犬の報酬

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 217
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120049668

感想・レビュー・書評

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  • 大手自動車メーカーのタチ自動車が、公道での自動運転実験中に車両の追突事故を起こしてしまう。公表をしないでいたが新聞記事となり、会社は総務部の伊佐美を中心に情報を流した人物を探る。そんな中、人身事故を起こしてしまい・・・
    企業の情報統制や新聞社とのやり取りなどかと思ったら、国の話まで。個人的には自動運転開発の部分をもっと掘り下げて欲しかった。外資系とは、トヨタとGoogleといった構造だろうか?

  • 結末までは面白かった

    『誰が何を思って』行動しているのかを
    ワクワクした気持ちで読み進めていたが
    結末が何とも言えず

    隠蔽は悪
    と言う大義名分でやりたい放題という印象が残った

    ・自動運転実験中に起こった2つの事故
    ・社員の自殺
    を隠蔽しようとしたが、内部告発により新聞に掲載された
    過去のリコール問題時も隠蔽をしようとしたことがあり社の隠蔽体質は社長が変わろうと残ったままだった

    振り回されていた社内のスーパー総務 伊佐美さんが気の毒

  • んー。
    何だかなぁて感じ。
    内通者は予想外で少し驚いたが、
    それくらい。
    企業側、新聞社側の立場が違えば、
    異なる思想はよく分かったが、
    最後はもう少し膨らませて欲しかったかなぁ。

  • 帯にもあるけど、新聞記者×自動車会社(総務エース×特別開発室)×内部告発者、の三者三様がいろんな角度で合いまみえ、そこへ警察やお役人が絡んできたり、と……
    あたしゃ、人物名をメモとりながら相関関係を把握しましたがな(笑)

    内部告発者は、そっかー、その人かぁー、そーだよなー、気がつかないオレがダメだなー、と苦笑するレベルですが。

    当然のことながら、三者三様の利権追及の矢印が同じではなくて。

    堂場さん!
    今回も楽しませて頂きました!!!(笑)

  • あまり釈然としないラスト。
    半分過ぎたくらいでXの正体は見当ついたし、予想を覆すような展開もない。締まらない話、が率直な感想。

  • 初堂場でした。まあまあかな。
    自社愛のために何でもやる、」とか、社長の一声が絶対だとか、今の感覚では少し古臭い気がする。動機も弱くて。

  • なんだかな。自動運転のレベルも変わってるし話は中途半端だし

  • 自動車の自動運転技術を走行実験…
    ごくごく近未来の本当に起こり得そうなお話。
    事故の原因究明よりも内部からの情報漏えいを問題にする企業と、そんな企業体質を問題視する報道との闘いから、最期にはもっと大きな存在が浮き上がってくる。
    締めくくり方がすっきりしない。
    ちょっとがっかり。

  • 自動運転の開発時に起きた人身事故を隠蔽しようとする会社と内部告発などを情報元としその全貌を暴こうとする新聞社の対立がメインストーリーです。
    社会にとって何が正義か?会社にとって何が悪か?
    物語が進んでいくが、妙な違和感を最後まで感じ続ける。なんだろう?この納得感のない結末は・・・

  • まああの、警察小説じゃないんで事件解決って運びじゃあないのはその通り。読み手の逆を突く意外性は『葉桜..』以来かも。呆気無い幕切れでは、アリマスw

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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