三千円の使いかた (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 125
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050701

作品紹介・あらすじ

突然の入院、離婚、介護費用。心配ごとは数あれど、前を向いて生きていたい。女の人生、どう貯めて、どう使う? 70代、50代、30代、20代の御厨家の3代にわたる女性たちの節約ストーリー。

【目次】
第1話 三千円の使いかた
第2話 七十歳のハローワーク
第3話 目指せ、貯金一千万
第4話 費用対効果
第5話 熟年離婚の経済学
第6話 節約家の人々

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭に
    人は三千円の使い方で人生が決まるよと祖母は言った。
    全てここにおさまってる。蓋し名言

    How to本ではない
    お金にまつわる話を含めて
    人の生き方が書かれている。
    御厨美帆とその家族のはなし。「取り巻く人も」
    どれも暖かいし
    真実が解かれている

    わが娘のことで恐縮だけど
    ある時節約の話になったとき、
    節約、節約というより楽しくしたいことをして生きたいと言った
    事実したいことをして楽しく暮らしている家族と「夫、娘」「嫁ぎ先に恵まれていることも否めないが」
    確かに
    そのときなるほどと思った。

    ここにも本文よりー
    人生にはどうにもならないことがたくさるある。例えば、年齢、病気、性別、時間…
    ある種の借金もその一つなんじゃないかと思うのです。だったら
    借金がある私たちが幸せになれない
    なんてことはおかしくないでしょうか?

    お金や節約は、人が幸せになるためのもの、それが目的になったらいけない。

    そう!!何のために生きる?
    人は幸せになるために生きる
    大きな目的を忘れたらいけない。
    同意します。「我が意をえたり」です。

  • 御厨家3世代に渡るお話。6話の短編に分かれているけど祖母、母、姉、妹それぞれの視点から見た話で通じていて共感できる部分も多くおもしろかったです。
    家計簿の大切さを改めて感じました。私も手帳に使った金額やかかる予定の金額を書き込んでいるのでこれだけでも違うんだなぁ〜となんか安心しました。
    最後の6話は、家族の温かさを感じ泣けてしまいました。
    なにが正解かは、わからないけどなんか勇気が湧いて前向きに生きていかなきゃ!と思えた1冊でした。
    やっぱり原田ひ香さんのお話は、好きだなぁ〜。

  •  頭のいい家族だな〜と感心。リアルにありそうな話の内容でおもしろかった。節約だったり、家計簿つけてるけど、数字に弱いからちゃんとこの家族みたいにしっかり考えて過ごせるようになりたい。琴子おばあちゃん、近くにいてほしいな。

  • 金利とか 経済用語が いろいろ 出てきますね。
    好きなので 苦には なりませんでした。

    でも 株の話が 無かったのが 
    残念です。

    途中途中に出てくる 料理の話が
    料理苦手は わたしには 苦痛になるかと思いきや
    適度な 小説のおやつになり
    心地よかったです。

    原田作品 次は 何を読もうか いまから 楽しみです。

  • とってもリアルなお話だったな。絶対こういう家族いそうだし、
    いろんな物事が誰にでもあてはまると思う。

    73歳で今後を心配して働きだすおばあちゃんとか、
    入院、手術で夫婦の関係を考え悩むちょっと更年期入ってるお母さんとか、
    素敵な旦那さんと子供がいるけど、コツコツ節約に励むお姉さんとか、
    結婚したい人がいるけど、彼には奨学金の支払いが沢山あるという事が判明して悩む妹とか。

    みんなこうやってお金の事を一生考えて生きていくんだろうな。

  • タイトルが気になった初の作家さん。
    20代、30代、50代、70代の登場人物を通して、それぞれの生きた(生きる)時代によってお金の価値やそれに対する考え方…つまりは生き方も大きく違ってくるのだなぁとしみじみ感じた。
    登場人物の一人、70代の琴子が、昔はどんどんお給料も上がり時代も良くなる空気があったから、借金に対する考え方も違った…というような事を言っているのだが、この感覚が今の我々との大きな違いなんだ、と目からウロコ。とにかくこの琴子さんがとてもステキ。
    作者の原田さんは私と同世代だが、登場人物の書き分けがすごい。サラッと書かれているがそれぞれの背景をよく調べてらっしゃることがよく分かる。
    他の作品も読んでみたい。2018.12.27

  • なにが正しいのかなんて分からない。
    先の見通なんて先にならなきゃ分からないから今を乗り切るので精一杯と思いがちだけど。

    読み進める内に、自分の金銭感覚や考え方・価値観がガタガタ揺さぶられて、地盤が危うくなる恐怖を感じたり、無知を痛感して、もっとちゃんと考える・勉強する必要があるなと強く実感した一冊。

    原田ひ香さんの影響力は凄い。
    どれも新鮮な刺激を貰います。

  • 「ラジオ・ガガガ」を読んだとき、『ああ、この人の書く文章や物語、そこに登場する人たちが好きだなあ』と思ったことを改めて思い出した。

    原田ひ香さん、好きです、貴方の小説。
    世界自体はひとつで繋がってるんだけど各章それぞれ主人公は違っていて、最後の章で全員の物語が合流する感じ、凄く好き。
    ちょっとうるっとすらきた。

    原田ひ香さんも好きな作家リストに追加っと。

  • 会社員の美帆を軸に、子持ち専業主婦の姉・真帆、母の智子、祖母の琴子…それぞれの世代が直面する「お金」の問題を、様々な視点から描いた連作短編小説。
    20代前半・後半、50代、70代…世代や立場が異なれば、お金に対する価値観はそれぞれだよなということが軽やかに(時にシビアに)描かれていて、とても興味深かった。早速真似したい節約術もいろいろ紹介されており、自分も改めて足元見つめ直さねば…という気持ちにさせられた。
    現実的な女性達に比べ、登場する男性がことごとくポンコツ(笑)。それぞれ、現実逃避してる感が…(色々とあるあるが溢れすぎて!)。でも、ポンコツなりに一歩踏み出したところをちゃんと描いてくれているところにホッとする。互いに歩み寄り、異なる価値観をすり合わせながら生きていかなきゃいけないんだよなとこれまた改めて考えさせられる。長い時間を過ごす過程で、お互いの気持ちが近づいたり離れたりもする。そして、常にお金の問題はつきまとうということ、痛感しまくりでした!(それがテーマですから)
    一部、この家族はちょっと嫌だなぁ…お金に対してそういうスタンスはいかがなものか…という人々が出てきてそこにモヤったのだが、実際そういうケースもあるんだろうなと…何だかそこだけ生々しく感じたわ。
    全体的にテンポよく起承転結もメリハリがあり、キャラも生き生きしていて楽しく読めたので、映像化して欲しいなあ~。

  • 祖母、母、姉妹がいだくお金への不安を描いたストーリー。不安から自立へ、お金に対する考え方、対応の仕方は、生活そのもの、生き方を考えることだ。ちょっぴり実用的な知っを盛り込んだ家族小説のテイスト。色々な引出しを持った作者さんだなあ。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。「リトルプリンセス二号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。著書に『東京ロンダリング』『三人屋』『ラジオ・ガガガ』『ランチ酒』『三千円の使いかた』『DRY』『ランチ酒 おかわり日和』『まずはこれ食べて』『口福のレシピ』など著書多数。

「2020年 『一橋桐子(76)の犯罪日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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