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本 ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784120051173
作品紹介・あらすじ
津村記久子さん大絶賛! 「自分で選んだ人生を生きようともがく、対照的な二人の二十七歳。正確で精細に描かれた彼女たちの痛みと選択は、同じ壁の前でうつむく女の人たちの手を取るはずだ」
専業主婦の母に育てられた、リケジョでバリキャリの志穂子。
厳しい教師の母に育てられた、家庭に重点を置く典型的女子の杏梨。
女としてのスタンスが異なる二人が、志穂子の兄と杏梨の結婚交わった時、彼女たちは何を思い動くのか?
感想・レビュー・書評
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専業主婦の母に育てられたリケジョでバリキャリの志穂子と
厳しい教師の母に育てられ家庭に重点を置く典型的女子の杏梨
正反対な二人だったが、志穂子の兄と杏梨が結婚した事で密接に関わる事になってしまう。
自分で選んだ道を信じて進んでいても
選ばなかった方の道を思い悶々とする事は誰でもあるだろう。
本著では志穂子VS杏梨だけではなく、それぞれの母親との軋轢も加わり
終始ヒリヒリした描写が続きます。
実の母親との激しい応酬は、その情景が浮かび胸が苦しくなる。
27歳の女性二人のリアルな姿を微細に描いた、考えさせられる家族小説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同い年で正反対の義妹と兄嫁の女と女の話しかと思いきや、母と娘の話しでもあった。
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苦痛本。内容が薄っぺらなら描写も稚拙。登場する性悪な女達は個性が描ききれておらず、一人称のよう。筆者自身の投影か。
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立場も環境も価値観も違う2人の女性。お互い疎ましく思い、でも少しだけ憧れもあり。。ほんの少しだけ心が繋がる部分もあるけど、街で肩がぶつかり合う程度の繋がりに感じた。こういう2人が仲良くなるって現実難しいよねー。
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意外に面白い。2人の女性の葛藤。
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2020.06.15
『きみは誰かのどうでもいい人』が面白かったので図書館で借りてみた。
志穂子は、渋々とはいえなぜ新婚の兄の家に同居することにしたのか…いくら家族の意見があったとしてもそんなに嫌で関わりたくないならまずホテルに何日かでも滞在するとかマンスリーマンションとかもういい大人なんだしいくらでも方法はあるのに。わざわざ兄の家に同居っていう設定から違和感。
そして志穂子と杏梨って名前は逆では。
志穂子の母は我が娘に杏梨ってつけそうだし、杏梨の母は志穂子ってつけそう…名前にも違和感。
一気読みしたけどちょっと設定がツメが甘くて期待外れ。
キャラの違う目の上のタンコブ的な女同士のそれぞれの視点から進む話は面白かった。どっちの視点もわかるわかる、イライラ!の連続だった。この作者さんは女同士のあるあるを描くのがうまい。
最後は2人でタッグ組んで兄をケチョンケチョンにしたら面白かったかも。
著者プロフィール
伊藤朱里の作品





