大人になったら、 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
3.74
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本棚登録 : 208
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050558

作品紹介・あらすじ

30代半ば、カフェで副店長をしているメイ。彼氏も好きな人もいないが、それなりに充実した日々を送っている。
でも、結婚や出産、仕事の昇進試験から目を逸らしつづけてはいけないのもわかっていて……。
人生の基本問題は解けても応用問題が解けないメイを、恋が大きく変えてゆく!

感想・レビュー・書評

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  • 大人になったら
    シネマコンプレックス
    家と庭

    畑野智美さんの作品は、おじさんの私からは
    可愛くて、賢くて、ちゃんと生活している女性が沢山出て来てかなりいい!

  • 年頃の女性で昇進となると悩みは尽きないだろうな。
    転勤があるならなおさら。
    それはそれで、そのときに一番自分がやりたいことを優先すると後悔がないかも。先に心配するより、問題が生じてから考えても遅くないような気がするこの頃。
    なんとかなるもんさ〜。

  • チェーンのカフェの副店長、35歳独身のメイ。
    父親は失踪、母とは死別、10年付き合った彼とは7年前に別れていた。
    結婚、出産、仕事の昇格試験など、向き合わなければならない問題は沢山あるものの、毎日を過ごしていた。

    色々なことに臆病になっているメイに、もっと頑張れと思いながら読んでいた。
    とは言いながら、30代の独身女性としてはリアルな心情が描かれており、興味深かった。

    後輩杉本が実は良い奴でほっこり。

    「消えない月」を思い出し、羽鳥先生を疑ったタイミングが幾度かありました。
    ごめんなさい。

  • 東京にある北欧風のカフェ「キートス」で副店長をしているメイ。
    10年付き合った恋人と8年前に別れて以来、新たな恋もせず、店長昇格も目指さず、ただ漫然と日々を過ごしているうちに35歳になっていた。

    もう十分に大人と呼ばれる年齢であるにもかかわらず、結婚も出産もせず目標を定めるでもなく決断をせずに生きている自分を子供だと感じながら日々を過ごしている。

    メイの、幼稚さが残るがもう若くはない、しかし老齢でもない女の気持ちとか立ち位置というのがすごくリアルで、しみじみする。

    もう甘えられる年齢ではないし甘えたいわけではないけれど、時折甘えさせてくれる人がいればと思ってしまう、弱さと強さは、大人と呼ばれる年齢になってもきっと誰もがひそかに抱えているんじゃないだろうか。

  • 30代半ばの独身女性の葛藤や生きづらさがとてもリアルに描かれていた。
    30代前半の私でも「あるある」と思わず共感。
    アナログ世代とデジタル世代の狭間にいる30代はなかなか大変なのです。
    働き方もちょうど狭間だなと感じる。
    そして同世代の友達の中でも、独身、既婚、母親で大きく話題も価値観も違って来るから、お互い色々気を使ったり、本音で話しづらかったり…
    そういうモヤモヤが本当にリアルでした。

    ラストは前向きでよかった!

  • 読み始めてすぐに悲しくて泣いた。主人公のメイとわたしが同世代で、同じような悩みを抱えて毎日を生きているからだろう。苦しくて叫びそうになるくらい痛いところを突いて来る中で、だんだんと光が見えるのがいい。所詮フィクションだ、と言い切りたくないくらいの希望が見えるのがいい。出て来る人みんな不器用ながらも優しいのがいい。子憎たらしかった25歳の杉元くんなんて最後とても愛らしくて泣き虫でよかったよ。
    メイが札幌という新しい地で、羽鳥先生と新しい春を、命より大切と思える存在をつくりあげるのが羨ましい。
    メイの友達のみっちゃんに一番感情移入した。辛いだろうなー妥協できなくて。みっちゃんにもいい人見つかりますように!

  • 30代半ばでカフェ副店長してるメイ
    彼氏も好きな人もいないけど仕事は充実してるし親しい友人もいる
    でも…
    ……という立ち位置微妙なお年頃
    職場での人間関係や旧友との関係がそうそう、と共感でき
    つい一気読み
    良い読後感でした

  • 素敵な装幀。『消えない月』『南部芸能事務所』等色々な引出しを持つ作家さん。本作も良かった!すっかり、ずっと前から、かなりの大人の私でも心がふわっと温まる、35歳独身女性の恋の物語。「恋なんて」と思うことなかれ。人に心を寄せる感覚や、心の行きつ戻りつの機微が過ぎない表現で浮き立ち、ワクワクが伝わる。もちろん畑野さんならではのいつもの孤独感やちょっとした毒もちゃんとある。女性の生き方の選択肢の多さの中で迷う姿、相手に期待して裏切られる哀しさから一歩踏み出す様子等、短文で過ぎない表現がとても好み。追いかけます!

  • 結局うまくいくのかよ。ってがっかり。
    現実感あるようで、あり得ないな~
    それほど感情移入できず。

  • 恋愛小説久々に読んだ。
    羽鳥先生みたいな恋愛にオクテな人が行動を起こすと、なかなか極端になるのかな。実際にメイも羽鳥先生をよく思ってるからいいけど、一方通行だったら怖い…。
    そして2人の恋が今後どうなるかの方が気にはなる。

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著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年『国道沿いのファミレス』で第23回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。13年に『海の見える街』が、14年に『南部芸能事務所』がそれぞれ吉川英治文学新人賞候補となる。ほかの著書に『夏のバスプール』『感情8号線』『罪のあとさき』『タイムマシンでは、行けない明日』『家と庭』『消えない月』『シネマコンプレックス』『大人になったら、』などがある。

「2018年 『水槽の中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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