あの日の交換日記 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
4.36
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本棚登録 : 359
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120052996

作品紹介・あらすじ

「クラスの大杉寧々香を殺します」

私は先生との交換日記にこう書いてみた。その時の先生の反応は?



手書きの日記で交わされる、謎&感動満載の1冊!

感想・レビュー・書評

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  • 交換日記を軸に、人と人との関わりが綴られていく。仕掛けられた謎にいつのまにか引き込まれて、時間を忘れて読み進めてしまった。

  • ジャンルとしてはミステリーに入るのでしょう。でも、これほど優しくて温かいミステリーは知りません。名前が出てくるたびに、ああ、あの人、ととても温かな気持ちになれました。そして交換日記に記される先生の言葉が実に素晴らしく、大人の私にも響きます。こんな言葉を言えるようになりたい、、もういい歳なのにそんな風に思わせてくれる力があります。文章の力も、改めて感じさせてくれました。本心を隠すことも、さらけ出すこともできる。相手を癒す薬にもなれば、心臓をえぐるナイフにもなる。でも、手書きの文書には、相手への愛が絶対的に存在する、、深く首肯します。毎日日記を書いていますが、自分から自分に向けての愛がそこにあるなら、日々を生きる支えになるかな、とちょっと元気になれました。そして、中学時代に友達と交換日記を書いていたことが、鮮明に思い出されました。初読の作家さん。今後も読んでいきたいです。カバー開けてみて!装丁、最高に好みです。

  • 全7話で、それぞれ異なった二人の交換日記が綴られているのですが、そこには最後、ちょっとした驚きの展開と感動がありました。あらすじを説明するにもネタバレに繋がりかねないことだらけですが、全てが繋がっていて、とても面白かったです。

    最初の目次を見る限り、それぞれの話との関係性がないように思われていましたが、読み終わってみると、しっかりと繋がっています。さらに始めのところでは、「交換日記をするときのお約束」がいくつか書かれています。なんとなく右から左へと受け流していましたが、後々話の内容に活かされすぎていて、驚く自分がいました。ぜひ憶えていた方が良いかと思います。

    全体的に交換日記を交えながらの小説ですが、読みやすく読み進めるたびに様々な仕掛けが施されています。次の話では、どんな展開なんだろうとワクワクする自分がいて、あっという間に読んでしまいました。それぞれの話では、一部の話をほとんど不幸になることなく、前向きな感動で締めくくるので、明るい気持ちで読めました。
    そして、一番最後で読み終わった瞬間、「あーこれ、〇〇先生に関わった人達の物語」だと気付きました。
    何も先入観なく、フラットな気持ちで読むと、より楽しめるかと思います。

    この中で登場する交換日記は、全て手書き。文字でその人の事が分かると聞いたことがあります。印刷文字ですが、この本でもちょこちょこ真実が見え隠れしているので、最初は何も疑いなく読んで、2回目は疑って読んでみてください。じわりじわりと理解が深まってくると思います。

    一つ一つの話だけでも面白いですし、全体としても楽しめるので、今後の作品も楽しみにしています。

  • あの日に自分を救ってくれた言葉が、
    巡り巡って誰かを救ってくれる。
    こうやって人と繋がっていくことは奇跡のようで、
    意外とよくあることでそう思うと奇跡は身近なものである気もする。
    小百合によって救われた愛美と礼二が、他の人を救っていく。
    相手のことを考えた文章は何らかの気持ちが込められている。
    伏線が回収される爽快感があった。

  • 騙されました!
    最後の章で明かされる真実!
    なるほど!そういうことだったのか!!
    読み進めるほどに、パズルのピースがハマっていく感じが読んでいて気持ち良かったです。
    文章って、不思議ですよね。
    手書きの文章の中の相手への愛…
    たくさん感じてもらいたいです。



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著者プロフィール

1992年神奈川県生まれ。東京大学卒。
2015年、第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞した『いなくなった私へ』(宝島社のちに宝島社文庫)でデビュー。
おもな作品に、『片想い探偵 追掛日菜子』(幻冬舎文庫)『今、死ぬ夢を見ましたか』(宝島社文庫)『お騒がせロボット営業部!』(文春文庫)
『君の想い出をください、と天使は言った』(角川文庫)『卒業タイムリミット』(双葉社)『あの日の交換日記』(中央公論新社)がある。



「2020年 『図書館B2捜査団 秘密の地下室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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