- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120050398
作品紹介・あらすじ
幕末史の暗部、血塗られた暗殺事件の数々に、実力派作家7人が、想像力と推理を駆使して挑む、書き下ろし短篇競作企画。はたして定説は覆されるのか? 驚きの結末と真犯人とは?
【筆者とテーマ】
谷津矢車 ◆桜田門外の変
早見 俊 ◆塙忠宝暗殺
新美 健 ◆清河八郎暗殺
鈴木英治 ◆佐久間象山暗殺
誉田龍一 ◆坂本龍馬暗殺
秋山香乃 ◆油小路の変
神家正成 ◆孝明天皇毒殺
感想・レビュー・書評
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「桜田門外の変」「塙忠宝暗殺」「清河八郎暗殺」「佐久間象山暗殺」「坂本龍馬暗殺」「油小路の変」「孝明天皇毒殺」と幕末に起きた7つの暗殺を7人の作家で書き下ろしたアンソロジー。
「孝明天皇毒殺」が入っているのでわくわくして購入。これについて書かれているのを読むのは、自分は初めてかな?
毒殺に関わったと思しき人物を訪ね歩いて、真実に近づいていくという探偵ものになってました。その探偵の配役も上手いこといってますね。いや、読んでもらいたい。 -
「操觚の会」による幕末暗殺アンソロジー。
なぜ暗殺すること事が出来たのか。桜田門外では雪が降っていて、護衛たちが刀を抜くのが遅れた。油小路では、居待ち月で御陵衛士たちを囲むのに適していた。なかなか歴史の表には表れないが、成功した影には、そのような偶然や緻密に計算された必然がある。
特に、龍馬暗殺を暗殺者の側から書いた誉田龍一。斎藤一の心理を描いた秋山香乃の作品は、素晴らしい。是非、ご一読あれ。 -
短編集。幕末の数々の暗殺について書かれている。
谷津矢車氏の竹とんぼの群青(黒澤忠三郎による桜田門外ノ変)。早見俊氏の刺客 伊藤博文。誉田龍一氏の天が遣わせし男(桂早之助、坂本龍馬暗殺)。
など読み応えあるものばかり。 -
歴史小説に風穴を開けることを目的とした操觚の会7人によるアンソロジー。
暗殺者側から描いた視線が目を引く。
坂本龍馬や桜田門外の変など知られている事件もあるが、
塙忠宝暗殺の様なあまりメジャーでない題材も拾い上げている。
自分は孝明天皇死の謎に迫った作品が良かった。
暗殺がテーマなので全体に明るさは無いがテンポよく読める。
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幕末史の暗部、血塗られた暗殺事件の数々に、実力派作家7人が、想像力と推理を駆使して、謎と定説に挑む。書き下ろし短篇競作。
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秋山香乃さんのが好きだ。