- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120050558
感想・レビュー・書評
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なんか分かるなぁ。
なんか子供の頃とか若い頃って大人ってもっと大人だと思ってたんだけど、いざ自分がその年齢になると全然そんなことなくて。
選んだこと、選ばなかったこと、その時その時で一生懸命考えて選んできたはずなんだけど、たらればを考えてしまうことも多々あって。
とりあえずメイちゃんと羽鳥先生の今後が気になるので続編が読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めの辺りが読んでて苛々してしまった…。特に新入社員くん…。
後々は良くなっていったので、読めましたが…。
あと、私も近しい年代だからこの年代は悩みが多いなとため息つきたくなりました 笑 -
平凡な日常を切り取るのがとても上手な畑野さんの長編小説
東京のカフェで副店長として働く35歳、独身、葛城命(かつらぎ めい)が主人公です。
仕事、結婚、出産、家族、何の保証もない未来に悩み、葛藤して、選択する女性のリアルな姿が丁寧に描かれています。
物語は大きな起伏もないまま淡々と穏やかに流れて行きますが、同世代で近い環境にいる方であれば「あるある」が一杯だと思います。
ただテーマが既出的な事もあってデジャブ風味なのと、インパクトに欠けるのでちょっと物足りない感じがしました。
タイトルに付いている「、」は未来への希望や余韻を感じる事が出来て好きです。 -
果たして35歳は大人なのか??
結局、自分の思い描く大人には一生なれない気がする…。というのは、さておき。
恋というのは、何歳になってもこんな感じなのかもしれないと思ったりしました。
なかなか、良い終わり方だったかなと、思います。 -
なかなかこじらせてるけど、メイちゃんと羽鳥先生を応援したくなる。
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年頃の女性で昇進となると悩みは尽きないだろうな。
転勤があるならなおさら。
それはそれで、そのときに一番自分がやりたいことを優先すると後悔がないかも。先に心配するより、問題が生じてから考えても遅くないような気がするこの頃。
なんとかなるもんさ〜。 -
東京にある北欧風のカフェ「キートス」で副店長をしているメイ。
10年付き合った恋人と8年前に別れて以来、新たな恋もせず、店長昇格も目指さず、ただ漫然と日々を過ごしているうちに35歳になっていた。
もう十分に大人と呼ばれる年齢であるにもかかわらず、結婚も出産もせず目標を定めるでもなく決断をせずに生きている自分を子供だと感じながら日々を過ごしている。
メイの、幼稚さが残るがもう若くはない、しかし老齢でもない女の気持ちとか立ち位置というのがすごくリアルで、しみじみする。
もう甘えられる年齢ではないし甘えたいわけではないけれど、時折甘えさせてくれる人がいればと思ってしまう、弱さと強さは、大人と呼ばれる年齢になってもきっと誰もがひそかに抱えているんじゃないだろうか。