメCM。30秒間のコマ割りを大量に入れ込むことで、何が移っているか分かりにくいCMを実施。どうなってるか確かめたくて、主体的にユーチューブなどの動画を確認しにくる。見れば見るほど「やばい!」と言う反応がおきる。主体的な反応があって、はじめてブランドが自分事化される。
    ・マーケッターに必要な要素。①あくなき向上心②非常識な発想③コンセプト・デザインのセンス④先を読む予知能力⑤勝つまでやめない情熱⑥自己否定する勇気⑦肌感覚を持つ⑧脳科学(味覚の認識、記憶のメカニズムの理解)⑨社会心理学行動科学の理解。消費者はなぜ商品を良いと判断するか、好きになるか、購入行動に移る仕組みを解析できる能力⑩開発技術、生産技術を理解する能力⑪営業活動の体制、仕組みを知り、経験を積む⑫ソーシャルメディアに自ら参戦し、ファンとインタラクティブな人間関係を創造する能力⑫
    ・プロフィットセンターである営業をトップに据えて、各機能部門が汗をかき、動き回り、営業に動いてもらう体制をとっている。
    ・グローバルSAMURAIアカデミー。
    ①若武者編(海外に出て戦うために若手のうちからマインドセット、スキルを学ぶ学習)②カタリスト編(女性管理職候補向け。職場活性化の媒介)③侍編(中堅。実際に海外赴任する人向けの楽手)④骨太経営者編(時期幹部人材向け)⑤エグゼクティブ編(役員向け)
    ・ダイバーシティは変人とカタリストが必要。変人、異質な個によるブレークスルーを可能にしイノベーションの道を開く。カタリスト、女性外国人など組織を刺激してシナジーと創造性を生む

  • 2017/1/13

  • シーフードヌードルが世界の基盤となるシリーズとの事。醤油味は日本ではスタンダードだが海外では味覚が異なるようだ。

  • 時代は売上規模ではなく、利益

    本業で稼ぐ、営業利益を重視

    カップヌードル世界80カ国で販売。海外比率70パーセント。

    世界経済が成熟し、袋麺からカップ麺の時代に。ビッグマック、GDPなどの基準からも明らか。

    安心安全は非競争分野として競合とも高め合う。

    「安心」が究極のおいしさ。添加物、脂肪、化学調味料などでインスタント食品は、価格、おいしさ、簡便性が保たれている。それでもそれらの心理的障害を取り除くことは永遠のテーマ

  • 2020年のオリンピックの年には時価総額1兆円企業になる!本書はその戦略をまとめたもの。CEOの覚悟とはなにか?不透明な経営環境の中で未来へ立ち向かう人への福音の書。

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