三千円の使いかた (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 339
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050701

感想・レビュー・書評

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  •  エッセイみたいなものかな?と思ったら、小説でした。
    (買う前に気づけと)
     三千円って、意外とむつかしい。
     簡単になくすこともできるし、ある程度のものを買うこともできる。
     結局は、本当に欲しいものを買ったか、自分が嬉しいものを買えたか、ってこと。

  • 図書館で借りた本。
    貯蓄について、節約について、お金を稼ぐということについて、熟年離婚について、奨学金(借金)について。など、いろいろなお金の問題を、年代別の主人公によって語られている。熟年離婚の章は、今の自分と将来の自分に置き換えると怖くなった、夫を大事にしなきゃね。離婚すると郎ご破算になりそうで・・・。仕事柄、奨学金の話も考えさせられた。

  • 小説なのですが、とっても読みやすいお金に関する教科書のような本でもありました。

    「三千円の使い方で人生が決まる」という祖母の言葉で始まる物語。

    73歳の祖母、息子の嫁、孫である二人の娘は、専業主婦と一人暮らしを始めたばかりのOLです。
    それぞれの年齢、立場によってお金に関する悩みや思いは違っていて、なかなかリアルでありそうな話です。
    家族の形やお金の使い方、考え方もひとそれぞれ。小さなお金の使い方で人生が決まるっていうのはある意味本当だなと…思わず自分の無駄遣いにヒヤリとしたりもしました。

  • 年金暮らしのおばあちゃん、子供たちが家を出て子育てにひと段落ついた専業主婦、消防士の夫を持つ節約上手の主婦、キャリアウーマンだが出費も多く貯金が少ない女性、、、
    様々な世代の女性たちのお金の使い方や見直し方を描いた作品。
    ストーリーを楽しむというよりは、自分の人生設計の中でどうお金を貯めて使っていくのかを考えさせられるお話。

  • 御厨家の人々が直面する、将来への不安や人生の
    ピンチ。前向きに乗り越えたいからこそ、1円単位で
    大事に考えたい…。「節約」家族ストーリー。
    節約アイデアも満載。

  • 祖母、母、娘二人とそこに関わる人々の暮らしが非常にリアル。祖母琴子さんの「人は三千円の使い方で人生が決まる」という言葉は深かった。お金の話もいやらしさがなく、実際に参考になるような節約術が出てきたり、金銭感覚の違いというものが分かりやすく描かれたエピソードがあったり、楽しくあっという間に読み終えた。

  • 1~3話はとても面白かったが4~6話は微妙でした・・残念。そのままのテンポと読みやすさで行ってほしかったなあ。
    でも、たまたま主人と三千円ずつ毎月貯めて、冷蔵庫を買おうと先月から始めたのでタイムリーで、とても勉強になりました。
    後悔のない、三千円の使い方、したいです。

  • 小説を読みながら、お金のことも学べる感じでの本でした(^^) こうした類の本ははじめてだったのでとても新鮮でした。

  • タイトルだけ見て読み始めて、節約ハウツー自己啓発本ではなくメッセージ性あふれる文学作品であることに初めて気づいた。
    世の中には、お金の使い方のハウツー本が溢れていて、どの本も「楽しく節約!」「幸せになるために投資!」と大声でうたっている。しかしこんなに控えめで静かで、なのに強く訴えかけてくる本は読んだことなかった。読後の満足感がすごい。

    文体がすっきりさわやかでとても好みだったので、著者の他の本も読んでみようかな。

  • お金や節約は、人が幸せになるためのもの。
    それが目的になったらいけない。

    最後にほろりとした。
    家計簿はつけることは性格上できないが、レシートを冷蔵庫にくっつけて、お財布をきれいすることはトライしてみよう。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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