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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784120054617
作品紹介・あらすじ
心臓よ、お前だったのか。指輪がきつくなったのも、爪の形が変わったのも、ペンを握りにくくなったのも、すべて年のせいだし、更年期だし、太ったせいだと思っていた。しかし、心臓よ、お前だったのだな!
47歳。これまで仕事も家事も懸命にやってきた。一度も止まらず、脇目も振らず、なにからなにまで背負いながら……。ある日突然体調をくずし、病院に駆け込んだ。診断結果は「心臓弁膜症」。突然人生の大展開を余儀なくされた村井さんがたてた目標は、「ひとりで入院し、ひとりで歩いて、元気に退院する」こと。共感必至の人気WEB連載、書き下ろしを加えて待望の書籍化!
感想・レビュー・書評
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肌のくすみもまぶたの厚さも身体が重いのも全て年齢のせいだと思っていた。
あぁ、更年期障害だろうな…が、実は心臓の病だった話。
突然倒れて緊急入院からの怒涛の検査が始まり、開胸手術を受けリハビリから退院まで。
著者自身が明るい性格だからか気持ちが暗くならずにスラスラと読める。
とても大変だったにも関わらず、鮮明に記憶していることも凄いと思った。
「バッチリっす!痛みを我慢する必要ないです」とやけに明るく軽い主治医のことばに思わずニヤリとなった。
今は元気かもしれないが、ちょっとでも体調に不安があるときは、無理をせずにゆっくり休み気になればすぐに病院に行くことだと改めて気づかせてくれた。
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とてもとてもよかった。
村井さんの文章は面白いし伝わる。
いろんな痛みを知っている人の言葉だなと思った。
それだけに淡々と痛みが伝わった。
心臓とかすごい臓器では無いけれど、つい最近入院手術をしたので、わかるわかるのオンパレードで、思い返しのできた今読めてよかった本だった。
入院にたどり着くまでのことも、手術台にたどり着くまでも、術後の心境の変化も、全部わかるわかるだった。
そうそう、主治医の声。優しかった。
たまたま、いい主治医に出会えたからかもしれないけれど、これからどうなるんだって不安だから、その優しい声に沁みる。
私も調べまくるたちなので村井さんが調べまくっていたのもとても共感。
一人で入退院しないでパートナーとかに頼ればいいのにと思いつつ、一人で行きたい、やり切りたいという気持ちも確かに分かる。
自分の身に起きたことだから、自分の身でやり切りたいというか、全部を刻んでいくしかないというか。
先生が次々に来る感じとか、あっさり手術日が決まる感じとか、
広い手術室、自分でなんかステップ台みたいなのを登ってけっこう狭い台に横たわる感じ。
たった5日の入院ですら財布が重く感じたし、500mlペットボトルはもちろん重かった。
あれよあれよという間に先生が来ては去り来ては去り、お礼を言う暇すらない。
ほんとそんな感じ。
体に管があるっていう違和感もわかるし、抜管は本当にスッキリする。やったー自由だ、一歩大きく、一歩正常に近づいた!という喜び。
悪性かもしれないって時は、まだまだ子供の成長を見守りたいと思っていたのに、全部無事に終わったら、さあ自分の人生これからどうするよ、と思う感じとか、
村井さんの比には到底及ばないけれどとてもわかる本だった。
つくづく医師はすごい。主治医はすごい。そしてもちろん村井さんもすごい。
村井さんの他の本も読んでみよう。 -
「私が一番大事にし、ケアしなければならないのは自分自身だったというのに、それを怠っていたのだ」
「心臓手術を経験してからの私は、何に関しても、まずは自分のことを優先させる練習を重ねた」
「自分を優先させて、体を休めることは悪いことではない。その点を自分自身に叩き込むのには、しばらく時間がかかった」
女性は他者優先、家族優先になり自分を大事にすることは後回しになるからなぁと首がもげるほど頷く。
筆者にすっかりハマり、4作目。
ハードな入院生活なのに客観的な描写で読みやすく、
今回もすらすらと読み終わった。
村井理子氏の本、次は何を読もうかな。
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村井理子さんの闘病記エッセイ「更年期障害だと思ってたら重病だった話」読了。
トーマス・トウェイツの著書「ゼロからトースターを作ってみた結果」と「人間をお休みしてヤギになってみた結果」を読んで、その翻訳の読みやすさとユーモア溢れる文体のファンになってしまったので、翻訳者である村井理子さんの著書を読んでみようと検索して、読んでみたのが、これでした。
体調の悪さを、更年期障害だから仕方がないと生活していた著者が、ある日突然、犬の散歩の途中に苦しくなって動けなくなった。足もむくんでいる。これは大変なことになっているかも、と病院に行ってみたら、「心臓病」と診断されて、大きな大学病院で開胸手術の結果、元気になった、という闘病記。
病気の話、病院での話、そして生死について。
読みやすい文章で、甘すぎず、硬すぎず、そしてとても勉強になるエッセイでした。
仕事も、家族も、家事も大切だけれど、自分を大切にしなくちゃいけないよ、というアドバイスも、とってもありがたい。
村井理子さんは琵琶湖の近くに住んでいるとのこと。この、表紙の湖は、琵琶湖なんですね。琵琶湖のオフィーリア? 本の中にちょこちょこ配置されているイラストも可愛くて、闘病記なのに、なんだかふんわりした気持ちにさせてくれました。
手術を終えた後に、お兄さんの死を経験されているとのこと。あ、それは「兄の終い」というエッセイに書かれているんだろうな。うん、次はそれを読もう。
村井理子さんの文章は好きだ。 -
今現在、なんでも「更年期のせいだから」と言っている私。タイトルを見てまるで自分だと笑ってしまい読んでみたところ、全く笑い事でなかった。
著者がこの大病を経て大きく変わったこととして食事、睡眠、体の声を聞く、生と死の受け止め方、をあげていたが、やっぱりまだ自分ごととして受け入れられない自分がいる。でも読書の良いところは先達の経験を得られるところ。食事と睡眠からもう少しだけでも大事にしていかないと、と感じている。 -
壮絶な闘病記! のはずなのに、
ユーモアもあり、毒もあり、
グイグイと引き込まれて一気に読了。
そして、読後は、あぁ自分を大切にしよう。
自分を大切にする、ということの意味を
改めて考えさせられた。
著者の心の温かさ、そして、
大変な状況の中で、
一人でやってみよう、と
それができたら最強になれる!
と思って、一人入院し、退院する。
その強さに驚き、感動し、
とても学ばさせられた。
さすが理子さん!
著者の作品は、どれも強く生きるための力をもらえる。 -
タイトル通り、筆者の重病が発覚して入院、手術、退院、復活までの生活の中で筆者があれこれ思ったことが綴られている。
昭和世代の教育の理不尽さ、「自己犠牲≒頑張る」の洗脳だという点に共感した。後者は家庭教育の影響が強いかもしれない。なぜなら末っ子や男性にはあまりみられないから。 -
まさにまさにそんなお年頃。育った環境がそうだった。我慢するワガママいわない事がえらい事、誇らしいこと。滅私奉公が美徳。特にオンナは。作中ちらほら出てくる幼少期の記憶が私の記憶にリンクして頑張り屋さんだった自分に泣きそうになる。
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更年期だと思っていたら心臓の弁に異常が発生していて心不全に陥っていたという話。
ついついね、軽くみがちな更年期の症状。不調を年齢のせいにしないで、自分の身体の声を聞く、耳を傾けることの大切さに気付かされた。気をつけよう。 -
私も長期入院した時に「帰りたくなくなる病」にかかりました。
読んでいて頷くことが多かったな。
もっと健康を大事にしなきゃ。
そして一番に自分を大切に。 -
更年期障害かと思ってたら、実は〇〇だった。というのは、よく聞く話だが、著者の場合は頭抜けている。心臓が原因で手術である。いろんなめぐり合わせで助かった‼️
にしても、子供の頃に心臓手術を受けていたそうな。なら経過観察してなかったのか?もうちょっと自分を労ってあげようね。
でも、子供の頃にそんな大病したけど、
結婚し
双子を出産し、
仕事しながら
家事もこなし
犬を飼って散歩して
今、子供の大病で不安な親御さんに読んでもらって、この子の人生、一杯いいことあるよって
伝えたい
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昭和って、なぜあんなに根性論がハバをきかせていたのか。
しなくていいガマンを、しないですむ現代で良かった。 -
無理し過ぎる人って案外多いんだなあ。なんで早く病院行かないんだろ?っていつも思う。我慢したって良くなるわけないのに。こうして包み隠さず、我慢して悪化させた経験書いてくれても、似たような性格の人は読まないんだろうなあ。橋本くんに謝罪後伝わるといいなあ。
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更年期多分、じゃなかったんだね。自分の不調って悪くなるまで、「大したことないさ」と思いがち。子供時代の入院の話も絡めての、村井節。キリッと戦い抜いた話。
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壮絶なエッセイばかりの村井さんの本の中でもかなり強烈なエッセイだった。自分を後回しにしてきたツケというのが止まりかけになった心臓なんて。様々な検査や開胸手術の話は読んでるこちらが苦しくなりそうだが、2回も心臓手術を乗り越えて生還した話はなかなか爽快でもあった。村井さんの強さはすごい。
著者プロフィール
村井理子の作品
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