シーソーモンスター (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 4506
感想 : 511
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120051821

感想・レビュー・書評

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  • そもそも、この「螺旋」シリーズ、どの作者もテーマに引っ張られすぎて作者の持ち味を殺しているように思えてならない。中には面白いのもあったから、そうすると作者の腕次第といったところか...
    さて、伊坂さんの作品は当たりはずれのふり幅が大きいのに加え、余計な文が散乱しているので好きではない作家のひとりではあるが、この作品も漏れずに主人公の心の描写がくだらなすぎて昔々の赤川次郎の影響か?って思ってしまう。
    最初、螺旋シリーズの一覧を見たとき、”シーソーモンスター”、と”スピンモンスター”の2作品があり、えー伊坂を2冊も読むのかよって長らく放置していたが、意を決してシーソーを借りると1冊で2度おいしいまとめられていた。すると中編ものかと思って読むと、なるほど全く内容のないくだらない話が2編組まれていたw
    感想の冒頭で言った通り、テーマの”螺旋”にあまりにも引っ張られすぎて話の強引さというより、これちゃんと考えて書きました?って疑うレベルでまだ全作品読んでないけど一番つまらないんじゃないかな?数日前の読売新聞の広告欄にでかでかと宣伝されていたけどこれは酷い。
    嫁と姑を海と山に分けた着眼点はよかった。が、それを小説にすると薄っぺらくなることは目に見えていただろうから中編よりも短編、どうせならいろんな嫁姑問題の短編集にすればよかったんじゃないかって思う。同じ発想でいうなら警官と犯人でもいい。それくらい薄い。

  • 設定に縛りがあるときの伊坂幸太郎は説明が多くてテンポが悪い。
    前半はまあまあ楽しめたけど、後半はゴールデンスランバーの二番煎じ感あり。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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