金曜日の本 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
3.72
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本棚登録 : 224
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050213

作品紹介・あらすじ

仕事が終わった。今日は金曜日。明日あさっては休みで、特にこれといった用事もない。つまり今夜から日曜の夜まで、子どものころの「放課後」気分で心おきなく本が読める!
――小さなアパートで父と母と3人で暮らした幼少期の思い出を軸に、いつも傍らにあった本をめぐる断章と、読書のススメを綴った柔らかい手触りの書き下ろしエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の小さい頃を思い出しました。
    何も無かった、あの頃。
    何も無かったけど、何かが豊かだった。
    何も無かったあの頃に、戻りたくなった。

    吉田篤弘先生より10歳くらい下ですが、うんうん頷いちゃいました(*´╰╯`๓)♬

  • 著者の幼いころの出来事が流れるように綴られた1冊。
    篤弘少年は、おとなしく、無口で、いつも本を読んでいた、と周囲の大人が評するような男の子でした。
    ゆるゆると綴られたいくつものエピソードは、懐かしい映画を観ているようで心惹かれます。
    エッセイでは、活発な一面も、友達との思い出もありますが、少年時代から一人の時間の魅力にも無意識のうちに気付いていたように感じられました。

    本を読む楽しさだけでなく、本を選ぶ楽しさも書いてくださっているのが素敵。
    ずらりと本が並んだ書店や図書館で「さぁ、今日は何が見つかるかな?」と、みなぎってくるわくわく感、本が好きな人にはたまらないですよね。

    後半には短編小説「窮鼠、夜を往く」が収められています。
    吉田さんの綴る物語のエッセンスが凝縮されたような、贅沢さを味わえました。

  • <書評>本の世界に誘われた少年時代 < 評 辻山良雄(書店店主)
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/151990?rct=s_books

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    本はいつも同じ声で同じ話を同じように語ってくれた。そんな安心なことが他にあるだろうか――。書き下ろしエッセイで辿る著者自身の少年時代。短篇小説「窮鼠、夜を往く」も収載。
    http://www.chuko.co.jp/tanko/2017/11/005021.html

  • 私の読むはじめての吉田篤弘さんのエッセイ。
    というよりも、子どもの頃の思い出か。
    あの発想、物語の前にあったものたち。
    金曜日の本を選ぶ愉しみと
    日曜日の振り返る時間のあたたかさの本。
    (金曜日と冬眠前の本の貯蓄のイメージ)

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    仕事が終わった。今日は金曜日。明日あさっては休みで、特にこれといった用事もない。つまり今夜から日曜の夜まで、子どものころの「放課後」気分で心おきなく本が読める!
    ――小さなアパートで父と母と3人で暮らした幼少期の思い出を軸に、いつも傍らにあった本をめぐる断章と、読書のススメを綴った柔らかい手触りの書き下ろしエッセイ集。
    +++

    小さいころの篤弘少年の姿が目に浮かぶようである。舞台の袖の黒い幕の間が好きだったり、端っこが好きだったりと、クラスの中では浮いていたかもしれない少年の、それでも自分の興味の赴くままに、目をキラキラさせて夢中になる姿が目の前に現れるようである。著者にこの少年時代があったからこそ、いまわたしたちは著者の物語世界を愉しむことができるのだと思わされる一冊である。

  • 実際に起こったことを書いるそうですが、何かもう小説のようで。休む所が見つからない。淡々と、でもどんどん進む時間に身を委ねていく、そんな感じでした。ヨシタケシンスケさんの作品で「図書館本っていいな」と思い、この作品で「買う本っていいな」と思う。本が好きというのは幸せな事です。私にもそれぞれの時代があって夢中になったものがあって、衝撃を受けたことがあった。そんな事をこの作品の中に、ふ、と重ねたくなります。「窮鼠、夜を往く」もとても良かった。百科事典を食べた窮鼠。語りかけるノーベンバーが力強い。この夜を往け。

  • 小さい頃の思い出が綺麗に残っていていいなと思う
    小さい頃から本が好きでだいすきで って羨ましい
    ピザのお話が好きでした

  • 読んでて マッサージ中みたいに 心解けて 心地よい
    思い出して 綴った その時代背景もいいし
    少しコミカルな余韻を残す エピソード軍
    思わず自分の小さい頃を 目を細めて回想したくなる一冊

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=334591

  • 子どもの頃の僕は、「無口で」「いつも本を読んでいた」と周りの大人は口を揃える。忘れがたい本をめぐる柔らかな手触りのエッセイ。

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著者プロフィール

吉田篤弘(よしだ・あつひろ)
1962年東京生まれ。作家。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事を続けている。著書に『フィンガーボウルの話のつづき』『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『木挽町月光夜咄』『電氣ホテル』『台所のラジオ』『金曜日の本』『神様のいる街』『あること、ないこと』『雲と鉛筆』『おやすみ、東京』など多数。

「2018年 『おるもすと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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