愛の色いろ (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
3.11
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本棚登録 : 69
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120052712

作品紹介・あらすじ

「ポリアモリー(複数愛)に理解があること」が条件のシェアハウスで暮らす四人の男女。たがいの愛のありようをはかり、揺れ動く感情に翻弄されつつ、表面上は日々はおだやかに過ぎていくが……。気鋭の書き下ろし小説。

感想・レビュー・書評

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  • 本書で「ポリアモリー」(複数愛)という言葉を初めて知った。ポリアモリストのシェアハウスが舞台とのことで、どういう展開になるのか予測できず読み進めていったが、シェアハウスに住む男女4人の醸し出す空気感が心地よく、一気読み。
    一口にポリアモリストと言っても、様々な考えの人がいるだろう。すごくフリーダムな印象があったけど、むしろ誠実に人と向き合うことができないと、関係を築くことはできないのだと知った。
    個人的にはシェアハウスの暮らしの場面が大好きで、特に住人の黎子が作る料理の描写が最高。(フード描写にそそられる作品は、ポイント高い。)
    そんな4人の関係が、後半からぐらりと揺らぐ。少しずつ明らかになる、登場人物の過去。描かれるテーマの一つ一つがなかなかに重く、それだけで小説のメインに持ってこれそうなほど。
    つまらない常識に縛られず、でもお互いの生き方を尊重しながら、踏み込みすぎずさりげなく寄り添いながら暮らすこと。その意味を考えさせてくれる作品だ。

  • わたしは好きでした。奥田さんの書く話が好きなのであらすじなど何も知らずに、こう言う話だと思わず手に取ったんだけど、好きだった。まさに、愛の色いろ。複数愛。黎子の気持ちが一番わかりづらかった、そう言う思考ではないわたしからしてみれば。良成は離婚と親権争いでどこかのネジが外れたのかなって感じ、千瀬は切なくて。本当にいろいろある、少し枠からはみ出ると、外からはカルトに、コミューンに、見える。

  • 愛の色いろ、まさにタイトル通りの物語だと思う。

  • 本当に大事なことは、世間が大切にしていることから少しずれたところにあるんだよ

    始めの方は読み進めるのに時間がかかったけれども終盤は一気に読めた。

  • 私には、いろいろ理解できなかった。
    りょうこの料理シーンはおいしそうだった。
    最後の契約結婚のようなもの〜の部分は、ないほうがよかった。児童養護施設を出たこどもを引き取り一緒に住む、そこで結婚している夫婦の方がわかりやすい受け入れられやすい、そんな理由にしてほしくなかった。
    少なくともその時一番好きな人と、結婚ってするものではないのかな?

  • ポリアモリーシェアハウスの心理的葛藤をえがく群像劇かと思いきや、メインかと思った四人のうち一人があっさりと事故死。AIやら新興宗教やら離婚後の子供問題やらなにやら盛り盛りで全てが深く掘り下げられないまま終わっていて取り残され感ばかり。ソシャゲ原作アニメのキャラ、設定、世界観等紹介捌ききれないシリーズ構成失敗テンプレのようになってるな、というのが有り体な感想でした。中途半端。

  • これはほんとうの愛なのか。信じてもなお、心が揺らぐのはなぜなのか。複数愛に生きる四人の男女を描く書き下ろし小説。

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著者プロフィール

奥田亜希子

1983年愛知県生まれ。愛知大学文学部卒業。2013年、「左目に映る星」ですばる文学賞を受賞しデビュー。『ファミリー・レス』『五つ星をつけてよ』『リバース&リバース』『青春のジョーカー』など著書多数。

「2020年 『愛の色いろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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