さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

  • 中央公論新社 (2018年11月20日発売)
4.45
  • (932)
  • (579)
  • (137)
  • (14)
  • (4)
本棚登録 : 7833
感想 : 521
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784120051401

作品紹介・あらすじ

「好きなもののある私たちは、強いはずよ」ラジオ化&重版続々の大人気シリーズ、遂に完結!


これまで、苦しんできた人達を救ってきた「マカン・マラン」の店主・シャール。今回、シャールを訊ねてきたのは謎の美青年。彼の決意や未来の話を聞く中で、シャールはこの夜食カフェを始めたきっかけを思い出す――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大好きなマカン・マランシリーズ

    最終巻であるこの本を、すぐに読みたくなくて後回しにしてたら4年も経ってしまった。というか忘れてた。
    もうシリーズを読み終えた気でいたので、読んでないことに気がついたときはセルフサプライズだった

    シャールさんが病気になった時にやり始めた『三つの感嘆』
    『何かを食べたら、「美味しかった」
    朝起きたら、「よく寝た」
    スポーツをしたり、風呂に入ったりしたときには「気持ちよかった」
    そう声に出して呟くのだ。実際にはそれほどでなくても、実感を込めて呟くことで気分は変わる。
    「最初に、嗚呼という感嘆詞をつけると、より効果があるわね」』
    とても納得。自分の機嫌は自分で取る。実践しよう

  • 読書するようになって日常使わないけど使ってみたいと思ってるワードがあるんですよね。それは、「訊く」「咀嚼する」「踵を返す」とか「嗚咽する」とかなんです。まあ他にもあるのですが文章に散りばめると格式上がりそうで小説ぽくって使うのに勇気がいるのですがマカン・マランシリーズの中にもしばしば使われててキターって心の中でガッツポーズしたりだったんですが、とうとう最終回を迎えてしまいました。

    ひょっとして地上げ屋に潰されちゃったり、シャールさんの術後の経過に異変があったのかとか不安要素が巡るのですがグランドフィナーレはみんなでワイワイガヤガヤ、スペシャルゲストも登場して盛り上げてくれました。
    流石は冥界の女王様、格式たかきウンチク王のドラァグクイーンですね。時代の先駆者としての働きもしてたとはっw
    誰もが後戻りできない選択をしながら生きていく、
    寛大にして誇り高き王であれ
    どんな選択をしてもシャールさんは笑顔で見送ってくれるのだから踵を返えし自信を持って進んでいかなければと思いました。

    早速、ホットココアにジンジャーとメイプルシロップを垂らしてシナモンスッティクでかき混ぜて感慨に浸りゆっくりと飲んでみましたけど。

    • かなさん
      しじみさん、お疲れ様です(^-^)
      シャールさん、やっぱり素敵だったでしょう?
      もう、続編に期待したくもなりますよねぇ~!
      私は、この...
      しじみさん、お疲れ様です(^-^)
      シャールさん、やっぱり素敵だったでしょう?
      もう、続編に期待したくもなりますよねぇ~!
      私は、このシリーズが終わっちゃって寂しくって…

      あ、でもしじみさん、
      あと、もう1冊、
      「銀色のマーメイド」
      もしなかったら「快晴フライング」をぜひ読んでくださいね!
      また、シャールさんに会えますよ(*´▽`*)
      あと1巻も…早く読めるといいですね!
      2023/10/17
    • つくねさん
      かなさーーん、こんにちは♪
      これはおっしゃる通り飲食系最高峰の作品ですね(*^^)v
      シャールさんは素敵すぎるし、マカン・マランには縁が...
      かなさーーん、こんにちは♪
      これはおっしゃる通り飲食系最高峰の作品ですね(*^^)v
      シャールさんは素敵すぎるし、マカン・マランには縁がないと辿りつけないとか、かなさんに教えてもらって私もこの作品に出合うことができたわけで嬉しすぎです。
      都市開発の問題や格差社会、雇用問題にジェンダーに、魑魅魍魎のなか優しく迎えてくれる夜食カフェって最高ですし、長身の美形が厚化粧してクレヨンで描いたようなアイラインにイヤリング揺らしながら「さようなら」って見送ってくれる姿想像したら最高だし、寂しくなってふと会いに行っても「おかえり」って優しく迎えてくれそうでいいですよね。
      「銀色のマーメード」に「快晴フライング」でシャールさんの軌跡を辿れるんですね( ..)φメモメモ
      まだ1巻も残ってるし、タイムトラベルして会いに行くことができるので
      ロス感よりもドキドキが強いです( *´艸`)
      でも全部読んじゃったらどうなっちゃうんだろう?


      2023/10/17
  • それぞれの人生、でも、一人ではないと。そのように感じられると少し楽になるのかも。弱音を吐いて、助けを求めて、さらけ出すことが、新たな一歩。自分の弱さを認めつつ、芯の強さを身につけられるとよいのだろう。

  • シャールさん「お四まい」です

    やっぱりわいはシャールさんの親友こと柳田先生が好きだな〜
    憎まれ口ばっかりだけど、いざってときはしっかり人に寄り添うことができる「やる時はやる男」

    本当には理解できてないのかもしれない
    理解する気もないのかもしれない
    理解なんてする必要もないのかもしれない

    だけど必要なときにちゃんといてくれる
    ちゃんと味方になってくれる
    そんな人がいるってとっても幸せなことだと思うんよ

    シャールさんがシャールさんでいられるために柳田先生の存在ってとっても大きいと思うんよ
    だからシャールさんの言葉に励まされたというあなた!
    柳田先生のことも忘れないで

    • みんみんさん
      不器用な先生も好きよ(●︎´艸`)
      不器用な先生も好きよ(●︎´艸`)
      2024/05/10
    • ひまわりめろんさん
      柳田先生主役の『銀色のマーメイド』も読もうと思っております(`・ω・´)ゞ
      柳田先生主役の『銀色のマーメイド』も読もうと思っております(`・ω・´)ゞ
      2024/05/11
    • みんみんさん
      柳田ファンなら読んで〜‹‹\(´ω` )/››
      柳田ファンなら読んで〜‹‹\(´ω` )/››
      2024/05/11
  • ついに『マカン・マラン』の最終巻に辿り着いてしまった。

    「自分が大いに慰められ、励まされてきた。ここに来て自分と関わってくれたすべての人が魔法使い」。
    シャールさんのこの言葉が特に印象に残る。
    一人一人が、誰かの心をそっと照らす魔法使いになれるのかな、と考えさせられた。

    シリーズを通じて、深夜の街角にぽつんと灯る「マカン・マラン」は、私にとっても心が温かくなる存在だった。
    ちなみに舞台は、武蔵小杉っぽくないか?と勝手に想像していた。探してみようか…w

    シャールさんの夜食カフェがどこかで静かに開いていると想像しつつ、私もこの物語に「さよなら」を告げるしかない(;_;)/~~

    • どんぐりさん
      サンタさんかわいいです(//∇//)
      サンタさんかわいいです(//∇//)
      2024/12/04
    • なおなおさん
      どんぐりさん、ありがとうございます。
      使い回しですが、アイコンを着せ替えて楽しんでおります。
      褒めてくださったどんぐりさんに、クリスマスプレ...
      どんぐりさん、ありがとうございます。
      使い回しですが、アイコンを着せ替えて楽しんでおります。
      褒めてくださったどんぐりさんに、クリスマスプレゼントをどうぞ♡( 。•ω•。)っ畄
      2024/12/04
    • どんぐりさん
      わーい(((o(*゚▽゚*)o)))♡
      わーい(((o(*゚▽゚*)o)))♡
      2024/12/04
  • 読み終わったのです。おしまいです。
    年内におしまいしたかったのに、年を越してしまいました。なんか悔しいです(え?)。

    シャールさんと柳田先生の友情が羨ましいです。

  •  「マカン・マラン」シリーズ4作目にして最終巻、おしまい…なんとも、なんとも寂しすぎます…。でも本当に素敵な作品でした。イチ推しはもちろんシャールさん!シャールさんに逢いたくて、一気に読んでしまいましたので、読み終えて心にぽっかり穴が開いたような…そんな気持ちになりました。でも、それ以上に読んでいる間楽しかったですねぇ~♪

     日中はダンスファッションのオーダーメイド専門店「シャール」、夜はお針子さんたちと常連さんたちへの夜食を提供する「マカン・マラン」、オーナーはドラァグクイーンのシャール…。御厨清純として生きてきた間は、イケメンエリート証券マンであったが、進行性の病を患ったことが契機となり、自らを偽らずにシャールとして生きる決心をする…。今回メインで登場する人々は、友達との関係に悩む女子高生、高級料亭のオーナーシェフ、トロフィーワイフとして生きるセレブ妻…そして最終話では、今まで「マカン・マラン」に来店したお客さんのことが描かれています。最後の最後で登場した謎の美少年は…。

     このシリーズって、シャールさんだからこその魅力があって、それに引き寄せられるようにジャダさんやクリスタさん、柳田先生に、比佐子さん…みんなが集まります。そして一度訪れて、シャールさんのお夜食を食べながら寄り添って話を聴いてもらうことで、心と身体が元気になったお客さんは(例外もありますが)常連さんになっていきます。私も常連さんになりたいな…。続編を激しく期待せずにはいられません。また、シャールさんに逢いたいです!!でも、「銀色のマーメイド」では、逢えそうですよね(*´▽`*)♡

    • かなさん
      しじみさん、今日もお疲れさまでした!
      4巻並べました(*^^)v
      でも喪失感が…さみしいなぁ…
      そうなんです、シャールさんは、
      しじ...
      しじみさん、今日もお疲れさまでした!
      4巻並べました(*^^)v
      でも喪失感が…さみしいなぁ…
      そうなんです、シャールさんは、
      しじみさんのコメントの通り、
      そしてイケメンで、お料理上手、しかも優しいの(*´▽`*)♡
      23時からのお夜食だけど、
      きまぐれなんで、早い時間からお食事を提供することもあるし
      告知なしでお休みすることも…
      で、昼間はダンスファッションのお店も開いてるんですよ♪

      しじみさん、情報をありがとうございます!
      もし、ラジオ聴けたら聴いてみますね(^O^)/
      シャールさんロスが少し和らぐかもしれないし、ね…!
      2023/10/03
    • ヒボさん
      これぞ一気読み♪
      お疲れ様でした(∩´。•ω•)⊃旦

      いかがでしたか?

      完全にシャールさんロスになりますよね^^;

      私もそろそろ積読か...
      これぞ一気読み♪
      お疲れ様でした(∩´。•ω•)⊃旦

      いかがでしたか?

      完全にシャールさんロスになりますよね^^;

      私もそろそろ積読から引っ張り出そうかな、「銀色のマーメイド」。
      シャールさん初登場作品ですからね☆
      2023/10/03
    • かなさん
      ヒボさん、おはようございます!
      一気に読んで、しかも続けて
      「銀色のマーメイド」も読んじゃいましたっ(*^^)v
      とっても、よかったで...
      ヒボさん、おはようございます!
      一気に読んで、しかも続けて
      「銀色のマーメイド」も読んじゃいましたっ(*^^)v
      とっても、よかったですよ!
      ぜひぜひ、積読から引っ張り出して
      読んでみてください!!
      最終巻のこの作品の記憶が薄れないうちに読まれることを
      おすすめいたします(^^)
      2023/10/04
  • シャールさんの夜食カフェ マカン・マラン4巻目。ラストの本作品も大満足の1冊でした。
    今回も悩めるお客さん達を滋養たっぷりの手料理でおもてなしし、支え、励ましてくれたシャールさんは、本当に誇り高きドラァグクイーンです。

    1巻の1話目から登場する柳田先生とシャールさんのやりとりがすごく微笑ましくて、最終話までいつものやりとり見られたのが嬉しかったです。

    多くのみなさんにおすすめしたい作品です。

  • シリーズ4作目…おしまい。
    最初から4作で、ということだったのですね。
    ふたたび、みたび、おしまい…
    タイトルが小洒落てます♪
    シャールさんとお別れするのが寂しくて
    読みたくなーい!でも読みたーい。゚(゚´ω`゚)゚。

    おしまいを締め括るに相応しいオールスター総出演でした♪仕事納めの夜のマカン・マランには常連さん達が集まっての夜食会です。
    デザートに登場したのは「ガレット・デ・ロワ」
    表紙になってる王冠かぶった素敵なデザート♪

    あの人、この人、参加できない人達はクリスマスカードでの物語に登場し、今も頑張っている姿を知らせてくれました〜♪

    ラストにはサプライズゲスト登場!
    シャールさんの物語の始まりであり、わたしが読んでシャールさんに惚れたきっかけのお話!!
    なんて素敵なラストでしょ(●︎´艸`)ムフフ

    シャールさんの素敵なメッセージ♪

    「明けない夜はないというけれど、なに一つ確かなものが見つからないまま、白々と明けていってしまう朝に、押し潰されそうになることもあるだろう。
    かつての自分がそうだったように。」

    だからシャールは深夜にカフェを開いた。

    「行き先の分からない道を、己の足だけを頼りに歩いていくことはつらく、寂しい。」
     「されど、寛大にして、誇り高き女王であれ…」



    いつかまたシャールさんに会えますように…。



    • 1Q84O1さん
      私、密かに「ただいまマカン・マラン」とか「マカン・マランおかえりなさい」とか出ないかなと期待してます!
      私、密かに「ただいまマカン・マラン」とか「マカン・マランおかえりなさい」とか出ないかなと期待してます!
      2023/08/24
    • みんみんさん
      いや〜ん♪出てほしい‹‹\(´ω` )/››
      いや〜ん♪出てほしい‹‹\(´ω` )/››
      2023/08/25
    • 1Q84O1さん
      きっと待ってる人多いと思いますよ!
      出ないかなぁ〜(*´ω`*)
      きっと待ってる人多いと思いますよ!
      出ないかなぁ〜(*´ω`*)
      2023/08/25
  • 読むと無理なく頑張ってみるかと、パワーをくれる。私にとって大切な滋養系(?)シリーズとなりました。シリーズ完結まで、名残惜しくて本書もちまちまと読んでましたが、最終話のガレットデロワは年末年始が絡んでくるお菓子なので12月には読みたいなと目標にしていましたヽ(゚∀゚)ノ パッ☆

    『三つの感嘆_なにかを食べたら、「美味しかった」朝起きたら、「よく寝た」スポーツをしたり風呂に入ったりしたときには「気持ちよかった」そう声に出して呟くのだ。』

    シャールさんの料理も、ジャダさんと柳田先生の掛け合いも、もうすでに恋しい。

    2024.12

全521件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古内一絵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×