気がつけば、終着駅 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
3.16
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本棚登録 : 307
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120052538

作品紹介・あらすじ

96歳を迎えた今も健在の佐藤愛子さん。『婦人公論』への登場も55年におよぶ。初登場の「クサンチッペ党宣言」「再婚不自由化時代」から、最新の橋田壽賀子さんとの対談まで、エッセイ、インタビューを織り交ぜて、波瀾万丈の人生を振り返る、愛子節が全開の選りすぐりの一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 大正生まれの著者にとって、現代の風潮は生ぬるすぎるのだと思う。とても耳が痛かった。

  • ありゃりゃ、これは違うでしょう、って思いました。
    大好きな佐藤愛子さんの本だと思って、ワクワク読み始めたのに。
    いえ、そうなんですが。
    96才で本を出される!!!
    すごい!って思って。
    でも以前のエッセイだし、インタビューだし、対談だし。
    なんか出版社が無理やり出したような気がします。
     
    愛子さん、どうぞお体お大切に。

    ≪ 愛子節 時代に合わず でも元気 ≫

  • 佐藤愛子さん、他の人が佐藤さん評を読んだことはあるが、ご本人の書いたものを読むのはたぶん初めて。
    「すごい、いいところついている」と思いながら読みました。
    今の時代にも、いや自粛が良しとされる傾向にある今の時代だから読んで欲しい本だと思います。昔から変わっていないところは多いなと感じました。
    こんなこと言えた、書けた佐藤さんはやっぱりすごいな。

  • かっこいい。物事をシンプルに考えられるのは簡単そうに聞こえて難しいけど、こんなふうに考えて生きれたら自分も周りも楽なのかも。

  •  1923年生まれ、佐藤愛子さん、相性はあまりよくない方です。「気がつけば、終着駅」、2019.12発行、エッセイ集。本書を一読し、遠藤周作さんはとても魅力のある方だなと思いました。先ほど、図書館で、「文藝別冊 総特集 遠藤周作」(2003.8)を借りてきました。

  • 佐藤愛子さんの半生を振り返り、高齢になった今語るその人生。しかし、すごい人生を歩まれた方だなと思う。
    女が一人の人間としてい生きて行ったあゆみとしては壮絶だが、それを楽しんでいるような楽天的な方であり強い人だからこれだけの本が書け、実績を残されたのだと思う。
    女だから男だからではなく人はこうやって年を取って達観していくのがいいな。

  • 最初は、1960年代に書かれた離婚や夫婦のありよう、それに対する世間の反応のようなものが書かれ、ご自身の結婚、離婚の体験といったものが書かれている。
    その辺は正直言って読んでいて退屈だった。
    読んでいて、なるほどな・・・と思うし、ちゃんとしたご自身の考えを佐藤愛子さんの文章で書かれているというのは良かったけど、何せ、時代が古くて感覚的に今読むとピンとこない。
    佐藤愛子さんの結婚、離婚の話は今までもエッセイなどで読んでいて、この本は昔のエッセイなどから抜粋した文章が載せられているので、正にそのものを読んでいたのかも・・・と思う。

    急に引きつけられたのは、年金の話について書かれたくだりから。
    佐藤愛子さんは年金をもらってないらしい。
    それについて色々書かれていて、それを読んでいるとホッとした。
    こんな考え方の人もいるんだなぁ・・・と思えた。
    その後のインターネットやスマホに関する話、以前、賞賛を浴びたネットに投稿された言葉遣いについて、私と全く同じ考え方で、それが世間とは真逆だったので読んでいて少し楽しくなった。

    あと、橋田寿賀子さんとの対談の様子が掲載されていた。

    これを読んだ時、うまくいかない事が多くて鬱々していたけど、少し気持ちが楽になれた。
    表紙の帯には「これで、おしまい。」とあるけど、まだ書ける内は書いて欲しいと切に思う。

  • 最初の方だけ読んで返却

  • すごいな、佐藤愛子さん。
    50年以上も前から、『悪妻と言う言葉があるのに、悪夫がないのはおかしい』『離婚は恥ずかしがる様なことじゃない』などなど、
    ようやく最近世の中が辿り着いた価値観に、そんな昔から気がついていたのね。
    生きていくのは苦しくて当たり前と言い放つ愛子さん。
    楽しくなければ人生じゃないと思って生きてきたけれど
    人生折り返したあたりから、ようやく楽しいばかりがじんせいじゃないと思い始めたワタクシ、、、
    苦しくて当たり前の境地にたどり着ける日がくるのだろうか。
    愛子さん、まだまだお元気でいて下さいね。

  • コマーシャルとか雑誌とかで「美しく年を重ねる」なんて見聞きすると、背中がむず痒く、鏡に映る顔のほうれい線見て、はぁ?と思うのは私だけかと思ってました。
    いつものようにワハハ、と笑えない一冊。
    せめて周りに不快感を与えないよう、身だしなみはして歳取りたいと思います。

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著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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