- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120050084
感想・レビュー・書評
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新しい分かり方ができた。この人は何も難しくないことを難しそうな言葉で簡単に伝えてくれる人だと思う。
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仕事も含めた日常生活で、同じ思考回路ばかり使っているとそれ以外の思考の存在すら忘れてしまう。「当たり前」だと思っていることに風穴をあけ、違う景色を静かに、お茶目に示してくれる本。
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「ピタゴラスイッチ」や「ポリンキー」のCMなどの佐藤雅彦。…だったんですね!いや、表紙やタイトルからは全然予想してなかった。なんか硬そうな本だなと思っていた。
めくってびっくり、中身はほとんど写真やイラスト、図になっていて、ぱっと開いたページを見れば「分かる」ようなシンプルでいてユニークなつくりになっている。
この「分かる」というのがこの本のテーマなのだけど、確かに、確かに「分かる」。
自明であったような、初めて体験するような、少しひねった作品たち。うん、好きだ。 -
人は物をみるときに、目に見えるあらゆるものを勝手に処理して理解しているということに、あらためて気付かされました。
こうだと思っていたことが、実は自分の思い込みから解釈していたこともあったかもしれないと思うと、思わず自分を疑いたくなります。
一方で、見方を変えるとシンプルな事実に気付くこともあります。その事実に気付くことができるかどうかが問われる本です。 -
大人のピタゴラスイッチって感じね。普段の分かり方を、詳しく説明。違った見方があることを知らせてくれる。面白いね。何か遊んでいるような簡単なテストをしているようなそんな感じ。この人からは目が離せない。
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ピタゴラスイッチやIQ、最近だと2355も。どっかでお世話になってるクリエイターによる新しい読書体験。
前半の200ページほどは作品が並んでいて、懐かしのゲームブックではないけれど遊ばれているような、遊んでいるようなゆったりとした気持ちになります。紙の本としての価値があるコンテンツです。
後半の100ページ弱は解説の役割を兼ねた随筆で、前半パートをより良く理解するための、でもそれだけではない意外なところを突いて来るような文章が読めます。
早く読み終えようと思えばいくらでも早く読み切れるけど、それだけじゃ勿体ないと思える本。 -
感想
別の視点から考える。言葉にするとそれだけ。実際は難しい。別のものに置き換えられないか、ここを省略するとどうなるか。考え方の幅。 -
様々な表現で色んな体験をさせてくれる楽しい本。
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当たり前のようなんだけど紐解いてみると脳のバグや勘違いで新しい認識が生まれているのがわかる。
コマ撮りの絵がアニメーションに見えるのも、2つの事柄に因果関係を見出せるのも、逆に関係ない事同士に因果関係があるように錯覚するのも、脳のせい。
大学で研究されているような難しい分野なんだと思うけど、難しくなく子供心で楽しみながら理解できる良い本だった。佐藤雅彦さんらしい。
デザインの視点から見ても、使えそうなアイデア満載。
脳のバグから楽しいことを作るなんて、人間という生き物、なかなか面白いやつじゃないか。
最後生々しい解剖の話が突然入り、「おお……」と驚いたまま終わったんだけど、あの話は何だったんだろう。 -
まだ二冊しか読んでいないけれど、こういう発想・発見・もの見方・思考...etc
頭がものすごく柔らかい人なんだろうな〜
そして日々の記憶がきっと整理されて脳の中にあるんだと思う。
俗にいう引き出しのそれも...ただの引き出しではない引き出し、
で持って魔法でもなんでもなく...いとも簡単に物の見方を変えて発見させてくれる。すごい...と思う。
訓練じゃなくて...才能なのか?それとも訓練で気づかぬうちに身につくものなのか?? -
コミュニケーションとは送受信する両側の意思を共有することであるが、受信側の捉え方で送信側の意図とずれることがある。初めてのことでも人は理解しようとする力があり、そんな力を読書するだけで実感できる。一風変わった面白い本であった。
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なにこの面白い本!
ピタゴラスイッチや0655の企画をされている佐藤雅彦さんの、デザインや写真、イラストを通じて人の知覚能力や空間把握能力に気づかせてくれる本。
(だんご3兄弟の作詞・プロデュースもされているのね!)
読むこと自体が体験、って感じだった。
こういうのってどうしたら思いつくんだろう!
ピタゴラスイッチの関根勤の「できませんできません、人間にはこんなことできません」を思い出した。笑 -
視点を変えてみる面白み。
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あっという間に読めた。見る角度を変えたり、思い込みとか、ハッとする事が結構あることに気がつく事ができる
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あっというまに読めるのに気づきがたくさん。
どれだけの視点を持って生きられるか。 -
「分かると分からないの間」
どちらを選んだかは分からないが、どちらかを選んだことは分かる。
この内容には特に「なるほど~」と思わず合点していた。
初めは「?」と感じることもあったが、間をおいて、咀嚼して考えるとじわじわ分かってくる。
新しい気づきを与えてくれる書籍であった。 -
文章を読むと言うより、写真やイラストから何を感じることができるか。体感形。硬い感じの表紙のデザインも『狙い』か。
感性を柔らかくするレシピが詰まっています。 -
「考えの整頓」に比べるとエッセイ少なめ。
装置多め。
最後の「象嵌」が良かったな。
東大の解剖学教室の話。 -
ピタゴラスイッチで知られる佐藤雅彦氏の本。
本書を通じて、「こんなことが自分にはわかるんだ」とか「人間はこんな分かり方をしてしまうのか」といった発見ができる。
脳のメカニズムなのか、他の何かの影響なのかわからないけど、テキストがなくとも、デザインやイメージのみでメッセージが伝わってきたり「あ、なるほど」と唸ってしまうコンテンツが満載で最後まで一気に読んでしまった。
Less is more.のように、至極シンプルにして伝えたいことはしっかり伝えられるようなデザインができるようにこれからも意識したい。 -
ものごとの見方、とらえかたについて気づきを与えてくれる良著。
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だんご3兄弟を生み出したクリエイターで、この人の本はどれも好奇心をくすぐられる。本書も例に漏れず、言うなれば大人の絵本みたいな面白さ。人の認知能力って興味深いなーと思わせてくれる。それを逆手に取る表現も凄い。いろんなギミックが施されています。
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まるで美術館とか博物館に行ったかのよう。
写真、絵、図、文字を見て、今まで気づきもしなかった(あるいは再認識させてくれた)様々なわかり方に触れて、少し視野が広がったような気がする。 -
人間の考え方がどの様に枠に捉えられているか、理解するのに役立ちました。
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なるほどね~ とか思いつつ読んでしまったけど
ほんとに私はわかったのかな?
ここに書いてある解説を丸呑みにしても良いのかな?
もっと別の見方/考え方があるんじゃなかろうか?
そもそも「わかる」ってなんじゃろ?
佐藤雅彦さんはそこも考えてごらんなさいな、と提示してらっしゃるのかも。
とかとか、ぐるぐる考えだす内容だった。 -
写真やイラスト、漫画などから、ものの見方の多様性を考えさせられる一冊。簡単な解説もついているので、人が何故そう見てしまうのかは分かる。だたそれ以上ではない。見てあぁなるほどって思う本であって、そのバイアスなりなんなりをどのように克服しようかとう所には言及はしていない。
まぁ世の中は多様性に満ちているし、一元的に見てはいけないんだなってこと。そして人って面白生き物だなやはり。 -
ピタゴラスイッチの人が書いた本…という安直な理由で手にとったけれど、どのページでも、ハッとさせられて、じっくり考えながら読んだ。たしかに「分かる」と、人生が広がる。すごく味わい深い。
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電通時代からのファン。
なんて頭のいい人がいるのだろうとまだ若かった私は単純に感動した。
この本もさすが!って感じ。
ハッとさせられることの連続だった。
なかなか連続で、ページめくるたびにハッ!ハッ!という経験はできない。
最後まで読んで、またもう一度最初から読み返したい(見返したい)本だ。 -
ピタゴラスイッチや0655など最近のNHK番組が面白いのは彼の影響なんだなと感じる作品。数年かけて書き下ろした大作ということだが、デザインや直感性が求められている今だからこそよる共感を得られると感じる。
感覚的な部分の言語化は知識ではなく、感性、モダリディであり、人間を相手にするビジネスをする人は持つべき視点と感じる。