冷たい檻 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 106
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120051081

作品紹介・あらすじ

北陸地方の海沿いにある小さな駐在所で警官が失踪。県警本部は個人的な都合で失踪したと処理する。後任として駐在所に着任したっ島崎巡査部長の下に、上層部から送り込まれた調査官・樋口が現れる。警察内で密かに失踪事件を調査することのようなのだが……。日本海側の過疎の村にふきだまる欲望! 巨大福祉施設に隠された恐ろしい秘密を二人は暴けるのか。そして、樋口の正体とは!?

感想・レビュー・書評

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  • 駐在所勤務の警官が失踪する、その後任にあたる島崎巡査。失踪調査をする為、県警本部から送られた樋口。過疎の村にある廃業間近の商業施設、中国企業が絡む複合福祉施設、力を持つ村長、全ての陰に何があるのか。
    政財界の利権、薬の臨床実験、社会派ミステリー。全体像が見えてよかったけれど、同時進行で場面、視点が変わり、スケールが大きくなってくるし、それが多すぎるかなといった感もあり。樋口が子供と出会うところは出来すぎかなと。最初に樋口を持ってきたんだし、もう少し樋口の心情が欲しかったかな。ありそうで怖い話ですが。

  • 初めての作家、なかなか面白かった。終盤の謎解きが調子良すぎて残念だったけどね。ついでに幼い時に拐われた息子との思わぬ再会も都合良すぎだった。それでも序盤から中盤にかけての展開はとってもテンポよく緊張感もあり一気に読める。別の作品も読んでみたくなります。

  • 物語後半になってもなかなか全てのピースが合わない。特に動機部分が。それもそのはず、薬による異常行動ならば合理的な説明は不要。それを差し引いても骨太なさくひんだった。

  • 非情に展開が面白い。プロットに嘘くささがなく実話にありそうな話。長編だがストレスなく読める。公安ものかと思わせて...のストーリも良い。

  • 面白かった。現実にもありそうな話で、ハラハラした。

  • 介護施設と養護施設と土地にまつわる利権と薬の臨床試験、に政治家、警察、調査組織、ブローカーが絡み合う。話の展開がゆっくりだけど読みごたえはある。だけど最後のほうで一気に加速というか強引に短縮した感じが。主人公のキャラがいい。主人公がバシッと解決かと思ったら、撃たれて倒れてしまうその間に解決して後日談なのは残念。でも最後の数ページの読後感は最高だった。続きが出れば読みたいがこの終わり方で十分なのでないだろう。

  • 他の方のレビューを読んだら、とてつもなく面白そうなので、途中まで読んだ本を中断して、読んでみた。
    北陸地方で駐在所の警察官が失踪した。その事実を調べるために調査官・樋口が派遣される。
    その樋口の案内と言う名の監視を任された後任の島崎巡査部長。
    平穏な村だとばかり思っていたが、樋口と一緒に回ってみると「施設」と呼ばれる場所で、老人の転落事故が相次いでいたり、村の中の家々で窃盗事件や放火事件が起きていた。
    そして「施設」の存在の裏にも大きな陰謀があり…
    とっても、スケールが大きく、いろいろな謎が蠢いていて、確かに面白いことは面白いのだが、ラストがいまいち…
    伏線は回収されていると思うが、結局樋口が何者だったかも、いまいちよく分からないし、「施設」を巡る今後など、もう少し描いていても良かったのではないだろうか。

  • 駐在所から失踪した警官の行方を追う、後任の警官と謎の調査官。過疎の村にふきだまる巨大な闇と欲望とは!

  • ストーリーとしてはややよくある話で主人公の属する組織もちょっと現実離れしているかと感じたが主人公に魅力があり面白かった。最後は感動。

  •  子供の失踪から始まって、内容的には重ためなのですが、文章に悪意がないので、最後まで気持ちよく読めます。

     最後に救いがあって良かった。

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著者プロフィール

伊岡 瞬(いおか しゅん)
1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しデビュー。著書に『145gの孤独』『教室に雨はふらない』『代償』『ひとりぼっちのあいつ』等がある。
2010年「ミスファイア」で第63回日本推理作家協会賞(短編部門)候補、2011年『明日の雨は。』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補、2014年『代償』で第5回山田風太郎賞候補、2018年『痣』で第20回大藪春彦賞候補。

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