きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 495
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050220

作品紹介・あらすじ

元超エリートのイケメン、今はドラァグ・クイーンのシャールが夜だけひらくカフェ「マカン・マラン」。今回のお客様は、匿名のクレームを繰り返すアラサーOL、美味しさがわらかなくなってしまった若手料理人など。彼らにシャールが用意した《きまぐれ》料理とは――?
圧倒的人気のお仕事&お料理小説、リクエストにおこたえして第三弾が登場です!

感想・レビュー・書評

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  • 裏路地の突当たりにある古民家に夜の帳が下りてカンテラが灯っていたら行ってみたくなる隠れ家のようなアジアンリゾートの夜食カフェにすっかり魅了されてしまいました。
    今回もシャールさんの魅力満載です。常連さんが集まって程よい距離で気儘な時を過ごせるなんて素敵すぐる。
    ここってアルコールはださないお店だったんですね。新聞読みながらカウンターでビール飲んでるとばかり思ってた柳田先生もシナモンティとか飲んでたのかな?
    それにしても落語お上手でした。
    タワーマンションに住むセレブな主婦と地主のお婆さんの話には時代背景がズキズキ伝わってきて、うんうん頷いてばかりになってしまったっw そんな時代もあったんだってお伽話のように思えたり、今ってそんな軋轢もなく自由に生きられるけど、選択肢が多いぶん生きづらいって感じられるところも増幅してる。
    SNSのクレーマーお騒がせ女も、世代にあった陰の部分を提供してくれてゾーッとしたんですがシャールさんに料理作って貰えないなんて大罪を犯してしまったんですね。人生の半分は損したんじゃないかな。
    今度マカン・マラン訪ねてきた時は美味しい料理食べてほしいなって思ってしまいました。

    • かなさん
      しじみさん、読むの早っ!!
      でもそれだけ、ハマれてるってことで、嬉しいです(*´▽`*)
      私は、タワマン住まいの燿子さんの離婚式での
      ...
      しじみさん、読むの早っ!!
      でもそれだけ、ハマれてるってことで、嬉しいです(*´▽`*)
      私は、タワマン住まいの燿子さんの離婚式での
      シャールさんのふるまいに、
      もうドキドキが止まりませんでしたよ♡
      2023/10/15
    • つくねさん
      うんうん、離婚式で颯爽と現れたシャールさんには心臓止まりそうになりましたねっw
      セレブ主婦の憧れの先輩ってもしかしてって思ったら読むの止ま...
      うんうん、離婚式で颯爽と現れたシャールさんには心臓止まりそうになりましたねっw
      セレブ主婦の憧れの先輩ってもしかしてって思ったら読むの止まらなくなっちゃって、これは中毒性ありますね。
      クレーマー女子もそこまで憎まなくてもって思ってたんですけど意外な接点があってビックリでした。
      2023/10/16
  • シャールさん、男でもかっこいい。
    燿子さんをとことん虚仮にしていた恭一を一気にピエロにしてしまった。こんな魅力的な人になりたい。無理か。

    「本心を隠すのは、別に悪いことではないわ」「本心の隠し場所さえ、ちゃんと自分で分かっていれば、それはそれでいいのよ」

    本心を隠して忘れてしまい、表に出した気持ちを本当の気持ちと思い込む。これって時間がたてば気持ちのねじれが大きくなって歪みが出て、苦しむことになる。しかもなんで苦しいのか分からない。隠した本心を忘れてしまっているから。

    「本心の隠し場所さえ、ちゃんと自分で分かっていれば、それはそれでいいのよ」
    そうだったんだ。

  •  「マカン・マラン」シリーズの3作目です!あまりにも、シャールさんがステキすぎてこのレビューを上げずに4作目も読んでしまったのです…!!なんたる不覚!!喪失感すごくて、しばし、ぼう然としてました(^-^;)。あ~やっぱ、これは“推し”じゃなく“恋”なのかぁ~?と…!でもでも、ここでレビューをあげないのは、シャールさんに失礼だし、何より読んだ想い出をブクログに残せねば!!

     今回も生きにくさを抱えた人々が「マカン・マラン」を訪れます。そしてシャールの心にも身体にも優しいお料理と、そしてそれぞれに寄り添った形での会話からこれからの人生を生きるための希望を、それぞれが見出します。メインとなる登場人物は、悪意に満ちた情報をネットにさらす女性、食事のおいしさがわからなくなって悩む料理人、タワマン在住でセレブな生活を送っている女性、そして、「マカン・マラン」の常連で地主でもある老女比佐子さん…。読後あったかい気持ちになれました。

     いいなぁ…シャールさんっ(*´▽`*)♡!!あ、ヤバっ…!思い出してしまった…。このシリーズ、本当に好きです♪あぁ…おしまいのレビューもあげなくては…さみしいです。

    • かなさん
      ヒボさん、おはようございます。
      あ…そうでしたか(;'∀')
      図書館には、かなりお世話になっているので
      パクるなんてとんでもない…
      ...
      ヒボさん、おはようございます。
      あ…そうでしたか(;'∀')
      図書館には、かなりお世話になっているので
      パクるなんてとんでもない…
      そんな度胸もありません(^-^;

      ヒボさんの会社いいですねぇ~
      ヒボさん図書館あるのですね、羨ましいっ!
      私もヒボさんの職場に行ってみたいです(^-^)
      2023/10/03
    • かなさん
      Manideさん、おはようございます!
      そうなんです、
      シャールさんとってもステキなんです(*´▽`*)
      もうね、読む手が止まりません...
      Manideさん、おはようございます!
      そうなんです、
      シャールさんとってもステキなんです(*´▽`*)
      もうね、読む手が止まりませんよ♪
      そして、きっとManideさんもハマること
      間違いなしです!
      よかったら手にしてみてくださいね♪
      2023/10/03
    • かなさん
      1Q84O1さん、おはようございます!

      愛の告白っ!!ですかぁ(#^^#)
      そんな、大それたこと…小心者の私ができる…かなぁ(汗)
      ...
      1Q84O1さん、おはようございます!

      愛の告白っ!!ですかぁ(#^^#)
      そんな、大それたこと…小心者の私ができる…かなぁ(汗)
      ドキドキしちゃうじゃないですかぁ~!
      でも、ホント、シャールさん素敵なんですよねぇ♡
      2023/10/03
  • マカン・マラン3作目。
    シャールさんの新しい一面が見られたり、比佐子さんの過去を知ることができたりして嬉しかったです。
    今回も読んでいてとても温かい気持ちになりました。
    1、2、3と登場人物やお話が続いていくので、順番に読むとより楽しめると思います。

  • シャールさん三作目♪
    常連さんとの付き合いも長くなって、ますます面白くなってきました(^ ^)
    タワマンのセレブ燿子さんの話がよかった〜
    シャールさんが燿子さんの離婚式に颯爽と登場した時は胸がスカッとしました♪

    問題を抱えてマカン・マランに導かれる人達が常連さんとなり幸せの輪が広がっていくのがたまらない。

    シャールさんの言葉は幸せな気分にさせてくれます…次がラストか。゚(゚´ω`゚)゚。

  • それぞれの悩み、それを伝える相手がいることの穏やかさ。相手のことをありのまま受け止める寛容さ。誰にも、そのような人がいたら。人は変われる。変わろうとすることを続けていくこと。

  • 「みたび」を読んでいて、気づいた。
    マカン・マランは、靴を脱いで入るカフェだったんだいうことに。
    今までの想像マカン・マランに土足で入っていたよー!ごめんなさい!

    新年まであと4時間弱、綺麗に次巻「おしまい」をおしまい読了出来るのか?!

  • ガムラン・ドゥグンをスマホで検索、ガムラン・ドゥグンを聴きながら読んでみました。
    ゆるやかな音楽とシャールさんの所にやってくる人達とのやりとりに今回も癒されました。
    シャールさんの罪のない、憂さ晴らし方法は笑えました。
    ドラァグクイーンになる前の御厨さんが垣間見れたりして、前二作とは少し違った感じが良かった。
    シャールさんは御厨さんでも、シャールさんでも変わらずかっこいい。

    今をできるだけ上機嫌で過ごすって、大切なことだと思った、人生は一回しかないから

  • シリーズ3

    昼間は、ド派手なドレスが並ぶファッション店が、夜には「マカン・マラン」という名の"夜食カフェ"となる。
    不定休のそのお店は、悩みを抱えた客を、ドラァグクィーンである・シャールの手料理と、言葉で、一歩前進させる力を持っている。

    今回は、過去に、シャールの手料理と言葉で、力づけられ、その後、店の常連客となった人々が、登場する。

    シャールさんが、証券マンで、海外勤務していた当時の後輩が、夫の浮気相手に子供ができたことで、離婚を切り出され、挙句の果て、離婚式まですることになるが、その式に参加したシャールさんの粋な計らいに胸がすく思い。

    登場人物だけでなく、読者さえも、背中を押されるような、心温まる作品。

  • シリーズ第3弾。

    久しぶり(約1年ちょっと)にシャールさんに会いたくなり、私もマカン・マランへ帰ってきました。

    やっぱり好きだなぁ、この感じ。



    説明
    内容紹介
    元超エリートのイケメン、今はドラァグ・クイーンのシャールが夜だけひらくカフェ「マカン・マラン」。今回のお客様は、匿名のクレームを繰り返すアラサーOL、美味しさがわらかなくなってしまった若手料理人など。彼らにシャールが用意した《きまぐれ》料理とは――?
    圧倒的人気のお仕事&お料理小説、リクエストにおこたえして第三弾が登場です!
    著者について
    東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。第五回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、二〇一一年『快晴フライング』(ポプラ社刊)でデビュー。他の著書に『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『痛みの道標』(小学館)、『花舞う里』(講談社)、『フラダン』(小峰書店)、『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』『女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび』(中央公論新社)がある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    古内/一絵
    東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年『快晴フライング』(ポプラ社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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