作家たちの愚かしくも愛すべき中国 - なぜ、彼らは世界に発信するのか? (単行本)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050930

作品紹介・あらすじ

本書は、中国語で創作する作家として初めてノーベル賞を受賞した高行健の文学、莫言に続く次のノーベル賞に最も近いと言われる余華、閻連科の文学を中心に、世界的に高く評価されている中国文学の魅力を伝えるものである。三氏はそれぞれ著作の過激さから国内で発禁もしくは批判された過去があるが、今回三氏の代表的なエッセイや日本での講演、大江健三郎氏など著名作家との対談を日本の読者向けに構成し、中国文学の愉しみを伝え、激動の現代史と中国社会のリアルを知る書である。

感想・レビュー・書評

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  • やっぱ余華て小説よりエッセイやノンフィクションのほうが面白いのでわw そして相変わらず大江健三郎は書いてることも言ってることもなぜ尊敬されてるかも全然わからん。閻連華が、星新一に触れてるのはちとうれちい。そして遠慮がちにだがみんなにdisられる村上春樹w

  • 中国で文学を書くということ。その真実が分かる一冊でした。文学では国家を変えられない、ただ国家に利用されるだけだ。重い言葉です。

  • ノーベル文学賞受賞者の高行健とノーベル文学賞に近しい作家へのインタビュー。いずれも面白かったが、莫言や中国を代表する作家である賈平凹らのインタビューも欲しかったところ。ただこの本で紹介された作家の小説の認知度がもっと上がることを望む。ただこの本を購入した人は、既にこれらの作家の事を知っているだろうし、この本を購入しない人は、
    ずっとこれらの作家の事に気付かないか。

  • 現代中国の壮絶なる「受難劇」。現実を活写し、人びとの絶望をつつみ込む文学者の声。高行健×大江健三郎、ノーベル賞作家対談を収録

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著者プロフィール

【翻訳】飯塚 容(いいづか・ゆとり)
一九五四年生まれ。中央大学文学部教授。専門は中国近現代文学および演劇。訳書に、高行健『霊山』『ある男の聖書』『母』、余華『活きる』『血を売る男』『ほんとうの中国の話をしよう』『死者たちの七日間』『世事は煙の如し』『雨に呼ぶ声』『文城 夢幻の町』、鉄凝『大浴女』、蘇童『河・岸』、閻連科『父を想う』『心経』、畢飛宇『ブラインド・マッサージ』、方方『武漢日記』(共訳)など多数。王安憶作品として『富萍 上海に生きる』(共訳、勉誠出版)がある。二〇一一年に中華図書特殊貢献賞を受賞。

「2023年 『長恨歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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