鬼神

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049514

感想・レビュー・書評

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  • これは、この国にまだ神と鬼がいた頃の物語。
    平安中期。源頼光と「頼光四天王」渡辺綱・卜部季武・碓井貞光・坂田公時と大江山の鬼 酒呑童子の交流と戦い。
    中央にまつろわぬ民を「鬼」と呼び、私欲のために理不尽に排除しようとする藤原道長
    まつろわぬ民を「式神」と呼び、使役する安倍晴明。 
    ただ、平穏な生活を守りたかった山の民の長「朱天」
    その板挟みで葛藤する武の棟梁「源頼光」そして坂田公時。
    「朱天」や「頼光」の清々しさにくらべ、道長・清明のゲスっぷりがまさに「鬼」
    同じ舞台では「童の神」がありますがこちらの方が好みかな・・・

  • 酒呑童子を討伐するといった、平安時代を舞台にした時代小説。名前を聞いたことのある有名人や、頼光四天王など個性豊かな登場人物が織りなす軽快な展開が、良かったと思う。面白い小説だった。

  • 面白かった…!!
    頼光と四天王の話。大江山の鬼退治。
    芥川龍之介の「桃太郎」を思い出した。

著者プロフィール

1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼無頼(ぶらぶら)ッ!』『兇』『勝負(ガチ)!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。また、『戦国BASARA3 伊達政宗の章』『NARUTO-ナルト- シカマル新伝』といった、ゲームやコミックのノベライズ作品も執筆して注目される。’21年から始まった「戦百景」シリーズ(本書を含む)は、第4回細谷正充賞を受賞するなど高い評価を得ている。また’22年に『琉球建国記』で第11回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。他の著書に『清正を破った男』『生きる故』『我が名は秀秋』『戦始末』『鬼神』『山よ奔(はし)れ』『大ぼら吹きの城』『朝嵐(あさあらし)』『至誠の残滓(ざんし)』『源匣記(げんこうき) 獲生伝(かくしょうでん)』『とんちき 耕書堂青春譜 』『さみだれ』『戦神(いくさがみ)の裔(すえ)』および『THE LEGEND&BUTTERTLY』(ノベライズ)などがある。

「2023年 『戦百景 大坂冬の陣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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