みなさんの爆弾 (単行本)

  • 中央公論新社
3.09
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本棚登録 : 102
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050718

作品紹介・あらすじ

あなたの爆弾は何ですか?――同性への欲望から母と息子の倒錯関係まで、女たちのままならない日常と情熱が炸裂する連作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 同性への欲望から母と息子のと倒錯関係まで
    女性達のままならない日常と情熱が炸裂する。
    6編の短編集。
    はち切れそうな女たちの不器用な愛…。

    ・初恋
       猪突猛進の女子中学生
    ・譲治のために
       愛に溺れる母親
    ・メアリーとセッツ
       失業し家のコンビニを手伝っている実験的小説家
    ・官能小説家の一日
       シングルマザーの官能小説家
    ・世界裏
       作家生活25年のホラー小説家
    ・戦うなと彼らは言った
       塾の受付で働くファンタジー作家

    共通しているのは、各短編の主人公達が様々なタイプの
    小説家だという事。
    書いているジャンは様々で恋愛小説・純文学・官能小説…。

    全体的に気持ち悪かったり、エグかったり読んでて気分が悪かった(´⌒`。)
    特に譲治のためにと世界裏は駄目だった~。
    気もち悪い…エグイ…。
    官能小説家の一日はリアルな感じで良かったかな。
    それと戦うなと彼らは言ったも良かったです。

    とても不思議な短編集でした。

    あなたの爆弾は何ですか?

  • 女性小説家が主人公の短編が収められた短編集だ。

    各編によって雰囲気がぜんぜん違って、体が腐っていく世界が見えるというホラー作家の話もあれば、シングルマザーとして奮闘する官能小説家の話もあり、甘酸っぱい初恋を回想する恋愛小説家の話(これは別のアンソロジーで既読だった)、息子の思い出を元小説家が語るスリラー風の話など、引き出しの多さに驚く。

    朝比奈あすかってこういう話も書く人だったんだなぁ、と思う。
    最後に収録された、学習塾を舞台にファンタジー小説家を描いた短編の作風のイメージが強く、その他の短編は意外な印象を受けた。

    勝手に抱いていた作風が痛快に打ち破られて、面白い。

  • 短篇集
    どれも文章に関わる女性が主人公
    恋愛小説家、元作家、実験的な小説家、官能小説家、ホラー小説家、ファンタジー小説家…

    『戦うなと彼らは言った』が好き

  • 女子校に通う中学生の初恋を描いた作品から始まる、六篇からなる短編集です。
    不穏な空気を醸し出す元作家の母親、アルバイトしながら小説の執筆に励む女性、等
    六篇全て、小説を書く女性が主人公となっています。各話に関連性は見当たらないし
    繋がりはなさそう。
    なので、純粋な「短編集」だと思うんだけど、この縛りは何だろう?
    イヤミス・ホラー・喪失と再生、etc ジャンルばらばら、インパクトに欠ける。

  • なかなかの爆弾でした。

  • 「譲治のために」はなんかもうやばい。本人と周囲の捉え方はこんなにも違っていて、理解し合えないのもそりゃ当然だよなという気になる。「メアリーとセッツ」と「世界裏」は結構好き。前半はファンタジーなのか? と思うくらいの感じだけど、後半の作品になるにつれて現実味が増していく感じがした。

  • あなたの爆弾は何ですか?
    ――同性への欲望から母と息子の倒錯関係まで、女たちのままならない日常と情熱が炸裂する連作短篇集。
    (アマゾンより引用)

    短編集

  • 種々の雑誌に掲載された短編集5話+書き下ろし。爆弾としては、恋、育児、いじめと言ったところであろうか。そう考えると、書き下ろしが相当いびつである。別の短編で語られていたところの実験的小説であるのだろうか。それと、夢オチっぽいのが多く感じられた。冗長っぽいのも多い感じである。 スカッとする小説ではないため万人には薦められないが、読んだあとにいろいろと考えたい方にはおすすめであろう。

  • 共通しているのは女性の視点でつづられている、そして同じ職業を持っている、というくらいで、6編の短編それぞれにかなり色が異なる小説集でした。
    ひとつひとつで作品の色そのものを変え、リアルに寄り添った話と非日常をまとった話も自在に描かれた、ジャンル分けしづらくもある、かなり中身の濃い一冊だと思いました。

    女性の甘酸っぱい心理を鮮やかに描いた「初恋」、徐々に狂いがうすらうすらと見えてくる「譲治のために」、アンモラルでつやめいたひとときが独特の「メアリーとセッツ」、コミカルにリアルに待ったの利かない育児事情と官能小説を描く日常を描く「官能小説家の一日」等…、淡々とした文章から描かれる話はどれも独特の味があって楽しめました。

    どちらかというと作者さんの物語は、リアルに寄り添い、登場人物の心理のひだに切り込むようなタイプのものが多いように感じていたので、その良さがこうもいろんなタイプの物語に昇華もするんだと、そういう新しい発見もできた気持ちもしました。

  • 全編いろんな種類の小説家が出てくる短編集。朝比奈あすかの黒さが堪能できる。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』など多数。

「2019年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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