ふつうでない時をふつうに生きる (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 160
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120053634

作品紹介・あらすじ

外出制限、リモートワークにとまどう毎日。

日常を見直し、自分のペースを発見するチャンスかも?

変化に応じても、ぶれない心の持ち方を提案。

感想・レビュー・書評

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  • 岸本葉子さんが昨年から今年秋まで
    あちこちに書き綴ったエッセイをまとめたもの。

    「詐欺にあった」とか、「電化製品が動かなくなり問い合わせたら
    たらい回しに」とか興味深いものが
    たくさんありますが、メインは「コロナ禍」

    日経新聞の生活情報面での連載。
    感染拡大当初は迷いがあったそうです。
    「世の中のどこもかしこもコロナ。
    ほっと一息つける場所を読者に提供すべきか、と。」

    しかし新聞社の人の助言。
    「新聞は今を伝えると同時に
    記録という性質も持つ
    ニュースは一面の記事で残るが
    そのときの気分や生活実感は残りにくい」

    というわけで、当時のありのままを書いたエッセイ
    こういう本が早く出るといいなと思っていたので
    日経にも岸本さんにも感謝です。

  • コロナ禍での過ごし方、日常がかわってしまった瞬間がエッセイとなって
    綴られてる。

    コロナが流行し出した時、
    とても忙しくて自分の生活に向き合ってなかった分、
    記憶が曖昧だったけど
    これを読んで
    そういえばあの頃は大変だったなぁと思い出せた。

    はやく思い出になってほしいですね…

  • 新型コロナが感染拡大し始めた頃からの短いエッセイを集めた本。
    マスクやトイレットペーパー不足からマスクや手洗いでの肌荒れ等、感染拡大が理由で起こるあれこれとその時の気持ちが書かれています。
    当時の自分の気持ちや世間の様子を思い出し、色々と共感しながら読みました。

  • ハンカチでマスク、私も使ってたなあ、、、
    コロナも日常になった今、懐かしさを感じてしまう。

  • コロナが感染拡大し始めてからのエッセイを中心に83篇収録。

    ネット通販詐欺にあった岸本さん。
    私も今年注文していない大型のスポーツ器具が突然代引きで自宅へ届き慄いたが詐欺の手口もどんどん巧妙になっているので注意せねばと思う。

    歯の詰め物が取れた瞬間を書いた「歯医者で学ぶ」はあるある。
    あの時のなんとも言い難い絶望感、先日経験したばかりで甚く共感する。

    手を洗う回数が増え皮脂量は落ちるが巣籠りによる運動不足で皮下脂肪は溜る一方に思わず苦笑。

    withコロナ、コロナと共存なんてしたくないけれど心は健康でありたいと思えた。

  • いわゆるエッセイ。

  •  機を見て敏な岸本葉子さんです。コロナ太りは感じるも、ジムは閉鎖、自宅をジム化し家トレに励んでるとかw。「ふつうでない時を ふつうに生きる」、2020.12発行。コロナで店の営業時間は短縮、マスク、トイレットペーパー、紙オムツ、缶詰、パスタなどの品不足。3食を家で作る日々。DIYが増え、剪定がいかに重労働かを知る。家に籠りがちで断捨離を。新しい生活様式: 手作りのマスク、テレワークやリモート会議。ソーシャルディスタンス。非接触のルール。電車の席は当初は7人掛けに4人、でもある駅から全部ふさがれてますね。

  • 筆者のエッセイ脳を読んでから彼女のエッセイを読んでみたいと思い図書館で借りた。エッセイ脳では、エッセイの一番伝えたいところは起承転結の転、「えー、そうなんだ!」であるとあったけれど、今回のエッセイは1本1本が短いせいかえーそうなんだあまりなく。ただ、コロナ禍のうんうん、あるあるがたくさん。こういう時代だから、えーそうなんだがなくとも、共感だけで心温まる。筆者の人柄が、好き。

  • 著者のゆるい感じのエッセイ(あるある話)は好きで、日経新聞(木)夕刊の連載を楽しみにしています。
    しかし、本書はコロナ禍の話ばかりで、ジムの話、マスクの話、パソコンやスマホのトラブルの話など、確かにあるあるではあるけれど、くどいくらい似たような話ばかりでつまらなかったです。コロナで著者の日々体験の幅も狭くなったからと思えば、仕方ないのかな?とも思いながら。次に期待します。

  • 新聞連載されていた著者のエッセイ

    昨年の春頃、マスク不足、トイレットペーパー不足に悩まされていた日常を思い出した

    事態はまだ収束に向かっていないが、その中で懸命に生きる市井の人たちの暮らしがよく描かれていた

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著者プロフィール

岸本 葉子
1961年鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業。エッセイスト。会社勤務を経て、中国北京に留学。著書に『エッセイの書き方』『捨てきらなくてもいいじゃない?』『50代からしたくなるコト、なくていいモノ』『楽しみ上手は老い上手』『50代、足していいもの、引いていいもの』(以上中公文庫)、『ふつうでない時をふつうに生きる』『モヤモヤするけどスッキリ暮らす』『60代、少しゆるめがいいみたい』(以上中央公論新社)、『ひとり老後、賢く楽しむ』『ひとり上手のがんばらない家事』(以上だいわ文庫)、『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(佼成出版社)、『60歳、ひとりを楽しむ準備』(講談社+α新書)、『90歳、老いてますます日々新た』(樋口恵子氏との共著、柏書房)、俳句に関する著書に『私の俳句入門』(角川ソフィア文庫)、『岸本葉子の「俳句の学び方」』(NHK出版)、初の句集『つちふる』(KADOKAWA)など多数。

「2024年 『毎日の暮らしが深くなる季語と俳句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸本葉子の作品

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